『週刊少年ジャンプ』で2001年から連載がスタートし、22日発売号で完結することが先日発表された人気漫画『BLEACH(ブリーチ)』が実写映画化され、俳優の福士蒼汰さん(23)が主演を務める事が明らかとなりました。
漫画家・久保帯人さん原作の今作は、現在までに刊行されている単行本73巻の累計発行部数が8700万部のヒットを記録しており、2004年にはアニメ化されて2012年までテレビ東京系で放送され、その他に劇場版として4作公開されるなどしています。
監督を務めるのは、福士さんとは『図書館戦争』シリーズでタッグを組み、これまでに実写映画『GANTZ』、『アイアムアヒーロー』、『デスノート Light up the NEW world』などの作品でメガホンをとっている佐藤信介監督。
製作は、『るろうに剣心』、『鋼の錬金術師』、『銀魂』などの作品を実写化のワーナー・ブラザース映画が行い、2018年に公開予定とのことです。
今回実写映画化が発表された『BLEACH』は、霊が見えること以外は普通の高校生だった主人公・黒崎一護が、ある日突然目の前に現れた死神の朽木ルキアから“死神の力”を与えられ、家族や仲間たちのために、死神代行として人の魂を食らう悪霊「虚(ホロウ)」たちと戦うという物語。
映画では、単行本の1~8巻に収録されている「死神代行編」が物語の中心になる予定で、力を失ってしまったルキアに代わり、一護が死神として虚を退治する姿を中心に描くようです。
<実写映画化される『BLEACH』の「死神代行編」>
主演の福士さんは、プライベートでブルース・リーさんが編み出した格闘技『ジークンドー』、フィピリン武術の『カリ』などをトレーニングしているといい、佐藤監督は「福士蒼汰が一護として暴れまくる姿、お楽しみに」とコメントし、福士さんは「まず『BLEACH』が実写になると聞いて自分も驚きでした。」と語りつつ、「自分が一護となり死神の代行として、責任を持って演じたいと思います。」と意気込みを語っています。
また、原作者である久保さんは、「ボンヤリ浮かんでは、なんやかんやで(主に俺のイチャモンにより)立ち消えてた実写映画が遂に実現することになりました。幸運にも連載完結のタイミングと重なったので、原作者としてできる限り協力して、『BLEACH』を知らない人にも楽しんで貰え、『BLEACH』の読者にも満足して貰えるものに近づける一助になればと思っています。」とコメントしています。
そして、『BLEACH』の実写映画化に対してネット上では、
- 最近ジャンプ作品の無謀な実写化多いよね…。実写化する資金があるならアニメの映画作ってくれた方がいいんだけど…
- もう福士蒼汰も実写映画もお腹いっぱい
- これも実写化って、どんだけ今の映画オリジナルで作れないの…この世界観とかCG必須になるし、一歩間違えればちゃちくなるし痛いだけだよ…しかも福士くんて…漫画実写っていえば福士くんか山崎賢人しかいないの?って配役だよね…
- また『実写化映画に福士蒼汰さん』ってパターン?彼の役者としての幅が狭くなる気がするのだが……
- 実写化やめてほしい。二次元には二次元の良さがあり、三次元には三次元の良さがある。今回のは特に二次元で留めておいてほしい作品
などのコメントが寄せられていました。
『BLEACH』が完結を迎える22日発売号にて、重大発表があることは8日発売号で告知されおり、どうやらその重大発表というのが実写映画化のことだったようなのですが、この発表に対して原作のファンからはブーイングの嵐となっています。
漫画を実写化した作品というのは以前からあったものの、近年は実写に向いていない作品についても見境なく実写化されていき、原作のイメージ、作品の評価を下げてしまっており、これは一体誰得なのだと思うことが度々あります。
案の定、今回も実写化に不向きな『BLEACH』を、福士さん主演で実写映画化することに対して批判が殺到し、期待する声は極わずかとなっており、今年公開された『テラフォーマーズ』、昨年公開の『進撃の巨人』の実写映画のように大コケをしてしまうのではないかと心配になりますね。