人気作家・林真理子さん原作のNHK大河ドラマ『西郷(せご)どん』で主演を務めている俳優・鈴木亮平さん(すずき・りょうへい 35歳)が、ドラマ撮影中に肋骨を骨折しながらも撮影を中断せず、そのまま仕事を続けていたことを週刊誌『週刊新潮』が報じています。
記事では『西郷どん』の関係者が、「鈴木さんは撮影中に骨折したのに、隠していたんですよ。ドラマの初期、島津斉彬公を演じる渡辺謙さんと交錯したときのようですが、あばら骨が折れてしまった。西郷役は体を大きく見せないといけません。骨折を伏せたまま体型を維持するのは、並大抵の苦労ではなかったでしょう」
と証言しています。
鈴木亮平さんが負傷したのは、2月4回放送の第5回「相撲じゃ!相撲じゃ!」(収録は昨年11月)で渡辺謙さんと相撲を取るシーンだったといいます。
<↓の画像は、渡辺謙さんと鈴木亮平さんの写真>
鈴木亮平さんは昨年7月にクランクインして以降、『西郷どん』では相撲シーンが多くあるということから、早稲田大学相撲部の練習に何度か参加して相撲稽古も行っており、第5回の放送直後に更新したブログでは、相撲部屋で撮影した写真を公開すると共に、撮影時のことを振り返っていました。
相撲シーンの撮影は昨年11月に3日間行われたといい、3番勝負の最後に行った渡辺謙さんとの対決はテストなしの一発本番勝負で、鈴木亮平さんはブログでその時のことについて、「立ち合いの瞬間、思いもよらぬ手が飛んできた。あとは、無我夢中でした。吉之助として、鈴木亮平としての積年の想いを、体で思い切りぶつけさせていただきました。体はキツかったけれど、あの11月の晴れた日は、僕にとって忘れられない3日間となりました。」
と綴っています。
<↓の画像は、相撲シーンの撮影現場の写真>
『西郷どん』の関係者によると、このシーンで鈴木亮平さんは肋骨を骨折してしまったようで、これは撮影中に起きた事故であるため“公傷”なのではないかというのですが、『週刊新潮』が鈴木さんの所属事務所『ホリプロ』に取材したところ、「撮影で痛めたようで、その場にいたトレーナーさんに診てもらっただけ。病院で診察を受けていないので、骨折なのかヒビなのかも分かりません。痛めたのはあばら骨のあたりでしたが、ギプスをすることもありませんでした」
と話し、その後も撮影を続けていたといいます。
また、『週刊新潮』の取材では関係者が肋骨を骨折したと証言しているものの、「仮に骨折していたのであれば、それは大ごと。入院なども必要でしょうから、骨折はないと思います。診てもらったトレーナーさんが骨折とかヒビといった表現をされて、それが、撮影現場にいた一部の人の耳に入ったのかもしれません。でも、すぐによくなったと聞きました」
と説明したといいます。
さらに、『週刊新潮』はNHKの安全管理を確認するためにNHK広報局に話を聞いたところ、「鈴木さんは、脇腹に痛みがありましたが、病院で診察を受けるようなことはありませんでした」
と話し、その後は鈴木亮平さんの体調を見ながら撮影を行ったと、『ホリプロ』側と同様の回答だったとのことです。
そして、この報道に対してネット上では、
- 今後もあるしあまり無理はして欲しくないですね
- 肋骨のヒビの経験があるが、ヒビなら痛みはあるが仕事は支障なくできる。骨折というと重症のイメージがあるが程度による。基本自然治癒でなにもすることがないからね。
- 鈴木さんは役作りのために急激に痩せたり太ったりもするし本当にストイックと思い好きな役者さんです。これからも体に気をつけて頑張って下さいね!!
- 体重の増減はかなりの負担、役作りとはいえ、健康に注意してこれからも頑張ってほしい。
- プロ根性はすごいと思うけど、こういうことを美談的に語るのはどうだろうか?今回は自然治癒したからいいけど、悪化して、撮影不可能にでもなったら目も当てられない。主人公交代なんて不細工すぎる話。けがや病気は早期に病院に行って治療するのが一番。我慢することが素晴らしいという風潮はなくすべき
- 肋骨の骨折、以前に経験あります。私は入院しても特にすることはないということで、何度かレントゲンを撮りに行っただけだ、『無理をしないんだよ』という医者の言葉のみでした。場所が良かったのかもしれませんけど。それにしても鈴木亮平さんは若いのにストイックな俳優さんですね。でいて、周囲を嫌な思いをさせない方で素晴らしいと思います。
- 肋骨ならコルセットしておしまいです。入院とかないし、日常の生活です。ただ、咳やくしゃみをしても痛くて少しの間は痛みを堪えて動けなくなるのに凄いです。まぁ、骨折と知らなきゃやけに痛いなぁと我慢しますけどね。
などのコメントが寄せられています。
鈴木亮平さんは非常にストイックで、役作りに対する執念、努力は尋常ではないということで知られており、2013年公開の実写映画『HK 変態仮面』では、筋肉質な身体を作るために一度体重を15キロ以上増やした上で、脂肪だけを落としていくということをしています。
また、2014年8月公開の映画『TOKYO TRIBE』では10キロ増量、同5月放送のNHK連続テレビ小説『花子とアン』では体重を元に戻し、2015年4月期放送のドラマ『天皇の料理番』(TBS系)では、病弱な役を演じることで20キロ減量、同10月公開の実写映画『俺物語!!』では巨漢の主人公を演じるために30キロ増量しました。
<↓の画像は、『天皇の料理番』で体重を大幅減量した鈴木亮平さんの写真>
<↓の画像は、『俺物語!!』で体重を大幅増量した鈴木亮平さんの写真>
<↓の画像は、『天皇の料理番』から『俺物語!!』での体重増量経過の写真>
さらに、『西郷どん』でも身長180センチ、体重100キロ以上あったとされる西郷隆盛を演じるにあたり、これまでの中でも最も大きい身体作りをしたそうで、NHKのインタビューを受けた際に、「かなり過去では一番大きいんじゃないですかね。恐らく西郷さんが周りの仲間から慕われたっていうのは、人間性がもちろん第一にあるんですけど、問答無用で見た目が当時の武士からして強そうだとか、憧れるっていうところがあったはずなんですよ。そこの迫力っていうのを、まず持っておかないと。」
と語っていました。
<↓の画像は、『西郷どん』で体重を大幅増量した鈴木亮平さんの写真>
このように鈴木亮平さんは非常にストイックな方なので、ちょっとしたケガ程度では弱音を吐かないとみられ、さらに大河ドラマは撮影スケジュールにあまり余裕が無いことから、周囲への影響も考えて自身の負傷を大事にしなかったと考えられますね。
そして、肋骨は骨折やヒビが入った場合でも打撲と同様の処置が取られ、痛みが軽度の場合は鎮痛剤の内服や湿布などで経過観察、もし痛みがやや強い場合は固定帯によって患部を圧迫固定することによって、数週間程度で痛みが軽くなるそうなので、果たして本当に肋骨を骨折、もしくはヒビが入っていたのかは定かではありませんが、痛み止めなどを服用して撮影を続けていたのかもしれません。
鈴木亮平さんは役者としての評価が高いことから、今後も様々な作品に出演していくとみられ、これまでのように役作りで体重の増減なども行っていくことが予想されますが、くれぐれも体調を崩さないように気をつけてもらいたいですし、今後また撮影中に負傷などした場合には、我慢して症状を悪化させないためにも、すぐに病院へ行くなどしてほしいなと思いますね。