昨日15日からスタートした、芦田愛菜ちゃん(9)が主演を務めるドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ系)ですが、放送の翌日の16日、「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する熊本市の慈恵病院が放送中止を申し入れると明らかになりました。
ドラマ内で「赤ちゃんポスト」に預けられた子に「ポスト」というあだ名が付けられていることに、同病院は「預けられた子どもを傷つけ、精神的な虐待、人権侵害になる」と批判。
また、養護施設の描写で「職員が子どもに暴言を吐き、泣くことを強要するなど現実と懸け離れたシーンが多すぎ、誤解や偏見、差別を与える」と指摘しています。
そして、同ドラマの公式サイトの掲示板にも「現実とかけ離れている」「子供たちの生活に悪影響」と現役の児童指導員や児童養護施設職員などから批判が殺到しており、最悪の場合ドラマの放送打ち切りもあるかもしれません。
中には、「何もドラマの内容がすべて真実に基づいているとは誰も思っていないと思います。刑事ドラマや医療ドラマしかり、あくまでもドラマとして見ています」や、
「『真実と違う』みたいな意見が多いですが、視聴者だってそこは分かってると思いますけど。ドラマがすべて真実なんて思ってる人いないでしょう」
と冷静な見解も。
日本テレビは「ドラマは子どもたちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、子どもたちの視点から『愛情とは何か』を描くという趣旨のもと、子どもたちを愛する方々の思いも真摯に描いていきたい」と、第2回以降も予定通り放送を続けるとして「ぜひ最後までご覧いただきたいと思います」とコメントしている。
これにネットでは、
「芦田愛菜は演技が上手すぎるんだよ。だからこういうのは川口春奈にやらせとけとあれほど……。」
「聖者の行進も今じゃ放送できないな、名作なのに…」
「表現の自由を規制する動きには俺は断固として反対」
「むしろ職員の虐待描写に身に覚えがあるからこその中止要請ちゃうんか」
「これで放送中止になったら、今度は慈恵病院に抗議殺到」
などのコメントがありました。
現実の世界とドラマ内の世界の区別は小中学生でも付くとは思いますけどね…。
この作品がもしノンフィクションなどと謳っているドラマであれば、現実とは違うとクレームを入れるのは分かりますが、脚本がある作られた話なわけですからこの訴えには少し呆れてしまいました。
最近よくバラエティ番組などで、少しでも不適切な場所があると規制の対象になり打ち切りなどされていますが、まさかドラマにもその波が押し寄せてきているとは驚きましたね。
この訴えがもし認められてしまえばテレビはもう終わりでしょうね。