人気子役の芦田愛菜ちゃん(9)が主演で、今月15日からスタートしたドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)が、最悪の場合1話の放送のみで、放送が打ち切りになる可能性が出てきました。
その理由は第1話の放送後に、赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」を設置している熊本市の慈恵病院が、放送された内容に不適切なシーンがあり、フィクションといっても誤解や偏見を招くとして日本テレビ側に放送の中止と謝罪を求めたためです。
これに対し日本テレビは、対応に追われながらも「最後まで見てほしい」と放送継続の姿勢を示しましたが、さらに昨日17日に同病院が、週明けの20日に同局や放送倫理・番組向上機構(BPO)に申し入れを行うことが分かりました。
またこの騒動により、ドラマのスポンサーも撤退するのではないかとの噂が出ているようです。
記者会見をした産婦人科部長の蓮田健氏は、同ドラマで施設の職員が子供たちを殴り「お前たちはペットだ!」と暴言を吐くシーンがあったことなどを挙げ「施設の現状を知る視聴者は少ない。フィクションといっても誤解されかねない」と述べた。
また、芦田愛菜ちゃん演じる主人公の少女が「ポスト」というあだ名が付けられていることについても蓮田太二院長は「同じ立場の子供が聞いたらどれだけ傷つくか」と厳しく批判している。
現在、慈恵病院だけでなく、全国約600の施設で作る全国児童養護施設協議会も同様の抗議を日テレにする方針を示していおり。
同協議会は「現在、役員の間で見解をまとめており、近日中に皆さんにご報告します」と説明。
今後、全国の児童施設から同様の意見が寄せられることが考えられる。
これにネットでは、
「松嶋菜々子のドラマがなくなってなければな…」
「芦田愛菜の演技力が高すぎたのが問題だった」
「日本には表現の自由ってものが無いんだな」
「慈恵病院には今後クレームが殺到するよ」
「フィクションがダメならノンフィクションで作ってやれ」
などのコメントがありました。
BPOに申し入れ、審議をされるとなると、いくらフィクションのドラマと言えど打ち切りの可能性は高いかもしれませんね…。
テレビ番組の規制が大変厳しい昨今確かに、「赤ちゃんポスト」を実際に設置している慈恵病院に日本テレビ側は、放送内容などを事前に伝えるなどするべきだったかもしれないですね。
ですがこのドラマの多くの視聴者から、
「過激な内容でしたが、ドラマを終了する必要はないと思います。人生、綺麗ごとばかりじゃない」
「抗議なども出ているようだが、負けずにドラマで描きたいこと、やろうとしていることを貫き通して下さい」
などの応援する声があるので、こうした視聴者の意見も取り入れBPOには慎重に審議をしてもらいたいですね。
もし放送が打ち切りとなってしまった場合、高い演技力に定評がある芦田愛菜ちゃんが久しぶりに連ドラに出演し、話題の作品だっただけに残念でなりません。
果たして来週22日の第2話の放送はどうなるのでしょうか…。