水谷豊さん(69)が主演の刑事ドラマ『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)のシーズン21が、水曜21時枠で10月から来年3月まで2クール放送されることや、相棒役を“初代相棒”の寺脇康文さん(60)が務めることが発表され、相棒ファンから歓喜の声などが上がっています。
寺脇康文さんは、相棒が連ドラ化される前のプレシーズン(2000・2001年放送)から水谷豊さんとタッグを組み、2008年12月放送のシーズン7・第9話までレギュラー出演していました。
<↓の画像は、水谷豊さんと初代相棒の寺脇康文さんの写真>
寺脇康文さんが演じていた初代相棒・亀山薫(かめやま・かおる)は、親友が殺害された事件をきっかけに、親友が行っていたボランティア活動を継ぎたいと考え、不正がまん延し貧困層が多い南アジアの国・サルウィン(架空の国家)への移住を決断しました。
これをもって亀山は警視庁を辞め、鈴木砂羽さん演じる妻・美和子と共にサルウィンに移住し、相棒を卒業という形になっていました。
亀山はそれ以降、回想シーンや登場人物の会話などで登場することはありましたが、ドラマや映画にゲストなどの形で出演することはなく、水谷豊さん演じる杉下右京と直接連絡を取ったり、再会するという描写はありませんでした。
<↓の画像は、相棒で共演していた鈴木砂羽さん、寺脇康文さん、水谷豊さん、高樹沙耶さんの写真>
現時点では、最新作・シーズン21のストーリー展開は明らかにされていませんが、約14年ぶりに“黄金コンビ”が復活し、水谷豊さんはシーズン21の放送にあたって、「亀山君が帰ってくる。そんな日が来ることを、杉下右京は何度か夢見ていたに違いない。過去に戻るのではなく、新たな未来にまた2人で向かうための再会を、右京は淡々と待っていたに違いない。」
とコメントしています。
一方の寺脇康文さんは、「まず初めに、大好きな『相棒』に出演させていただくこと、そして14年ぶりに、僕の分身・亀山薫を演じることができる機会を頂けることに感謝の気持ちでいっぱいです。何より役者人生の師匠と言っても過言ではない、水谷豊さん演じる右京さんと、また相棒として、夢のような時間を共にできることを本当にうれしく思っております。仮面ライダー1号が帰ってきたように、相棒1号も帰って参ります!今、流行りの言葉にすると、“シン亀山薫”でございます!特命係を去って、サルウィンに渡った薫ちゃんが、どうやって戻ってくるのか!皆さん!楽しみに待っていてくださいね!」
と、相棒復帰への喜びを明かしています。
そして、寺脇康文さん演じる亀山薫の相棒復活発表を受けてネット上では、
- これは全く予想してなかったわ
- 亀山マジかよ これは注目されるのは間違いないな
- まじか!初回視聴率が凄いことになりそうだな これはでも今シリーズで終わりそうだな
- まぁやっぱり最終章は亀山だよな
- 共演NGて話はどうなったんだ?
- 水谷と寺脇の不仲説はデマだったのか
- 1度退職した問題児をどうやって本庁が取るんだよ。所轄でも無理だろ普通
- 泣きそう。。何度もそんな妄想をしていた自分としては、最高のごほうび
- これは凄い楽しみ。寺脇さんこそシリーズを確立させた最大の功労者、そして歴代相棒の中で最高だとも思う。帰って来てくれてホントに嬉しい。
などの声が上がっています。
4代目相棒を演じた反町隆史さんがシーズン20をもって降板し、5代目相棒を巡っては様々な情報が飛び交い、直近では有力候補として、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『ちむどんどん』に出演中の竜星涼さんの名前が挙がっていたほか、田中圭さん、福士蒼汰さん、山崎育三郎さん、尾上松也さん、松坂桃李さん、森田剛さん、中村倫也さん、町田啓太さん、向井理さん等も候補に挙げられていました。
その他にも、寺脇康文さん、成宮寛貴さんなど、過去の相棒が復活する可能性も囁かれていたのですが、多くの相棒ファンが待ち望んだ寺脇さんの復活に、驚きや感動の声が上がっています。
寺脇康文さんの相棒降板を巡っては、水谷豊さんとの関係悪化の噂があり、かねてから不仲で共演NG状態だと囁かれていただけに、2人の再共演は衝撃度が大きいですね。
寺脇康文さんと水谷豊さんの関係が悪化した理由としては、ドラマの演出方法を巡って意見に食い違いが生じ、徐々に関係がギクシャクして寺脇さんの方から降板を申し入れたとの報道もあり、2012年11月に週刊誌『女性セブン』が報じた記事では、寺脇さんが俳優仲間に「結局、水谷さんには気持ちが届かなかったのかもしれない」「水谷さんとは、空気が違うのかなって思ったんだよね…」などと、苦悩を打ち明けていたと報じられています。
女性セブンはさらに、プレシーズンから伊丹憲一役を演じている川原和久さんと松たか子さんの姉・松本紀保さんの結婚式で、相棒の出演者たちが集結するも寺脇康文さんの姿は無かったと伝え、こうした報道によって様々な憶測が飛び交いました。
ただ、水谷豊さんは寺脇康文さんとの不仲を否定するかのように、2015年には寺脇さんを含めた歴代相棒たちへの思いを語り、「寺脇くんとは『相棒』で映画を作るまで頑張ろうと思いながらシリーズを続けていたのですが、それが、にわかに映画ができるという時代が来たんですね。2008年に『相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』が公開された後、寺脇くんは卒業したんですが、実はもう一つ、彼が主役をやれるような俳優になることも目標だったんです。『相棒』の後、寺脇くんが主演ドラマを持ってくれたのは嬉しいことでした。」
と明かしています。
真相は不明ながら、寺脇康文さんが相棒を降板した背景には、毎年2クール放送の相棒への出演で他の仕事も制限され、役のイメージが固定してしまうことへの懸念や、自身もドラマで主演したいとの思いが強かったこともあるのかもしれません。
いずれにせよ、約14年ぶりに水谷豊さんと寺脇康文さんの黄金コンビが復活し、一度警視庁を辞めながらどういった形で亀山は右京の相棒となり、どのようなストーリーが展開されるのか楽しみですし、水谷さんの年齢から、次がシリーズラストとも噂されているだけに注目したいですね。