漫画家・イラストレーターのきくちゆうきさん(33)による人気4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』が、3月20日に最終話となる100日目を迎えることで大きな注目が集まっており、20日放送の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では特集を組み、きくちさんがゲストとして生出演しました。
<↓の画像は、『スッキリ』出演の漫画家・きくちゆうきさん(右)、司会・加藤浩次さんの写真>
そして、番組では金曜コメンテーターのコラムニスト・犬山紙子さん(いぬやま・かみこ 38歳)が、二次創作した『100日後に死ぬワニ』の100日目を番組内で公開したところ、作品のファンから批判の声も噴出し、ネット上では炎上状態となっていました。
きくちゆうきさん原作の4コマ漫画『100日後に死ぬワニ』は、100日後に死ぬことを知らないワニの日常を描いた作品となっており、昨年12月12日からきくちさんのツイッターやインスタグラムで連載がスタートしました。
<↓の画像は、きくちゆうきさん作『100日後に死ぬワニ』1日目の4コマ漫画の写真>
毎日19時に4コマ漫画が投稿され、4コマの最後では「死まであと〇〇日」とカウントダウンが記載されており、ワニの死が近づくにつれてネット上の反響もより大きくなり、様々なメディアにも取り上げるなどし、登場キャラクターがLINEスタンプ化されたり、4月8日には『小学館』から作品をまとめた書籍(税別1000円)が出版されることも発表されています。
ちなみに、書籍ではワニの0日目や100日後の話など、SNSでは読めない描き下ろしも28ページ収録されているそうです。
きくちゆうきさんは、100日後に死ぬワニの話を描こうと思った理由について、「生きているということは、いつか死ぬということ。『いつか死ぬ』ということはもしかしたら、今日かもしれないし、50年後かもしれない。きっとみんな分かっていることなんですが、僕含め、世の中の人みんなあまり意識することなく生きているのではないかなと思うのです。自分の『終わり』と、周りの人の『終わり』。それを意識すると行動や生き方がより良い方向にいくのではないか。そういうものをワニを通して考えるきっかけにでもなればいいな。…と思ったことがはじまりです。」
と説明しています。
ちなみに、きくちゆうきさんは20歳の時に、幼少期から仲が良かった友人を事故で亡くし、これがきっかけで何かできないかと思い、再び絵を描き始めたとプロフィールに記しています。
1月時点でのインタビューでは、ワニの最期は決まっているとも明かしており、昨年12月13日にツイッターユーザーから寄せられた「ワニ、どうなっちゃうの…」というコメントに対しては、「ワニは今日も楽しみ、笑い、喜ぶ。でも待っているのは死です。」と返信しています。
<↓の画像は、19日投稿の『100日後に死ぬワニ』99日目の4コマ漫画写真>
※きくちゆうきさんのツイッターアカウントはこちら
そんな『100日後に死ぬワニ』の特集が20日に『スッキリ』で放送され、読者の1人でもある犬山紙子さんが二次創作の100日目を番組で公開しました。
<↓の画像が、犬山紙子さんの写真>
その内容は、ワニが仲間たちと花見をしていたところ、突然倒れて眠るように亡くなり、3コマ目では花見をしていた仲間たちが、「まさか200歳だったとは…」「めっちゃご長寿だったんだな…」などと語り合い、「大往生!」だったというオチとなっていました。
<↓の画像が、犬山紙子さんが公開した二次創作の『100日後に死ぬワニ』100日目の4コマ写真>
これに対する感想を求められたきくちゆうきさんは、「すごいです。全然嫌いじゃないです。終わり方も色んなパターンがあって、僕は終わり方は重要だと思ってないので、色んなこと考えてもらってもいいかなって」
などと語っていました。
その一方で作品のファンからは、
- 作者本人の目の前で二次創作を公開するのなんなん…作者がいたたまれないよ…
- スッキリ見て思ったけど、二次創作の批評をご本人に求めるのって失礼じゃね?
- 二次創作をよく作者の前で出せるな、というか考察やめたれや寒いわ
- さすがにテレビ番組で本人の目の前で、二次創作読み上げるのはやめてほしかった……地獄…
- 原作者の目の前でいきなり二次創作つきつけたら引く。 番組から言われたにしろ、予想って口で言うだけではだめだったの
- ワニの作者の前で二次創作を披露する犬山紙子ゴミでは?
- スッキリで犬山紙子のワニ最終回予想で二次創作を、作者の前で披露してたの これはない…と思って即テレビ消した。こういうの後からやってよ…
- 公式の場で何でそういうことしちゃうかな。被ってたら描き直さないとダメになるし、もしバッドエンドだったらハッピーエンド至上主義者に比べられるやんけ。
何で先に発表しちゃうかな。人気に便乗したいんやろうけどやめとけよ。 - よく作者を前にして最終回の二次創作とかできるもんだな。
野暮もいいところだわ。デリカシーに欠ける。せめて最終回みてからしたら良かったのに - 依頼するTV局もアホだが、他人の漫画の尻馬に乗る犬山紙子の無神経ぶりに驚く
作者が怒ってない以上「引くわー」程度の反応しか出来んけどな
私が作者ならまだ終わってない作品を勝手に終わらせるなとその場で抗議するわ
全国ネットのTVは同人誌じゃないんだわ - 最終回どうなるか聞きに行く番組とかもやべ~って思ってたけど、この犬山紙子って人ぶっちぎりでイカれてるな。
こういうのは依頼されても断るべきだし、やるとしても絶対に有り得ない終わり方にして笑いを取りにいくもんですよ - 犬山紙子本当に気持ち悪い。重圧で吐きそうだった?じゃあ辞めたらええやん。
そんなんなるくらいだし、視聴者も不快にすることわかってんなら辞めたらええやん。
番組から言われたから仕方なくみたいな空気出すな。お前の考察なんか見たくないわ。
などと批判の声が噴出し、炎上状態になっています。
なお、犬山紙子さんは番組終了後に自身のツイッターを更新し、直接寄せられた批判コメントに対して、「4コマを描いてほしいというスッキリの仕事でした。作者公認と伺ったので、きくち先生が好きなのもあり プロモーションの一助になればと急遽引き受けましたが、もっと番組と話し合うべきでした。大変申し訳ございません。」
と謝罪しています。
<↓の画像が、犬山紙子さんの謝罪ツイート写真>
犬山紙子さんは3月15日時点で、「ワニが死んだらメンブレ必須なので、死んでないルートの2次創作せざるを得ない」(メンブレ=メンタルブレイクの略)とツイートしていたため、番組サイドから依頼されたことについても、「そもそもこういうこと言ってましたので私が悪いです」ともつぶやいています。
『100日後に死ぬワニ』の結末、最期を巡っては一般の読者も様々な考察を行いながら、それを4コマにしたものをSNSに投稿しており、二次創作も盛んに行われて盛り上がっています。
犬山紙子さんも一読者として番組からの依頼を受け、きくちゆうきさん本人の前で二次創作の100日目を公開したようなのですが、いま大きな注目を集めている作品だけに、テレビで堂々と披露したことで物議を醸している様子です。
きくちゆうきさんからも事前に許可を得た上で、二次創作したのであれば別に問題ないことだと思う一方、物議を醸すことがある程度予想できることから、せめて100日後が公開されてから披露した方がよかったかもしれないですね。
こうした騒動も起こるほど『100日後に死ぬワニ』は大きな注目を集めており、20日19時に公開される100日目はどのような展開が起こり、ワニは死を迎えてしまうのかに注目したいところです。(『100日後に死ぬワニ』100日目のツイートはこちら)