今再び注目を集めている女優・長澤まさみさん主演の月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系 月曜21時)の第9話が4日に放送され、番組の最後には映画化されることが正式に発表され視聴者からは歓喜の声が上がっていました。
『コンフィデンスマンJP』は11日放送の第10話で最終回を迎えるのですが、その直前に映画化されることが発表され、公開日など詳細に関しては後日発表するとしており、視聴者たちの間では注目を集めています。
しかし、『コンフィデンスマンJP』の第1話~第9話までのリアルタイム視聴率を見てみると、初回平均視聴率は9.4%、第2話は7.7%、第3話は9.1%、第4話は9.2%、第5話は9.3%、第6話は8.2%、第7話は8.9%、第8話は8.3%、第9話は9.5%となっており、各話豪華ゲストを起用するなどし、話題性は十分あったものの、ここまで1度も2ケタには届いていません。
<長澤まさみさんらが詐欺師役を演じている『コンフィデンスマンJP』>
そうしたこともあり、一部の視聴者からは歓喜の声が上がっている一方で、
- めちゃくちゃ視聴率取れてる訳じゃないし、ドラマ観てるのであって映画化しても確実にコケると思う
- テレビドラマを映画化するって結構ある事だけど、本当に安易だと思うし、安く作って簡単にできたものを、なんでわざわざ金払って映画館まで足運んで観に行かなければならないのかと思ってしまう。
- ドラマとしては好きだけど、映画は確かにちょっと…という感じ。2時間スペシャルがちょうどいい。
- 結構好きで見てるけど、多分映画館にはいかないです。特番くらいで良かったのに。
- やたらと褒め称える記事が多いと思ったら、既定路線で映画化が決まってたのね。
- 映画化するほどの内容のドラマではないと思うんだけどね。ドラマとしてお茶の間で楽しむのが1番に合ってるドラマだと思うんだけど。フジは『踊る大捜査線』『海猿』の次の映画を必死なんだろうけど、なんでも映画化がいいことではないと思うよ
- 前も数字悪くて、映画化がキャンセルになったフジ系のドラマあったなあ。なんというか、無様だよなあ。映画化前提で作ってる割に、数字が全然獲れてない。
などと厳しい声も多く寄せられており、『コンフィデンスマンJP』の映画化に対しては現時点で賛否両論となっています。
『コンフィデンスマンJP』の映画化が決定しているという話は、ドラマスタート前の時点で週刊誌『週刊文春』や『女性自身』などによって報じられており、公開時期は2019年秋を予定しているとされています。
なお、制作側としては「平均視聴率は最低10%以上」という最低ラインを設け、それが至上命令になっていたとも言われているため、恐らくフジテレビは今かなり焦っているとみられます。
大コケさせないために映画公開前には何度もドラマの再放送を行ったり、大々的なプロモーション活動などを行うと推測されます。
ニュースサイト『日刊サイゾー』によれば、目標とする視聴率に届かせることが出来なかったものの、フジテレビが映画化させることに強くこだわり、計画を推し進めている理由を広告代理店勤務の人物が明かしています。
それによると、現在民放各局の中で最も広告費が高く設定されているのは今年まで4年連続の年間視聴率3冠王達成の日本テレビで、その一方でフジテレビの広告料は今や民放キー局の中で最も安く設定されているといい、かつては番組に多くのスポンサーがついていたフジテレビですが、現在は「フジテレビか~……」といった良い返事をもらえず、日テレの広告費が高いと断念した企業が「仕方ないよね……フジテレビに出すよ……」としてスポンサーに付くという最悪な状況にあるとのことです。
こうして広告収入は下がってく一方という状況を打破するために、スポンサーの注目を集めるための稼げるコンテンツ作りに力を入れ、話題になったドラマなどを映画化させて1つのブランドとし、それを上手くシリーズ化させて稼ぎたいという考えがあるようです。
しかし、現時点ではあまり上手くいってない様子で、フジテレビ制作で成功しているのは人気アニメ『ONE PIECE』ぐらいとなっており、過去には『海猿』『踊る大捜査線』『HERO』『アンフェア』などのヒットシリーズを生み出しているフジテレビですが、テレビの勢いが落ちて以降は、ドラマから誕生したヒット作はしばらく出ていません。
そのため、広告代理店勤務の人物も「その状態でよく映画化するなと、正直思いますよね(笑)」と嘲笑しています。
『コンフィデンスマンJP』は確かに視聴率が2ケタに届いておらず、今期民放で放送の他作品と視聴率比較しても上から4、5番目という微妙な結果にはなっているのですが、フジテレビだからと敬遠して観なかった視聴者も一定数いるとみられます。
脚本・演出は決して悪くはなかったと思いますし、作品の内容的に映画の方がより大きなスケールになるため、ドラマよりも面白い作品に仕上がるのではないかと期待する部分もありますね。
7月27日からは、山下智久さん主演の医療ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』の映画が公開予定となっており、こちらはドラマの視聴率が高く、『コンフィデンスマンJP』と同様に昨年7月期に月9枠で放送され、前作から約7年半ぶりの放送でしたが初回平均視聴率は16.3%を記録し、その後も13~15%台で推移し、最終回では初回を超える16.4%を記録しました。
全10話の期間平均視聴率14.6%と、フジテレビの作品としては大ヒットと言える高い数字を獲得しており、初の映画化にも大きな期待が寄せられています。
一方で『コンフィデンスマンJP』は色々と話題作りをしたものの、2ケタ超えはなく最終回まで来てしまったのですが、劇場版はどういった仕上がりになっているのか、どのようなキャストとなっているのかなど今後の発表を楽しみに待ちたいところです。