新型コロナウイルスの影響で、満足のいく収録が困難として放送休止となった『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけないシリーズ』に代わり、今年の大晦日は後継番組として6時間特番『笑って年越したい!笑う大晦日2021』(日本テレビ系 18時30分)が生放送されます。
番組のMCはリレー形式で発表されるそうで、MCが発表される番組は13日20時から放送の『女芸人No.1決定戦 THE W 2021』、14日19時放送の『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』、15日21時放送の『今夜くらべてみました』、16日19時56分放送の『ぐるぐるナインティナイン』、17日19時放送の『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』、19日21時放送の『行列のできる相談所』となっていて、ナインティナインがMCを務めるとの情報もすでに流れています。
番組内容の詳細はまだ明らかになっていませんが、多くの芸人や豪華ゲストが続々と登場して爆笑ネタを繰り広げていき、「お笑い紅白」のような内容になるとされています。
ニュースサイト『日刊大衆』によれば、番組のMCはナインティナインのほか、「日テレのバラエティ番組でMCを担当しているコンビ芸人の片割れ、いま絶好調でMCとしても評価が高まっているコンビ芸人の1人、さらに何組かの芸人が交代制で番組を回していくことになる」
との情報を伝えています。
出演芸人については、今大人気のかまいたち、チョコレートプラネット、霜降り明星などが出演予定といい、『笑ってはいけないシリーズ』に出演していたダウンタウンは『笑う大晦日2021』には出演しないそうです。
また、番組の司会者候補として挙げられていたウッチャンナンチャン・内村光良さんも、今年は『NHK紅白歌合戦』の総合司会から外れたものの、年末年始は家族でゆっくりと過ごしたいとの理由から、番組には出演しないと言われているとのことです。
そんな『笑う大晦日2021』について芸能プロダクション関係者は、「お笑い界では、“バクチ番組になりそうだ”と言われています。そもそも、MCが次々に変わっていく大型番組というのはあまりないですよね。MC陣にはずらり人気芸人が揃うといいますが、『そうした構成の番組をずっと見てもらえるだろうか』という懸念がある」
としています。
番組MCを複数の番組でリレー形式で発表するという手法についても、「『24時間テレビ』のマラソンランナーの発表でやっていそうなやり方で、日テレがやりがちな引っ張りまくる感じ」「視聴者も『24時間テレビ』ほどの関心はなく、現状そこまで盛り上がっていない」
と指摘しています。
さらに、番組の構成が紅白とカブっているとも指摘し、「『笑う大晦日』はお笑いに特化した“冬の24時間テレビ”とも言えそうで、かなり豪華なお祭り感のあるワチャワチャしたものになりそうですが、構成が似る分、『紅白』と比べられて“やっぱり歌のほうが素晴らしいよね”となったら、多くの視聴者がNHKに流れていってしまう可能性がある。(中略)視聴者は“笑う大晦日は録画しておいてあとで見ればいいか”ともなってしまいかねない。お笑い関係者の間では、そういったことを不安視する声もある」
と語っています。
このように業界関係者から厳しい声が上がっているのですが、『笑う大晦日2021』に対するネット上での反応も見てみると、
- 生放送でやる必要性が無い
- 詰め込んで一番ダメな特番のパターン
- ダウンタウン出ねえの?見る気しねえわ
- 視聴率は爆死だろな つまんなそう
- 正月に腐るほどお笑いネタ番組は見るしなぁ
- 有吉の壁あたりが無難だろ 正月の方が向いてるか
- 普通にガキ使の特番やればいいのに。これまでの総集編とかでも十分笑えると思う
- MCの発表を小出しにして何か意味有るの?みんながMC陣の顔ぶれを知りたがってるとでも思ってるの?
MCの発表で視聴者釣れば他番組の視聴率も爆上がりだとでも思ってるの? - こういう発表の仕方するのはあんまり面白くない番組だなっていうこれまでのパターン。期待していたのに残念
- 裏番組も大して強くないからそれなりに数字は取れそうだけど来年ヤバいかもな。
ダウンタウンがウッチャン誘って、フジで夢で逢えたらのスペシャルやったらそっちの方が絶対見るし
などと冷ややかな反応が目立ちます。
日本テレビ・編成担当の福田博之常務取締役は10月の定例社長会見で、「現在いろんな番組の精鋭が集まって準備を進めているが、“年越しは笑いで”という部分については前の企画とコンセプトに変わりはない。ライブ感を生かして、明るく新年を迎えていただけるよう努めていく。担当者は『お笑いの紅白を目指す』と大胆なことを言っており、ご期待頂ければ」
と番組をアピールしていました。
『笑う大晦日2021』は精鋭たちが結集し、かなり力が入った大型特番となるようですが、2006年から大晦日には年越し番組として『笑ってはいけないシリーズ』が放送され、2010年以降は民放の大晦日特番としてはトップの数字を記録し、昨年の『絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!』も、第1部(18時30分~21時)が17.6%、第2部(21時~24時30分)が14.1%と好視聴率を記録していました。
『笑う大晦日2021』の内容はまだ明らかになっていないため何とも言えませんが、年末年始は毎年ネタ見せ番組が乱立することから、単に多くの芸人たちが登場してネタを見せるだけの内容だとすれば、平均10%を取れればいい方とみられます。
ちなみに、今年の大晦日に放送される特番は、TBSがシューティング・サバイバル番組 『THE鬼タイジ 大晦日決戦 in鬼ヶ島』、フジテレビが格闘技大会『RIZIN 2021』、テレビ朝日は『ザワつく!大晦日 一茂良純ちさ子の会』、テレビ東京は『第54回 年忘れにっぽんの歌』『孤独のグルメ2021 大晦日スペシャル』となっています。
『笑う大晦日2021』はすでに低視聴率を予想する声も少なくありませんが、このラインナップでどれほどの数字をとれるのか見ものですね。