ピンでも活躍している人気お笑いコンビ『霜降り明星』のツッコミ・粗品さん(そしな 本名=佐々木直人 28歳)が、生放送のラジオ番組『霜降り明星のオールナイトニッポン』で失言したことで炎上騒動に発展し、この失言騒動で仕事への影響が懸念されています。
粗品さんは9日深夜に放送された『霜降り明星のオールナイトニッポン』内で、『霜降り明星のあてみなげ』(静岡朝日テレビ)で共演する宮崎玲衣アナウンサーは“雨女”という話題から、宮崎アナが7月1日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)に出演後、「熱海が終わったもんな、雨で。いや、宮崎アナのせいで」などと発言しました。
静岡県熱海市では3日未明から降り続いた大雨の影響で、4日午前に大規模な土石流が発生し、これによって18日までに18人の死者が出ていて、今もなお10人以上の行方が分かっていないほか、市内のホテルでは476人が避難生活を送っています。
こうした甚大な被害が出ているにも関わらず、粗品さんはラジオ番組で「熱海が終わったもんな、雨で。いや、宮崎アナのせいで」と発言し、番組内ですぐにお詫びコメントを読み上げましたが、ネット上では批判が殺到し大炎上状態になりました。
その後、ニッポン放送の檜原麻希社長は定例会見で、「誤解を受ける発言があったことは、非常に残念なことだと思っています。また放送局として、ご心配お掛けしたことをお詫び申し上げます。放送後、プロデューサーから本人へ厳重注意をいたしました。本人も深く反省していると聞いています。全国ネットですので、パーソナリティーの責任も大きい。今後も局側から伝えていくことも大事だなと思いました」
と語っていました。
粗品さんはその後も番組に出演しているほか、失言問題には一切触れることなくSNSの更新なども行っているのですが、『東京スポーツ』(東スポ)によれば、粗品さんの“出世”にストップがかけられたとの情報があるといいます。
霜降り明星は今年4月から、フジテレビ系でスタートしたコントバラエティ『新しいカギ』(金曜20時)にレギュラー出演していますが、関係者によれば番組の放送枠を10月から、土曜20時枠に移動で調整していたとのことです。
土曜20時台にはかつて、『オレたちひょうきん族』や『めちゃ×2イケてるッ!』といったバラエティ番組が人気を博し、現在は『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』が放送されています。
前出の関係者は、「『ドッキリGP』を終了させて『新しいカギ』を編成する案が出ました。空いた金曜20時枠には別の芸人の番組が浮上したんです」
と明かしています。
しかし、「粗品さんの失言で、ペンディング(保留)になったようです。そもそも『新しいカギ』は個人視聴率が4%前後で苦しい。“土8”への移動は賭けで、移動に併せて内容をリニューアルする考えだったようです」
と語っています。
東スポはこのように報じているのですが、これに対してネット上では、
- 次から次へと面白い芸人は出てくるから、無理にこの人を使う必要は無いわな
- 元々フリートークやコントはできない人。漫才一本でやられたらどうか
新しいカギは新しい所無いし面白くないし深夜で良いと思う - 勢いだけで中身薄いよ。てか人を引っ張れるタイプではないし、二面性持ってますからね。
いいやつかもしれないが、ここいらが潮時か。 - 粗品は、新しいカギで共演しているチョコプラ、ハナコとは芸風やコンセプトが違いすぎる。
攻めのお笑いは一線を画しているが、諸刃の剣。ゴールデンで笑いを取れるセンスでは無いと思う
ロンハーやアメトークでもゴールデンには出てこない事も考慮すれば、今じゃないと思うし、深夜でコアなファンを相手の方が着実で長続きするんじゃない - 本当に粗品は面白くない。霜降り事態つまらない。何で優勝したのか疑問?
回りも甘やかしすぎでこんな威張りくさった奴になったんじゃないの。
番組を下ろした方がいいし、こいつの為でもある。頭を冷やして考えるべき。 - 大御所たけしが真剣に話してる所に突っ込み入れて場を凍らせたり、自分の父親の死を笑いして周りを引かせたり、今回の不謹慎な発言も彼にとってはお笑いなんだろうね。
彼や彼らのネタは好きですが、メディアでタレント活動するのには無理が有るかもね。
新しいカギは一回だけ見たが、身内でワチャワチャしてる感がフジの古臭いコント番組感が出てて、面白くなかったから見なくなった。 - この人、この番組だとコーナーMCばっかじゃん。ぶっちゃけ、面白いの長田と岡部とたまに松尾だけだし。打ち切りでいいんじゃない?
などの声が上がっています。
粗品さんの失言を巡っては、多くのファンから擁護の声が上がっていますが、粗品さんはラジオの数日前に行ったYouTubeでの生配信中にも、ラジオと同様の発言をしていたそうで、それを観た視聴者からは不謹慎だと非難の声が上がっていたにも関わらず、自分では面白い話だと思ってラジオでも披露したようです。
粗品さんは以前から危なっかしい言動があり、ネット上で炎上状態になったことが何度かありましたが、粗品さんは自分が思ったことは正直に言うというスタイルが自身の芸風として、先輩芸人に対する怒りや不満を公の場で口にしています。
それが原因で今回のような騒動が勃発し、東スポによれば、『新しいカギ』の土曜20時台への放送枠移動が保留となったとのことですが、粗品さんの騒動に関係なく番組の評価は元々かなり低く、低視聴率を連発していることから、もしこのまま放送が続いたとしても、深夜枠に降格となる可能性の方が高いのではないでしょうかね。
『新しいカギ』の初回は世帯平均視聴率が4.7%、個人平均視聴率は3.1%、2回目は世帯5.1%・個人3.1%、第3回は世帯4.8%・個人3.0%、第4回は世帯3.7%・個人2.3%、直近の7月16日放送回は世帯5.8%(コア視聴率3.9%)と、深夜番組レベルの数字となっています。
テコ入れ次第で数字が上向く可能性はゼロではありませんが、初回からすでに世帯視聴率が5%を下回っていること、霜降り明星が出演しているその他の番組も低視聴率を連発しているため、霜降り明星が数字を持っていないとも考えられ、土曜20時台に移動したところで大きな数字の上昇は望めない気もします。
また、粗品さん個人では失言騒動でイメージが悪化しているため、このまま出世街道まっしぐらとはいかない気がしますが、このピンチをどう切り抜けるのか、引き続き動向を見守っていきたいですね。