今期放送の連続ドラマ『IQ246 ~華麗なる事件簿~』(TBS系 日曜21時)で主演を務め、再び注目を集めている俳優の織田裕二さん(48)が2012年9月公開の主演映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』以来、4年ぶりに主演している映画『ボクの妻と結婚してください。』(三宅喜重監督)が5日より公開されているのですが、大コケしていることが明らかとなりました。
先日発表された5・6日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)で1位を獲得したのは、先週2位にランクダウンした大ヒットアニメ映画『君の名は。』で、累計興行収入は179億円を突破。
2位にランクインしたのは、先週初登場1位を獲得した東出昌大さん主演の『デスノート Light up the NEW world』で、累計興行収入は12億円を突破しました。
トム・ハンクスさん主演『インフェルノ』は3位をキープし、5日より全国162スクリーンで公開の菅田将暉さんと小松菜奈さんW主演の実写映画『溺れるナイフ』は4位初登場し、動員数は8万3,555人、興行収入は1億537万5,300円を記録。
5位には、『映画魔法つかいプリキュア!奇跡の変身!キュアモフルン!』がランクインし、次いで6位にランクインしたのが、5日より全国314スクリーンで公開された織田さん主演の『ボクの妻と結婚してください。』。
この作品は、放送作家・樋口卓治さんの小説が原作となっており、2014年にはウッチャンナンチャンの内村光良さんが主演で舞台化され、2015年には同じく内村さん主演でNHK BSプレミアムでドラマ化されました。
<内村光良さん主演で放送された『ボクの妻と結婚してください。』>
織田さんが演じるのは、数多くのバラエティ番組を手掛けている売れっ子放送作家の三村修治。
修治は末期ガンによって余命6ヶ月と宣告され、遺される家族を支える人を探すことを最後の企画として立案し、妻の最高の再婚相手を探すというストーリー。
主人公の妻役を吉田羊さんが演じており、その他にネプチューンの原田泰造さん、高島礼子さん、森カンナさん、佐藤ありささん、込江海翔さん、小堺一機さん、大杉漣さんらが出演しています。
<映画『ボクの妻と結婚してください。』で主演を務めている織田さん、妻役の吉田羊さん、息子役の込江海翔さん>
織田さんが4年前に主演を務めた『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』は、最終興行収入が59.7億円というヒットを記録し、4年ぶりの主演映画ということで注目を集めていたのですが、公開規模が約半分の『溺れるナイフ』の興行成績を下回るという残念な結果となりました。
そして、この映画に対しての反応を見てみると、
- 余命数ヶ月という題材なので、暗い映画かと思っていたら、見終わった後にとても温か気持ちになりました。大切な人を思いやる気持ちが、映画全体にちりばめられています。
- ラストで心温まる映画
- 途中から泣きっぱなしでした。久々にあったかい映画に出会えました。
- 織田さんの人間味あふれる演技にぐっと来ます。優しい表情が本当にステキです。涙が止まりませんでした。クスっと笑える部分も多く観終えた後は温かい気持ちになります。これから幸せな人生送るために何ができるか・・・当たり前のことを改めて教えてくれる作品です。
など、映画の内容に感動したという声も上がっているのですが、その一方では、
- 演出が過剰で、観客を泣かせようっていう意図が伝わりすぎ。シラけてしまった
- この映画は作品としてセンスがあまり感じられない・・。大学生が作った自主映画もよく見ますがそちらの方がよほど情熱をかけているし、センスもあると思います。プロも、もっと本気で頑張って欲しい
- 余命6カ月の人が元気過ぎる。。。明るく描くにしても、不必要に元気過ぎる。冷め感覚で観ながらそのまま終わってしまった。テレビの2時間ドラマで充分と思った。
- こんな低レベルの映画に感動し、涙する人がいるのが信じがたい。時間を返して欲しいと思うくらい損した気分。
など、厳しい評価も多くあり賛否両論となっています。
ちなみに、映画のレビュー・情報サイト『Yahoo!映画』でのユーザーの評価は、5点満点中3.21点(9日17時時点)となっています。
織田さんが主演を務めている『IQ246』は、初回平均視聴率が13.1%と今期2番目に高い数字でスタートし、その後も第2話は12.4%、第3話は10.1%、第4話は11.7%と2ケタをキープしており、これが映画にも良い影響を与えるのではないかとみられましたが、全く効果は得られなかったようですね。
織田さんがここ10年の間に主演を務めた映画の興行成績を見てみると、『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』は約60億円のヒット、2011年6月公開の『アンダルシア 女神の報復』は18.8億円、2009年7月公開の『アマルフィ 女神の報酬』は、当初50億円を見込んでいたものの、最終興行収入は36.5億円。
2007年12月公開の『椿三十郎』は11.4億円、2006年2月公開の『県庁の星』は20.8億円となっています。
『踊る大捜査線』シリーズ以外の作品では、そこそこな結果に終わっているもの多いようなのですが、今作は10億円、5億円にすら達しない大コケ作品となってしまうのかどうか引き続き注目したいですね。