4月27日に行われたプロ野球の試合で始球式を務め、投球の遅れが原因で試合開始時間の遅れを発生させ、大炎上したタレント・モデルの鈴木奈々さん(すずき・なな 30歳)が4日、『田村淳の訊きたい放題』(TOKYO MX 土曜17時)に生出演し、半泣き状態で騒動に対して謝罪しました。
鈴木奈々さんは4月27日に、「東北楽天ゴールデンイーグルス×千葉ロッテマリーンズ」(楽天生命パーク宮城)の始球式を担当したのですが、ピッチャーマウンドに上がるも約1分にわたって投球を躊躇し、これによって試合開始時間が4分遅れてしまいました。
このトラブルを受けて翌日には、試合の協賛企業で、鈴木奈々さんが商品のイメージキャラクターを務めている『太子食品』が公式ツイッター上で、「始球式が遅れ、皆様にご迷惑をお掛けした事、大変申し訳ございませんでした。 私達スポンサーの準備・説明不足であったと深く反省しております。」
と試合開始時間が遅れたことを謝罪しました。
一方の鈴木奈々さんは始球式以降、インスタグラムやブログなどの更新をストップさせており、批判の声が多く上がっていました。
それから早1週間が経過し、4日放送の『田村淳の訊きたい放題』に生出演した鈴木奈々さんは、司会のロンドンブーツ1号2号・田村淳さん(45)に「ちょっと鈴木さんが心穏やかでない日々をお過ごしのようで…」と切り出されると、「本当にあの始球式で、皆さんにご迷惑をかけて申し訳ない気持ちです」と謝罪しました。
これに対してロンブー淳さんら共演者たちはかばったものの、鈴木奈々さんは「いやいやいや、本当に申し訳ない気持ちで…」「雨も降ってて寒かったので、私が素早く投げるとかできなくて本当に申し訳ない」と謝罪の言葉を繰り返していました。
また、始球式を終えた後のインタビューでは、「初めての始球式で緊張してしまいました。力が入りすぎて、ワンバウンドで悔しかったです。リベンジしたいです!」と話していたものの、今回番組では今後の始球式については「もう、次とかダメ…本当に申し訳ない」と泣きそうな表情をしながら反省している素振りをみせていました。
いつもはハイテンションの鈴木奈々さんが、神妙な面持ちで謝罪の言葉を繰り返す姿にロンブー淳さんは、「こんなに鈴木さんを追い込む日本社会って」とツッコミを入れ、「大丈夫。自信持っていいよ」と優しく励ましていたのですが、この騒動に対してネット上では、
- いろいろと意見はあるかもしれませんが、あなたのための始球式ではないからね
- 1、2回のボークなら、まだ笑いですんだだろうけど、雨の中数分間も投げないことは問題。
そのあとすぐに謝罪をせずに放置したことも問題。 - お客さんは、あんたを見に来てる訳じゃないからね!野球を冒涜しないでもらいたいし、二度としないでもらいたい!
- 色々意見だの、厳しいだの言うが、西武の秋山も言っていたが、彼は1番打者で集中を高めて試合の準備をしているのに、首振ったり、やたらダラダラ演出されるとイラッと来ると言っていた。
楽しみな人もいるし、柳沢慎吾の様にしっかり企画としてやっているものもある。
でも、こいつのは違うのは野球見ている人なら分かると思う。お前のつまらないパフォーマンスは必要ないと。 - 鈴木奈々を追い込む日本社会って言うが、淳さん福岡で番組もってるから、野球オフシーズンにホークス選手呼んで聞いてみたら?
たぶん、世間と同じ事を言うと思うよ。西武の秋山が、変な事して投げないのが1番イライラするとはっきり言っていた。 - 楽天が試合に勝っていればここまででは無かったかもな。ただ毎日のように始球式してるのにこんな叩かれるって聞いたことない。自分がよっぽどの事したと反省した方がええな
- 多分、普段のバラエティーのノリで問題ないし、観客もそのあたりを求めていると勘違いしたんだろうなぁ。
みんなプロ野球を見に来てる訳で、タレントのボケを見たい訳じゃないことに気付くのが遅れたのが敗因。 - 特別な試合でもないのに始球式を行うのが問題!タレントを呼ぶより、ファンである子どもが行ったほうが、問題なく信仰するし、ファンサービスにもなる。
などと野球ファン等から厳しいコメントが寄せられています。
鈴木奈々さんは特別野球が好きというわけではなく、スポンサー企業のイメージキャラクターを務めていることから始球式を担当することになり、タレントとしてはキッチリと仕事はこなした一方、主役の選手たちや雨の中試合開始を待つお客さんたちの中には、早く終わらせろと思った方も少なくなかったと見られるので、この件については謝罪するのが妥当かと思います。
ちなみに、昨年1月放送のバラエティ番組『ジョブチューン』(TBS系)に出演した『埼玉西武ライオンズ』の外野手・秋山翔吾選手(31)は、タレントが行う始球式に対して苦言を呈していました。
番組では、2017年に始球式を務めた女優・木村文乃さんが、「選手の皆さんは芸能人が始球式やるのをどう思ってらっしゃるのですか?」と質問を投げかけ、これに対して秋山翔吾選手は、「綺麗な方がやって下さるのはありがたいんですけど、正直普通にやってほしい」
と選手としての気持ちを明かしていました。
続けて、「1番バッターで集中して入っている時に、(始球式をするタレントが)首振ったり、けん制(球)を入れたり、長い時があって、こっちの駆け引きやってる場合じゃないんで」
と真顔で話していました。
また、試合開始直前の始球式でなければある程度時間をかけても問題無い一方、試合直前で審判がマウンドの横にいる時は「マジで早くやった方がいい」と語っており、鈴木奈々さんによる始球式も試合開始直前に行われたものだったため、やはり余計なことをせずにすぐ投球するべきだったようです。
今回の炎上騒動によって、今後また始球式を任される可能性はかなり低いですが、もしまた抜擢された際には試合に影響を及ばさないよう注意をしてほしいですね。
ちなみに、“ひとり甲子園”ネタで知られるタレントの柳沢慎吾さん(57)は、『横浜DeNAベイスターズ』の始球式を昨年までに5回務めているのですが、選手たちとともにコントを繰り広げるのが恒例となっており、「日本一長い始球式」と言われています。
しかし、柳沢慎吾さんの場合は試合開始直前ではないことや、ネタとして完成していることから選手や野球ファンから絶賛されています。