番組史上初の無観客開催が正式発表された今年の『第71回 NHK紅白歌合戦』(12月31日19時30分~23時45分)で、シンガーソングライター・瑛人さん(えいと 本名=高橋瑛人 23歳)の初出場が内定したことが分かったと『スポーツニッポン』(スポニチ)が報じています。
スポニチによれば、番組制作サイドは瑛人さんの楽曲『香水』のヒットを受けてリストアップし、サブスクリプション(定額聴き放題)での総再生回数が1億回を突破したことにより、実績・話題性ともに十分だと判断したそうです。
今年の紅白は、新型コロナウイルスの感染予防のため、出場歌手を様々な会場に振り分ける形にするとのことですが、NHK関係者は瑛人さんについて、「メイン会場のNHKホールで歌ってもらうことで局内で話が進んでいる。演出などを練っている段階に入った」
と話しているとしています。
音楽関係者の間では、『香水』の歌詞に登場するイタリアの高級ファッションブランド『ドルチェ&ガッバーナ』が、「NHKが禁じる“広告放送”に該当するのではないか」という指摘もあり、これが最大の懸念だと言われていたものの、『香水』に関しては歌詞を変更することなく、そのまま歌唱できる可能性が高まっているとのことです。
瑛人さんは10日放送の音楽番組『シブヤノオト』(NHK)に出演した際、『香水』の歌詞を変更せずに「君のドルチェ&ガッバーナのその香水のせいだよ」といったフレーズを歌唱していて、これについてNHKの広報局はスポニチの取材に、「あくまでも作品の一部であり、広告・宣伝目的にはあたらないことから、歌詞を変更するなどの対応は考えておりません」
と回答したといいます。
そして、瑛人さんの紅白初出場内定報道に対してネット上では、
- すでにNHKで歌ってるなら問題ないね。ドルガバだけでなく、歌い出しのLINEもいいのね。
- 毎年毎年、ジャニとAKBと坂道の為の紅白になっていたし。これを機に、もっとソロアーティストを出してほしいね。
- 少し前までは無名だったのに、TikTokのようなSNSで少しずつ広まって、有名人にカバーされるようになって大ヒットするのは夢のような話。
瑛人さんがMステでのインタビューで、「(売れたお金で)実家の車のローンを返したい」って話してたのが印象的だった。こういう人がもっと売れてほしいなぁ - それこそ今年の紅白はこういう人達がメインでいいかと。嵐の独壇場とかいう報道もあるけど、それはなんか違うでしょ。今年は騒がしい紅白は勘弁
- 個人的意見では、この曲の良さが良くわからない
- そんなに良い曲かなあ…歌詞もねえ…という最初からの印象がずっと変わらない。
- いい曲だとは思わないけど、1度聴いたら忘れられないのは確か
- 正直、自分からすると大した曲とも思えないけど、子供たちは大好きのようだから、琴線に触れるものはあるんだろう
- 大抵の場合がそうだけど、流行りの曲を紅白が採用する頃には、世の中は、それにもう飽きてしまっている。
メディアが一発屋を作って紅白でトドメを刺す構図が嫌ですね。 - 先日のTHE MUSIC DAYなんか、“ジャニーズデイ”と言っていいぐらい2回に1回はジャニーズだった。
まるで他のアーティストはジャニの前座のような扱い。あんなの逆に他のアーティストに失礼。
紅白にしてもそう。ジャニーズやアイドル出るなとは言わないけど、バランス良く偏りなく構成して欲しい。
などの声が上がっています。
今年は新型コロナウイルスの感染拡大によって、楽曲のリリースにも大きな影響を及ぼし、例年以上にヒット曲が少ない中で瑛人さんのデビューシングル『香水』は、昨年4月リリースながらショート動画アプリ『TikTok』での歌ってみた動画などの投稿が増え、これをきっかけにネット上で注目を集め、今年4月にはアップルミュージックなどでランキング1位を獲得、5月にはビルボードジャパンのストリーミングソングチャートで1位にランクインしました。
その後、お笑いコンビ『チョコレートプラネット』の長田庄平さん、『オリエンタルラジオ』の藤森慎吾さん、『AAA』の宇野実彩子さん、香取慎吾さん、鈴木福くんらがYouTubeでカバー動画を公開するなどし、より大きな注目を集めることになりました。
ネット上では曲の良さが分からないという声も少なくありませんが、『香水』は若者を中心に支持され、今年大ヒットした曲であることは間違いなく、ドルガバという固有名詞を出すことも問題が無いのであれば、今年の紅白に出場するのはほぼ確実と言えそうですね。
現時点では、瑛人さん以外に紅白出場者の内定情報は出ていませんが、『東京スポーツ』(東スポ)は今年の無観客紅白が“ジャニーズ祭り”になると伝えており、年内で活動休止する嵐に「これでもか、というくらい歌ってもらう」とし、今年1月デビューのSixTONESやSnow Manの紅白出場も濃厚とみられている様子です。
また、『サンケイスポーツ』によれば、今年はコロナ禍で大型ライブの開催を断念したアーティストも多く、歌唱の場を求めていることから、大物歌手や人気バンドが出場する可能性もあるといいます。
正直なところあまり期待は出来ませんが、より多くの人が番組に魅力を感じるようなアーティストを揃えて、例年とは違う形の紅白が大きく盛り上がるようにしてほしいですね。