俳優の阿部寛さん(51)が主演のドラマ『下町ロケット』の第3話が1日に放送され、平均視聴率が自己最高となる18.6%(関東地区)を記録した事が分かりました。
初回平均視聴率は16.1%、第2話は17.8%と右肩上がりとなっていましたが、第3話で18.6%を記録したことにより、水谷豊さんが主演の『相棒season14』(テレビ朝日系)が記録した今期民放連続ドラマの中で最高の初回平均視聴率18.4%を超え、ついにトップとなりました。
『下町ロケット』は、2011年に直木三十五賞を受賞した池井戸潤さんの同名小説と、10月から朝日新聞の朝刊で連載がスタートした『下町ロケット2』が原作となっており、前半が『下町ロケット』、後半は『下町ロケット2』を原作とし映像化する予定となっています。
阿部さん演じる宇宙科学開発機構の元研究員の佃航平が、実家の町工場・佃製作所を継ぎ、ロケットエンジンの開発に情熱を注ぐ姿を描いており、池井戸さん原作の小説をドラマ化した『半沢直樹』、『ルーズヴェルト・ゲーム』を手掛けたスタッフが再集結しました。
第3話は、ナカシマ工業との訴訟で事実上の勝利を手に入れた佃製作所は多額の和解金も手に入れ、さらに日本を代表する大企業・帝国重工に特許を譲れば20億円もの大金が入ってくることから、社内は大いに盛り上がるものの、佃はひとり別の可能性を探る。
そして、特許を売却するのか使用契約かを帝国重工に返答する当日、バルブシステムの使用権利を手に入れ、「スターダスト計画」の遅れを取り戻そうとしていた帝国重工の宇宙航空部部長・財前道生(吉川晃司さん)、主任の富山敬治(新井浩文)に、佃は予想だにしない提案を示し財前を驚かす。
その一方、ノーリスクで多額の金を得られると思っていた佃製作所の若手社員は、佃が財前に示した提案を聞くと一転、「自分の夢のために会社を私物化するな」と詰め寄り、さらに開発部のリーダーである技術開発部長・山崎光彦(安田顕さん)や、埜村耕助(阿部進之介さん)らバルブシステムの開発チームの関係もギクシャクしてしまい…という展開となっていました。
そして、ネット上でドラマに対する反応を見てみると、
- 久々に来週が待ち遠しいドラマ。これからの展開が楽しみ
- 面白いです。原作も面白かったですが、ドラマも原作に負けないくらい面白い。
- 半沢の「倍返し」な痛快感に加え、プロジェクトXのもの作りのロマンがある。良いドラマだな
- 1話ごと泣かせるよな~。最近、阿部寛が出てる物はハズレがない
- 前回ほどのスカッと感は薄かったけど、下町の中小企業の意地を見せたって感じだったね。財前の表情が次第に変わっていく様が良かった。次回も楽しみです。
- 最高のドラマだなぁ。次が楽しみで仕方ない。
- 吉川晃司が良いよね、歌手より向いている、ナベプロも当時渡辺晋さんが役者育てたかった言ってたけどわかる気がする。
- フジテレビみたいにわけわかないアイドルや、タイトルのドラマより技術者のドラマの方が視聴率がいいのが納得。フジには絶対作れないドラマだろう。
- 吉川晃司が凄く良かった。今回は、阿部寛より、光って見えた。おじさん役者?がみんな素敵。どのおじさんも魅力的!イケメンや、若い女子が居なくたって、面白ければみんな観る。
- 今回の話しは、加工に関する技術が話しに出てきて本当に面白かった!今、日本に誇れる技術は、失って欲しくないよ…来週も楽しみだな!
など、絶賛するコメントが多数寄せられています。
池井戸さん原作の大ヒットドラマといえば、流行語大賞を獲得した「倍返しだ!」という決めセリフで話題になった『半沢直樹』で、初回平均視聴率は19.4%、第2話は21.8%…第7話で30.0%と視聴率が右肩上がりで、最終回には42.2%という高視聴率を記録しましたが、『半沢直樹』には届かないものの、このまま上がっていけば『下町ロケット』は20%を超え、最終回までに30%に届くかもしれないですね。
勧善懲悪的な爽快感のある内容だけでなく、演技派の俳優が揃い視聴者から高く評価されていることから、引き続き視聴率に注目をしていきたいです。