元貴乃花親方・貴乃花光司さん(本名=花田光司 46歳)が21日放送の『ザ・発言X~勝負の1日~SP』(日本テレビ系)に出演し、第3の人生として絵本作家としても活動することを発表したほか、長年に渡って絶縁状態にある兄で元横綱・若乃花の花田虎上さん(はなだ・まさる 本名=花田勝 48歳)ら家族への思いを語る場面があり、ついに和解へと動くのかと注目を集めています。
貴乃花光司さんは15歳で相撲界に入り、当初はあまりにも厳しい環境からホームシック状態になっていたそうですが、それに耐えられたのは2つ上の兄・花田虎上さんのおかげといい、「兄と隣同士で寝ていたので、『大丈夫だよ、大丈夫』って言ってくれて」
と素直な気持ちを明かしました。
「すごく心配性で、常に私の盾になってくれた。だから稽古に集中できた。1人で入門してたら、ここまで来れなかったでしょうね。ライバルというより、兄弟っていう感じでやってきました」「お兄さんが近くにいてくれたのが大きかった。感謝ですね」
また、家族の話はこれまでタブーとされていたことについて、「心の中にはいつもその気持ち(家族への感謝)があったが、その心を殺して戦いに挑む環境だった。部屋を持ってからは弟子を強く育てることに目を向けていた。今だから素の状態で言える。もう46歳で人生折り返し地点なので、素直に元に帰れるようにしようと思って」
と語っています。
「家族は原点のようなもの。温かいご飯を作ってくれたお母さんに対する感謝と、お父さんが夢を持って生きることの大切さを教えてくれたこと、一生忘れちゃいけないんだなと。それを改めて感謝に変えたいという思いを絵本にして、お子さんたちに届けばいいなと」
母・藤田紀子さん(本名=藤田憲子 71歳)への思いについても、「(15歳で入門して)一番辛かったのは母であり、(亡き)父であり…。(これから)心一つになれればな、と思います」
と語り、今後は家族と再会する気持ちはあるのか聞かれると「はい」と即答し、「まず(自分の)気持ちを伝えて、これからゆっくり…。今までできなかった時代を過ごしていきたい」としています。
<↓の画像は、母・藤田紀子さん、兄・花田虎上さんの写真>
そして、この番組放送後に花田虎上さんは自身のブログを更新し、「ほんの半年前まで私が出演する番組には写真は疎(おろ)か名前を使うことさえできませんでした。ほんの3ヶ月前まで今後も会うことはないと言われていました。そのような中、急変した現状に当惑しています。」
と現在の心境を明かした上で、「私は大人になって兄弟喧嘩をした覚えはありません。人との争いごとが苦手なのでこれまでの嵐のような状況にも受け身で過ごしてきました。私の願いは、母がずっと大切に思っている弟と笑顔で逢えることです。これはそう遠くない現実だと感じ嬉しく思っています。」
と綴っています。
続けて、「ただ、絡み合った糸を解くにはまだ時間がかかりそうです。」と現在の状態を明かしながら、「それぞれに精進して、いつか心交わす。そんな人生の後半が送れるようにと願います。私共の今後を温かく見守って頂けますようお願い申し上げます。いつか逢える日を楽しみに日々邁進して参ります。」
としています。
こうした両者のコメントを受けてネット上では、
- 自分に家族ができても孤独だったのかなぁ。離婚して景子さんにも気を使わなくてよくなった今、今までの我慢してきた思いとかが大きくなったのかな昔のように仲のいい兄弟に戻れますように。
- 相撲を捨てた同士、これから仲良くなってほしい。呼びかけがあったのだから、後はお兄さんの決断一つだと思う。
- 歳を重ねて、苦労すると、色々なものが見えてきたり、わかったりすることもある。元貴乃花は相撲に支配されすぎたのかな。普通の人間になってほしいね。
- 相撲のために家族が親方、おかみさん、ライバルになった。相撲のために結婚し、部屋を継いだ。相撲のために弟子を庇いバッシングされた。
相撲のために…今は多くのものを失って、ある種の呪縛から放たれた感じ。幸せになってほしい - お兄ちゃんはずっとつかず離れずの距離感を保ってきたように見えた。この間は2人で旅番組やれたらいいなみたいなことを笑顔で語っていた。
もうないと思っていたからこそだったのに突然の激白で当惑するだろうな。でもお互いが受け入れたら戻れるね。
などのコメントが寄せられています。
貴乃花光司さんは昨年12月、『しゃべくり007』(日本テレビ系)の企画で小説家・尼僧の瀬戸内寂聴さん(96)と対談し、「本を書きなさい。みんなあなたの本を読みたいですよ」とアドバイスされたことがきっかけで絵本を書くことを思いつき、「お子さんに響くものがやりたい。いいものは海を越えてずっと残るので」という思いから、貴乃花さんがストーリー、ピン芸人・鉄拳さんがイラストを手掛けた絵本『光のテーブル とっても大切なカエルのおはなし』が製作されたそうです。
貴乃花光司さんによれば、絵本のテーマは「家族愛」で、この作品は自身の半生を投影したようなものとなっており、家族愛をテーマにした作品について、「やっぱり、家族っていうのが出生の地といいますか、故郷ということをどこかで必ず、遠い国へお仕事で行っても、何をしてても、やっぱり年齢がたってもやっぱり思い出すところは、帰るところは『故郷』ってことを皆さんに共有できたらいいなと思います。」
と語っています。
貴乃花光司さんと花田虎上さんの不仲説は、兄弟がまだ現役時代の20年以上前から囁かれており、1998年には貴乃花さんがスポーツ紙に「若乃花の相撲には基本がない」「もう話す必要はない」などと絶縁宣言と受け取れる発言が掲載され、一方の父親で当時二子山親方の貴ノ花利彰さんは「貴乃花は洗脳されている」と指摘し、当時兄弟が通院していた整体師に洗脳されているのではないかという疑惑が浮上しました。
<↓の画像は、親子3ショット写真>
貴ノ花利彰さんはさらに、弟子であり息子の貴乃花光司さんと関係が断絶状態にあることを明かし、2005年に亡くなった後には家族と葬儀の喪主や遺産、年寄名跡をめぐって対立するなど、これまでに兄弟、家族間で泥沼の争いを繰り広げてきました。
そうした状態は現在も続いており、藤田紀子さんは昨年12月に出演したイベントで貴ノ花利彰さんが亡くなって以降、約13年にわたって音信不通状態にあることを明かしており、一方の花田虎上さんも昨年放送の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)などで、「連絡はしていない。連絡先も知らない」と明かし、「(絶縁状態になった原因は)1つや2つではない」「あの2人とは関わりたくない」とも語っていました。
花田虎上さんも現在は藤田紀子さんから距離を置いており、そう簡単に家族3人が以前のような状態に戻るとは思えないのですが、これからゆっくり時間をかけて関係修復を図ってもらいたいですね。