明石家さんまさんとマツコ・デラックスさんの新番組『週刊さんまとマツコ』(TBS系 日曜18時30分)が4月18日からスタートし、どれほどの視聴率を獲得するのかに大きな注目が集まっていましたが、見事な“大爆死”なっているようです。
『週刊さんまとマツコ』は、明石家さんまさんとマツコ・デラックスさんが、お互いの「知られざる顔」や「新しい魅力」を引き出すために、型にはまらず様々なトークやロケ等を行う番組となっています。
4月18日放送の初回は、2人が顔を合わせることなく、それぞれの楽屋でのスタッフとのトークを流し、世帯平均視聴率は4.4%、個人平均視聴率は2.3%(ともに関東地区)でした。
民放で放送の裏番組『真相報道 バンキシャ!』(日本テレビ系 日曜18時)は、同日の世帯平均15.5%・個人平均8.5%で同時間帯1位、『相葉マナブ』(テレビ朝日系 日曜18時)が世帯12.3%・個人6.7%で2位、『サザエさん』(フジテレビ系 日曜18時30分)が世帯9.6%・個人6.2%で3位、『週刊さんまとマツコ』は4位、『バカリ&秋山の しんどい家に生まれました!! 今なら笑えるトンデモ人生』(テレビ東京系 日曜18時30分)が世帯2.0%・個人平均1.1%で5位となっていました。
複数の人気レギュラー番組を持つ明石家さんまさん、マツコ・デラックスさんの冠番組でありながら初回は見事な惨敗となっていたのですが、ニュースサイト『サイゾーウーマン』によると、その後も視聴率獲得に苦戦し、大爆死状態が続いているといいます。
3回目の放送となった直近の5月16日放送回は、「誰かのベスト弁当を作ろう」をテーマに、明石家さんまさんとマツコ・デラックスさんがお弁当作りに挑戦するという内容で、2人は「丸の内OL 初出社」をイメージしたお弁当を作るために、それぞれがスーパーに買い物へ行くという内容でした。
16日はお弁当作り企画の前編、23日が後編となっており、前編の放送後には視聴者から、
- 次回も絶対見ないと
- さんまとマツコが絡んでるだけで面白い!
- 全体的に番組のテンポが悪い。このままじゃ2人のムダ遣い
- ロケじゃなくて2人のトークが見たい。テーマとか無理やり作らなくていい
といった声が上がり、賛否両論となっていたそうです。
そして、『週刊さんまとマツコ』の3回目の視聴率は、世帯平均視聴率が4.3%と初回とほとんど変わらず、同時間帯1位は『真相報道 バンキシャ!』で14.1%、2位は『相葉マナブ』で11.1%、3位は『サザエさん』で9.5%となっており、『週刊さんまとマツコ』は倍以上の差を付けられています。
視聴率が大コケしている原因について芸能ライターは、初回放送後に視聴者から「2人の楽屋を映すだけで終わり?どんだけ手抜きなんだよ」「なんか想像してた番組と違った。来週からはもう見ないかな」などと不満の声が噴出しており、初回で視聴者を惹きつける事ができなかったため、数字が伸び悩んでいる可能性があるとしています。
また、週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』の記事では民放プロデューサーが、「番宣が少なかったので、認知されていなかったことも低視聴率の原因でしょう。番組内でも『しれっと始められたら』とスタッフが語っていましたから、意図的に番宣もしなかったのだと思います」
と語っています。
さらに、人気タレントをただ組ませただけで数字が取れるほど甘くはないとし、過去にもビートたけしさん、志村けんさんがタッグを組んだ『神出鬼没!タケシムケン』(テレビ朝日系 日曜18時56分)も、放送からたった1年で終了となっています。
とんねるず・石橋貴明さんとビートたけしさんによる『日曜ゴールデンで何やってんだテレビ』(TBS系 日曜19時57分)も、初回平均視聴率が8.8%と2ケタに乗らず、放送から約4ヶ月半後の放送では平均3.2%と見事な大コケとなっており、これによって番組は10回の放送で打ち切り終了となりました。
明石家さんまさんとマツコ・デラックスさんは、2009年スタートの『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系 水曜21時)で昨年まで10年にわたって共演し、マツコさんが昨年9月に突如番組を降板、マツコさんが明石家さんまさんとの再共演を希望したことで、『週刊さんまとマツコ』がスタートしました。
しかし、現時点では内容が深夜番組レベルで、裏番組以上の魅力を感じられないとの声が上がっており、今後も2人だからこそできるトークを繰り広げたり、魅力的な企画などが生まれない限りは低視聴率が続きそうです。
日曜18時半からの30分番組なので、2人のギャラは多少抑えられている可能性がありますが、大人気タレントの2人を起用してもこの数字なので、このままだと『週刊さんまとマツコ』は早期打ち切りとなってしまうかもしれないですね…。