アメリカを中心として世界的に、パワハラやセクハラなどの被害を告発する運動(『#MeToo』運動)が活発になっており、日本でも様々な著名人たちが過去の被害を告白したり、逆に告発されたりするなどして大きな注目を集めています。
そうした中で、日本テレビ系の『熊本県民テレビ』(くまもと県民テレビ、通称:KKT)の梅原幹社長(うめはら・もとい 61歳)が、女性社員に対するセクハラ・パワハラを理由に解任されることが判明し話題になっています。
<↓の画像は、『熊本県民テレビ』梅原幹社長の写真>
14日付の『東京スポーツ』(東スポ)や15日付の『日刊スポーツ』によると、16日に臨時株主総会が開かれ、梅原幹社長の後任には、日本テレビの子会社『株式会社日本テレビワーク24』の社長で、同グループの執行役員を務める塩野弥千夫社長が就任予定とのことです。
東スポによると、『一般社団法人 日本民間放送連盟』(略称:民放連)の会長に内定していた日テレの大久保好男社長(68)は、梅原幹社長のスキャンダルによって民放連会長就任を辞退する可能性も出てきているとしています。
<↓の画像は、『日本テレビ』大久保好男社長の写真>
梅原幹社長は1983年に日テレへ入社し、番組プロデューサーとして、酒井法子さん主演ドラマ『星の金貨』シリーズ、『火曜サスペンス劇場』、バラエティ番組『行列のできる法律相談所』、『天才!志村どうぶつ園』、『伊東家の食卓』、『エンタの神様』など、数多くの番組を手掛けてきた方だそうです。
そんな梅原幹社長は昨年6月に『熊本県民テレビ』の社長に就任したそうなのですが、事情通は梅原社長について、「まさに昔ながらのテレビマンです。仕事はできるが、とにかく女癖が悪い。ドラマのプロデューサーになったのも、女優を口説くためか?と思えるような人だった。隙あればアタックしていた。」「後輩には『愛人は10人作れ』と豪語。一時は局内でも干されて閑職に追いやられ、テレビマンとしては完全に終わったと思われていた」
と明かしています。
しかし、2014年から梅原幹社長に追い風が吹き始めたといい、その年に『ZIP!』や『スッキリ』といった情報・ニュース番組を管轄する情報カルチャー局の局長に就任し、その後は出世街道を歩んでいったといいます。
2015年には局長兼執行役員、2016年6月28日付で『熊本県民テレビ』の専務・編成局長、昨年6月1日付けで日本テレビ執行役員、その後『熊本県民テレビ』の社長に就任したとのことです。
<↓の画像は、『熊本県民テレビ』(KKT)本社の写真>
こうして日テレ系の地方局で社長を務めることになった梅原幹社長ですが、前出の事情通によれば女癖の悪さは相変わらずだったそうで、「セクハラは秘書部の女性に常日頃、卑猥な言葉を発したり、ボディータッチするなどしていたそうです。それも1人や2人ではない。公私混同というか、秘書や女性の契約社員たちを自分の物のように扱ってきたそうです。自分の近くに奇麗な女性ばかりを集めていました」
と証言しています。
さらに、性的な被害者は社員だけではないと明かしており、「秘書ではないが酒席でスカートの中に手を入れられたり、太ももを触られたりした女性もいます。女子アナや契約社員もセクハラ被害に遭っているそうです。当初、セクハラを巡っては、お金で解決しようとしたが、ダメだったそう。よほどひどいことがあったし、被害者が強力な証拠を握っていたんですよ。女性の1人からは訴えられています」
と語っています。
『熊本県民テレビ』内では梅原幹社長のセクハラ行為に対し、怒りを通り越して嘆きの声が上がっていたというのですが、それに加えてパワハラ行為も行われていたとテレビ関係者は語り、「とにかく部下を罵倒する。ネチネチ、ネチネチと数時間にわたって続くんです。退社した人間もいる。上から目線で説教するタイプで、人格だけで考えれば、とても社長になれるような器ではない。そもそも彼をKKTに出向させたのは日本テレビ。いい加減にしてほしい」
と明かしています。
こうしたセクハラ・パワハラ行為が問題視された結果、梅原幹社長の解任が決定し、日テレ内も現在大揺れの状態だといい、「日テレの大久保社長は、6月から民放連の会長に正式に就任する予定だが、辞退することまで考えているそうです。セクハラ&パワハラでテレビ局の社長が解任されるなんて聞いたことがないですからね」
と日テレ関係者は語っています。
なお、東スポの取材に対して『熊本県民テレビ』の広報担当者は、「しかるべき手続きを踏まないといけない案件ですので、現段階ではコメントを差し控えさせていただきます」と回答し、一方で現在体調不良を理由に会社を休んでいるという梅原幹社長は、ケータイに連絡を入れても電話は繋がらず、留守電に3回メッセージを残したが折り返しは無かったとのことです。
そして、梅原幹社長のセクハラ・パワハラスキャンダルに対してネット上では、
- 氷山の一角。この業界はセクハラ、パワハラが一番多そう
- プロデューサーレベルでは笑って済まされてた事が、社長になったら許されなくなっただけのこと。やってる事は変わってない。
- 敏腕プロデューサーで日テレの系列内なら何をしても許されると思ったんだろうねぇ。一番セクハラに対して自覚のない年代なんだろね。でもマスコミの人間がそれじゃ駄目なんだけど。
- 退任理由がセクハラで、社長を続けられないのであれば、ほぼ解任といってもいいだろう。親会社出身ということを考えると、よほどの事情が存在するのでしょうね
- マスコミはダブルスタンダードが過ぎる。官僚の天下りは批判→日テレから地方局へ。ハラスメント、長時間労働批判→自分たちの業界が最も酷い
- この業界の人仕事は出来るが、一般常識が欠けている人が多いなあ。やり手ほど問題多し。
- 日テレ社員の部長クラスがグループ会社の社長に天下り、それが地方系列局の社長に天下るシステム。官僚の天下り体質をやり玉に挙げるテレビ局の中に脈々と受け継がれる伝統です。
- どこもかしこもセクハラだらけですね。世間でこんなに騒がれているのに何で自分は大丈夫と思うのでしょうか?それともそんなに自制出来ないものなのでしょうか?それならある種の病気ですね・・・
などのコメントが寄せられています。
政界でのパワハラやセクハラ問題も物議を醸していますが、芸能界もパワハラやセクハラが横行していると言われて久しく、日本テレビでは2013年5月に報道番組『NEWS ZERO』などを担当していた敏腕プロデューサーが、番組でキャスターを務めていた元タレント・山岸舞彩さんらに対して、パワハラ・セクハラ行為をしていたという疑惑が浮上しました。
<↓の画像は、山岸舞彩さんへのセクハラを報じたスポーツ紙面>
そのプロデューサーは山岸舞彩さんや複数の女性スタッフに対し、「2人だけで反省会をやろう」などと執拗に迫ったり、打ち合わせの名目で楽屋に長時間居座るなどの付きまとい行為を繰り返していたといいます。
その後、自分の誘いに乗ってこないことに不満を抱いたのか、いつからかプロデューサーは山岸舞彩さんと全く会話もせず、目も合わせようとしないなど完全無視の状態になったといい、こうしたセクハラ・パワハラ行為によって、ノイローゼ状態となり辞めていった女性スタッフは何人もいたという話も浮上しました。
<↓の画像は、『NEWS ZERO』のプロデューサーを務めていた日テレ社員の写真>
こうしてプロデューサーのセクハラ・パワハラ疑惑が浮上したことなどから、日本テレビはそのプロデューサーを更迭(こうてつ)し、2013年6月1日付で報道局ニュースセンターから生活文化部へ異動になったことが明らかになったのですが、東スポの記事などを見る限り、男性社員によるパワハラ・セクハラ行為はその後も変わらず行われていたということなのかもしれないですね。
テレビ局員など芸能関係者らによるセクハラ・パワハラ行為などは、実際に被害者を受けた方や見聞きした芸能人らがテレビ番組などで暴露しており、芸能界は閉鎖的で古い慣習が未だに多く残っていることから、当たり前のようにセクハラ・パワハラなどが横行しているものとみられます。
ネット上でも梅原幹社長は氷山の一角だと指摘する声は多く上がっており、現在の世の中の流れから今後さらにこうしたスキャンダルが炙り出されることになりそうですが、果たして今回の騒動を受けて、日本テレビはどのような対応を取っていくのか注目していきたいですね。