サワコの朝の最終回は来年3月、終わる原因はパナソニックの撤退。一社提供番組で放送継続できず…

エッセイスト・タレントの阿川佐和子さん（あがわ・さわこ 67歳）が27日、ラジオ番組『爆笑問題の日曜サンデー』（TBSラジオ）にゲスト出演し、2011年から出演の30分トーク番組『サワコの朝』（TBS系 土曜午前7時30分）が来年3月に打ち切り終了となることを明かしました。

番組では、阿川佐和子さんが来年3月6日放送の綾瀬はるかさん主演ドラマ『あなたのそばで明日が笑う』（NHK）に出演することが紹介されると、爆笑問題・太田光さんが、「阿川さんは何、女優、また性懲りもなくやるの？阿川さん、ここ数年でまた活躍の場がどんどん広がってますよね？」と語りました。

これに対して阿川佐和子さんは「そんなことありません。本当にすいません」と語った上で、「『サワコの朝』終わるの。もう、でも、何か週刊誌に載ったらしい。終わるんです。来年3（月）。サワコの昼になるとか？（放送時間も）夜にもならない。終わることになりました。」と、自ら『サワコの朝』が終了することを明らかにしました。

これに対して爆笑問題の2人は「ウソでしょ？」「終わるの？」と驚きを隠せない様子だったのですが、番組が打ち切り終了するとの情報は週刊誌『フラッシュ』が報じていました。

2011年10月からスタートした『サワコの朝』は、毎日放送（MBS）とTBSが共同で制作を手掛け、『パナソニック』の一社提供、単独スポンサー番組で、毎週様々なジャンルの著名人をゲストに迎えて、阿川佐和子さんがトークするという内容になっています。

そんな『サワコの朝』が終了することを報じた『フラッシュ』によれば、番組の打ち切り終了決定の理由について、パナソニックがスポンサーを降りることが決まったためとしています。

そのため、阿川佐和子さんの意向は一切関係ないそうで、記事では経済ジャーナリストの松崎隆司さんが、「パナソニックは、コロナの影響で、第1四半期に9年ぶりに赤字に転落しました。そのため事業の見直しを進めています。『スーパーブランドアドバイザー』を務める綾瀬はるかさんとの契約金は約3億円といわれており、当面は、広告を綾瀬さんが出演するCMに一本化するようです。そもそも阿川さんの番組は、元社長の肝いりでした。現社長の津賀一宏氏は、広告戦略を一新する方針で、阿川さんの番組終了は遅かったくらいです」と語っています。

この報道を受けて、阿川佐和子さんはラジオ番組で『サワコの朝』が来年3月で終了することを明らかにしたのですが、番組の打ち切りに対してネット上では、

• ゆっくりゲストの話を聞ける番組は貴重だから、こういうトーク番組は残して欲しい。パナソニック以外で手をあげてくれる会社があれば良いのに。大人が楽しめるトーク番組は残して欲しいな
• この番組終了は本当に残念。阿川さんの『聞く力』が十二分に活かされた、朝の慌ただしいひと時に一服の清涼剤となるような番組だった。
• 勝手に「ずっと続いていく番組なんだろうなぁ」って思ってた。ゲストの心に残る曲を２曲紹介するのも好きだった。何とか続けてもらえないかなぁ。
• 後番組は何になるか気になる
• 阿川さんの好感度がなんとなく下がったのも遠因だと思う
• 以前は楽しく見ていたが、友人の旦那を不倫略奪となってから、この人でもそんなことするのかとガッカリ。
  強かさとする賢さが見えちゃうと、ゲストとの会話も白々しく見えてしまうんだよね。
• ゲストの人柄が伺える純粋なトーク番組だっただけに終了は悔やまれる。阿川さんはやはり聞き上手で聞き出し上手、大御所までいろんな話をしてくれて貴重だった。
  こうして受け答えすると相手は心地よく話してくれるんだな…と勉強にもなった。純粋なトーク番組って『徹子の部屋』か『サワコの朝』ぐらいだから、是非形を変えてでも続けて欲しい

などの声が上がっています。

TBS系の一社提供番組は『サワコの朝』以外にも、『日立 世界・ふしぎ発見！』（スポンサー：日立グループ）、『人生最高レストラン』（サントリーグループ）、『A-Studio＋』（花王）などがあり、一社提供の場合は番組の視聴率が低くても放送を継続する場合がある一方で、数字が良くてもスポンサーの事情などで打ち切りとなります。

『サワコの朝』は2012年4月に、放送文化に貢献した優秀な番組などに与えられる『ギャラクシー賞』のテレビ部門月間賞を受賞するなど、番組の内容が高い評価を受けており、『フラッシュ』の気でも芸能記者が「番組の質の高さは、業界内でも認められていたんです」と語っています。

それだけに、パナソニックのスポンサー降板による番組終了は非常にもったいないと思います。

最近では2018年3月をもって、番組スタートから48年にわたって国民的アニメ『サザエさん』（フジテレビ系）の主要スポンサーだった『東芝』（1998年まで一社提供）が業績不振を理由に番組スポンサーを降板、ニュースでも大きく取り上げられ話題になりました。

ちなみに、『サザエさん』は東芝が撤退する前から複数のスポンサー（アース製薬、JAバンク、日清食品、宝くじ、花王、味の素、日産自動車）が付いており、主要スポンサーだった東芝などが撤退後も、Amazon、大和ハウス工業、西松屋などが新たにスポンサーとして加わっています。

『サワコの朝』は残念ながら来年3月をもって終了することが決定しましたが、視聴者からは存続を希望する声が上がっており、内容も評価されていたことから、今後新たなスポンサーが見つかり、また同じようなトーク番組がスタートしたらと思いますが、高い視聴率を取れるような番組ではないので実現は難しいのかもしれないですね…。