千鳥と博多華丸・大吉の冠番組視聴率低迷の原因は放送時間? コア視聴率は上昇、TVerの人気ランキングは上位も…

『酒のツマミになる話』（フジテレビ系 金曜21時58分）のMCを務める『千鳥』が、番組降板を申し出たことで年内をもって打ち切りとなることが決定し、他のフジテレビ系番組の行方に注目が集まる中で、『火曜は全力！華大さんと千鳥くん』（火曜22時）の視聴率が大コケし、打ち切り必至の状態にあることを週刊誌『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』が報じています。

『火曜は全力！華大さんと千鳥くん』は、2019～2021年にかけて放送の『華丸大吉＆千鳥のテッパンいただきます！』がリニューアルし、2021年春から放送がスタートしたのですが、番組スタートから現在まで視聴率獲得に苦戦しているようです。

＜↓の画像は、『火曜は全力！華大さんと千鳥くん』レギュラーメンバー＞

ここ1年ほどは、平均世帯視聴率が深夜番組並みの3％台で推移し、直近1ヶ月は2％台まで下がることもあり、「プライム帯（19～23時）の番組としては打ち切られても当然のレベルです。10月21日など裏で放送されているテレビ東京のニュース番組『ワールドビジネスサテライト』にまで負け、民放最下位でした」「千鳥だけでなく華大もかまいたちも、他の番組とは違うキャラが出ていて特別感のあるバラエティ番組ではあるのですが、彼らを揃えてこの数字はひどい」と民放プロデューサーが指摘しています。

同番組はフジテレビ系の関西テレビ（カンテレ）が制作を手掛けており、3年前にカンテレが行った番組審議会でも委員から、「バラエティー番組が視聴率を取るのは、随分難しいと理解している」「でも、これだけの旬の芸人を6人集めて、進行を任せてしまい、企画を適当に流しているのではないかという印象を持った。芸人よりも、やっぱり企画。その時々の、その週ごとの企画というのをもっと練ってもらいたい。」と指摘されていました。

しかし、『酒のツマミになる話』がフジテレビとのトラブルによって千鳥が降板、打ち切り終了となったことで打ち切りづらい状況になっているといい、「フジの不手際で謝罪までしているのに、このタイミングで千鳥の番組を切ることができるのか。千鳥のみならず、華大、かまいたち、さらに準レギュラーのダイアンと、吉本興業の人気芸人を集めた番組です。しかも千鳥は『千鳥の鬼レンチャン』という今のフジを代表する人気番組を持っていますからね。ただでさえ“フジは吉本と揉めている”なんて声も上がる中、そんな大ナタを振るうことができるのか注目されている」と前出の民放プロデューサーが語っています。

• フジテレビが『酒のツマミになる話』打ち切り発表し理由説明。千鳥が降板申し出、鬼レンチャン等に影響懸念も…

そして、もし打ち切り終了が決定した場合に、好視聴率を記録しているフジテレビ制作の『千鳥の鬼レンチャン』（日曜19時）にも悪影響を及ぼす可能性あるようで、現状では『火曜は全力！華大さんと千鳥くん』を終了させることは難しいのではとしています。

これに対してネット上では、

• 華大千鳥は好きだから終わらないでほしい…
• 事情とは吉本興業への忖度というオチ？ それは旧ジャニーズ問題、中居氏接待から何も反省していないと同義になるけど
• 番組を打ち切るとしても後にやる番組ってあるのかと感じる。今のフジテレビは何をやってもダメ。
• 放送枠が視聴率取りにくい時間帯なら移動させたらいいのに。確かに22時台では厳しいと思う
• 水曜日のダウンタウンも平日22時なんだから、バラエティに向かない枠では無いと思うけど
• 千鳥やかまいたちは深夜帯でいい
• そんなに低視聴率だって知らなかった。個人的には毎週楽しみにしている番組なのでびっくり。見てない方にはぜひ見てほしい
• 千鳥も華大も好きだけど、かまいたちとダイアンが好きではないので見ない。かまいたちも漫才は好きなんだけどね、バラエティーでは見たくない

などの声が上がっています。

番組スタートから今年で4年となる『華大さんと千鳥くん』のTVerのお気に入り登録者数は、現時点で約149万人とまずまずの数字で、TVerの再生数上位のレギュラー番組でも上位にランクインしています。

また、昨年4月に『マネー現代』（講談社）が報じた記事によると、『華大さんと千鳥くん』は個人視聴率とコア視聴率（13～49歳の個人視聴率）が徐々に上昇しているとしていて、千鳥・ノブさんも同年のインタビューで「最近けっこうコア（視聴率）取れてきたので。手応えはコアに感じてます（笑）」と語っていました。

現在は、商品購買意欲が高いとされるコア層の視聴率が重要視され、それによって各テレビ局は若者向けの番組を積極的に制作しているため、『華大さんと千鳥くん』の世帯視聴率は低迷を続けているものの、放送を継続しているのはある程度のコア視聴率を取れているからだと考えられます。

今のところは『華大さんと千鳥くん』について、次の改編で打ち切り候補に挙がっているとの報道はないですし、現在の枠でコア視聴率が取れているのであれば現状維持となりそうですが、果たして今後どうなるのか引き続き動向に注目していきたいですね。