『ロサンゼルス・ドジャース』の大谷翔平選手が24日(日本時間)に、メジャー史上6人目となる「(1シーズンで)40本塁打・40盗塁(40-40)」を史上最速で達成し、大きな話題になる中で、俳優・タレントの鈴木福さんが情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)の取材で、この試合を現地で生観戦していたことを明かしました。
これに対してネット上では、疑問の声などが上がっていると週刊誌『フラッシュ』のWeb版『SmartFLASH』が伝えています。
昨年4月から『ZIP!』の木曜パーソナリティーを務め、大の野球好きを公言している鈴木福さんは、24日に自身のX(旧ツイッター)やインスタグラムを更新し、「目の前で伝説を観てしまった…!!!」「なんと!!! ZIPの取材でロサンゼルスに来ています! 大谷翔平選手の40-40を目の前で観ることができました!! ZIPでの放送をお楽しみに!!」
と綴り、大谷翔平選手のレプリカユニフォームなどを着用し、ドジャースタジアム前で撮影の写真を公開しました。
<↓の画像が、鈴木福さんのX投稿>
続けて25日にもSNSで、「大谷翔平選手41号ホームラン!! 今日もいい試合を観ることができました!!! 明日のZIPで僕のリポートも放送されるので、お楽しみに!!!」
と、26日放送のZIP!で試合観戦の模様がオンエアされることを告知し、これらの投稿をZIP!の公式アカウントもリポストしています。
SmartFLASHによれば、この投稿に対してネット上では「日本テレビって大谷翔平取材解禁されたの?」などと、疑問の声が上がっているとしています。
日本テレビは5月に、大谷翔平選手の新居を独自取材した模様を情報番組で放送したり、YouTubeで公開するなどし、同様の行為をしたフジテレビと共に大谷選手サイドから猛抗議を受け、そして球団からは“出禁”処分を受けたと『週刊現代』に報じられました。
その後、日本テレビとフジテレビは取材パスの凍結による出禁処分は否定しつつも、大谷翔平選手が報道内容を問題視していることは事実と認めました。
先にトラブルを認めたフジテレビは、港浩一社長が定例会見で謝罪したほか、『Live News イット!』と『めざまし8』の番組内でも謝罪しました。
一方、日本テレビはトラブル報道から1ヶ月半後にようやく社長が問題に言及し、「一連の報道の中で大谷選手とご家族にご心配、ご迷惑をかけたことに関して申し訳ないと思っております。大谷選手サイドには既にお詫びの気持ちを伝えていますが、この場をお借りして、改めてお詫びの気持ちを表明させていただきたい。」
と謝罪しました。
そのうえで「取材、オンエアに支障が出ていることは全くない」とも語っていたのですが、こうしたトラブルがあったことから、鈴木福さんがZIP!で大谷翔平選手の試合をリポートすることに対して、「出禁通達された日本テレビの“一味”として、ドジャース戦を観戦した鈴木にガッカリする声や、日テレが取材していることへの疑問が続出している」
とSmartFLASHは報じています。
スポーツ紙記者は、ZIP!が試合のリポートに鈴木福さんを抜擢した理由について、「グラウンドをいっさい映さずに、福くんが試合を観戦する様子を撮るだけなら、問題ないはず。それを考えて“タレントありき”で現地に行くことにしたのでしょう」
と推測しています。
鈴木福さんはインスタグラムの投稿では、今回の大谷翔平選手の試合観戦について、「このタイミングに合わせたのではなく、半年前から決まっていたこのロケで」と記しており、豪邸報道を巡るトラブル前から試合のリポートを行う予定だったことを明かしています。
ただ、週刊現代がその後報じた記事によれば、大谷翔平選手サイドが特に問題視していたのが日本テレビの報道で、大谷選手の妻・真美子さんには新居報道には怒り心頭の様子だったといい、そして日本テレビの現地支局員の取材パスが凍結されたとしています。
日本テレビはこうした報道に対して否定も肯定もしておらず、どこまでが事実なのかは定かではありませんが、週刊現代の報道によって大炎上する中でもスルーを続け、トラブルに言及するのが遅かったほか、フジテレビとは違ってこの問題に対するお詫びが定例社長会見のみという対応もあり、日本テレビへの批判は現在も続いています。
そうした中で鈴木福さんに試合の模様をリポートさせることが判明し、ネット上では日本テレビに対する批判だけでなく、鈴木さんにも批判の矛先が向けられるなど波紋を広げているので、今後改めて番組でも、大谷翔平選手の豪邸報道を巡るトラブルついて説明や謝罪を行った方がいいかもしれません。