昨年5月に55周年を迎えた長寿番組『笑点』(日本テレビ系 日曜17時30分)の視聴率が低迷し、正念場を迎えているとニュースサイト『NEWSポストセブン』が報じています。
NEWSポストセブンは、『笑点』の視聴率が最近低迷している要因として、1977年から出演している大喜利メンバー・三遊亭円楽さん(72)の欠席、若手落語家の積極的な起用を挙げています。
<↓の画像は、三遊亭円楽さんの写真>
日本テレビ関係者によれば、『笑点』の今年の最高平均世帯視聴率は、1月30日の放送回で記録した17.7%(関東地区)で、三遊亭円楽さんが脳梗塞を発症し、緊急入院したことが発表された直後に記録しました。
それ以降、様々な落語家が三遊亭円楽さんの代役を務め、桂文珍さん(73)が出演の2月13日は平均世帯視聴率が16.9%、春風亭小朝さん(67)が出演の2月20日は16.5%と、高視聴率をキープしていました。
番組制作サイドは有名落語家を起用するだけでなく、若手の落語家も積極的に起用して「将来への布石も打ち始めている」とし、2月27日放送回から不定期に、『笑点 特大号』(BS日テレ)の若手大喜利出演の落語家たちと『笑点』メンバーの対抗大喜利を放送、さらに6月19日以降は、若手の落語家が三遊亭円楽さんの代役を務めているとのことです。
ちなみに、6月26日の放送回には、お笑い芸人から落語家に転身した“世界のナベアツ”こと桂三度さん(52)が出演していました。
<↓の画像は、6月26日放送『笑点』に出演した桂三度さんの写真>
こうした若手の起用によって数字に変化が起きているとし、「2月27日は14.1%、3月6日は14.3%と悪くありませんでした。6月5日は13.4%で合格点だと思いますが、12日は11.5%と大相撲と被らない時期の『笑点』にしては良くなかった。この日は大相撲開催期間を除けば、今年最低でした。19日も12.1%と伸びていません。」
と、日本テレビ関係者が指摘しています。
放送作家も『笑点』の視聴率が低下している理由について、番組の主な視聴者は50歳以上とし、「高齢者になればなるほど、保守的な考えを持つ傾向がある。長年、『笑点』が高視聴率を保ってきたのは、いい意味でのマンネリ感があったからでしょう。いつ見ても、林家木久扇はバカなネタを言っているし、円楽は腹黒ネタでいじられている。視聴者は自分の環境が変わっても、『笑点』はいつも同じという安心感を持てた。しかし、その中心にいた円楽が休演して様相が変わった。毎週同じメンバーで落ち着いて見たいのに、いつも新しい出演者が出ている。しかも、大物落語家ならまだしも、若手落語家だと顔を知らない人も多く、最初から興味を持てない可能性もある。」
「円楽の長期間の不在が視聴率に影響を与えると考えられます」と分析しています。
ただ、大喜利メンバーも高齢化が進んでいるため、番組継続のためには段階的に世代交代を進めていくことが必要不可欠で、番組にとっては今が正念場とし、「若手にとって円楽の代わりはプレッシャーかもしれませんけど、大きなチャンスでもある。今後は将来のメンバーを決める試験期間だと言っても過言ではない。」
と日本テレビ関係者が語っています。
NEWSポストセブンはこのように、視聴率低迷の原因として三遊亭円楽さんの欠席、若手落語家の起用を挙げていますが、過去の視聴率を見てみると、平均世帯視聴率が20%を超える回もあれば、10%台まで落ち込むこともありました。
そのため、一時的な数字の変化だけでは何とも言い難いのですが、『笑点』は過去にも出演者の入れ替え、司会者の交代などで視聴率が上下しており、2016年に5代目司会者の桂歌丸さんが亡くなり、春風亭昇太さん(62)が司会に就任、そして林家三平さん(51)が大喜利メンバーに加入して以降、しばらく視聴率が落ち込んでいました。
そして、三遊亭円楽さんは大喜利には欠かせないメンバーの1人だったことから、番組の数字に多少の影響を与えているのは事実なのかもしれないですね。
今年1月に若手大喜利に出演していた桂宮治さん(45)が、林家三平さんに代わって大喜利メンバーとなり、それ以降番組の視聴率がアップしていて、世間一般の知名度は低くても実力のある落語家を起用すれば、数字の上昇に繋がることは証明されており、これからも若手の落語家を試験的に起用しながら、番組の質を維持していってほしいです。
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- https://www.news-postseven.com/archives/20220626_1768273.html
- https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/1986517/