是枝裕和監督の福山雅治さん主演映画『そして父になる』は、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、審査員賞を受賞し話題になりました。
そして、9月28日に公開されて以来21日が経過し、興行収入が20億円を突破しており現在も大ヒット中の映画です。
しかし、この映画が現在、原作者側と映画制作側でトラブルが起きているという話が上がってきました。
そのトラブルとは、この映画の原作本は、ノンフィクション作家・奥野修司氏による「ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年」で、1971年に沖縄で実際に起きた赤ちゃん取り違え事件をリポートしたもので、1995年に新潮社から出版され、その後、文藝春秋で文庫化されています。
ですが、映画のエンディングロールでは申し訳程度に『ねじれた絆』を参考文献としてクレジットしているだけで“原作”とはしておらず、原作者への挨拶も映画がほぼ出来て、カンヌ映画祭出品直前になってからだったと言います。
こうした、対応に出版業界では不満の声が出ているようで、「そして父になる」の製作委員会の一社であるフジテレビは文書で「『ねじれた絆』は、映画制作の参考にした資料でしたので、「参考文献」とする旨、著者および文藝春秋社にお伝えし同意をいただいております」と答えている。
これにネットでは、
- 金で解決だな
- 公開前に騒げよ
- 最近こう言う問題がよく取り上げられるな…
- この映画観に行こうと思ったけど止めるわ
- またフジテレビかよ!ホント碌な事しない局だな!!
などのコメントがありました。
原作者とのトラブルというと、土屋アンナさんが主演を演じる予定だった舞台「誓い~奇跡のシンガー~」の公演中止トラブルで、舞台製作側と原案本著者の濱田朝美さんのトラブルがありましたね。
こちらは現在裁判にまで発展してしまい、まさに泥沼の状態ですね。
フジテレビは過去にも、海猿の原作者の佐藤秀峰さんに無断で関連書籍を出版し、今後一切続編を作らせないと絶縁宣言されるなどのトラブルを起こしたことがあります。
『そして父になる』は感動の映画なので、このように今後騒動に発展しなければいいんですけどね…。