今年2月に逮捕され、覚せい剤取締法違反(所持、使用、譲り受け)の罪で懲役2年6ヶ月、執行猶予4年の有罪判決を受けた元プロ野球選手・清原和博さん(49)が24日、報道・情報番組『情報7days ニュースキャスター』(TBS系)に出演し、自身が起こした事件について世間や野球ファンに謝罪するとともに、現在の心境などを語りました。
清原さんは番組のインタビューを受けるにあたり、医療機関で尿検査を受け、覚せい剤の反応が出なかったという12月13日付の診断書をTBS側に提出し、先週番組のインタビュー取材を受け、清原さんは「まず最初に言わせていただいていいですか」と断った上で、「このたびは世の中の皆さま、そして少年野球、高校野球、プロ野球、名球会、全ての野球に携わる全ての野球ファンの皆さまのことを大変、失望させてしまい、本当に申し訳ありませんでした」と謝罪し、深々と頭を下げていました。
<↓の画像が、清原さんが提出した診断書の写真>
それからインタビューが始まり、覚せい剤の使用をやめることは出来たのか問われると、「やめられたという言い方は言いづらいですが、1日1日、今日は使わなかった。じゃあ明日も頑張ろうという1日1日の積み重ねです。」といい、薬物については「本当に恐ろしい薬物。怪物で悪魔で。そのささやきに戦い続けるのは一生続くのかなと思っています」と、その恐ろしさを語っていました。
<↓の画像が、インタビュー取材を受けた現在の清原さんの写真>
また、このインタビューでは、離れ離れとなった息子についても語り、涙ながらに「息子に会いたいです。息子に会いたいです」という場面もありました。
<↓の画像が、涙ながらに息子について語る清原さんの写真>
清原さんのインタビューは3時間以上も行われたそうで、今回番組で放送されたのは数分のダイジェストで、インタビューの詳細については、29日21時から放送される特番『ニュースキャスター 超豪華! ニュースランキング2016決定版』で公開されるとのことなのですが、現在の姿を見てネット上では驚きの声が上がっています。
- 清原和博氏 逮捕から10ヶ月 初めて語る(YouTube)
清原さんと言えば、真っ黒な肌に坊主頭というのがトレードマークとなっていましたが、インタビューを受けた清原さんは七三分けのヘアスタイルで、肌の色もかなり白くなったこともあって以前の様な威圧感はなく、逮捕前と比べて少し老けたようにも見えることからネット上では、
- 何か一気に老けたな
- 老けすぎ。60歳くらいに見える
- 枯れかたがマーシーとクリソツ
- 薬物絶った直後って一様に腑抜けた顔になるね。ギラつきが消えてションボリする感じで
- 誰やこの爺ちゃん
などのコメントが寄せられているのですが、その一方では、「前より健康そうに見える」、「めっちゃ健康そうで色々まともになってた」というコメントもあります。
このように見た目の変化を指摘されている清原さんは、『情報7days』だけでなく『スポーツニッポン』(スポニチ)の取材も同じ日に受けており、現在は貯金を切り崩しながら自宅にこもって生活を送っているといい、「カーテンを閉め切っていて、外を歩くのも怖い。まず薬物の治療と日常生活を取り戻すことから始めて、将来のことはその後に考えたい」と語り、44日間の留置場の独房生活で体重は11キロ減ったものの、現在の生活になってから25キロリバウンドしたそうです。
公判に情状証人として出廷した元プロ野球選手の“大魔神”こと佐々木主浩さんが心の支えになっているといい、「逮捕されて一番初めにメッセージをくれたのが佐々木でした。留置場の中でありがたかったし、感謝の気持ちでいっぱいでした」と感謝を述べています。
また、更生に向けて右足と左胸に彫った入れ墨を消すことを決めたそうで、「判決後、一緒に食事をした時に“消すべき”と言われました。佐々木は、友達というだけで情状証人に立ってくれた恩人。“消す”と伝えました」と明かし、佐々木さんが手配した病院で、来年にもまずは右足の入れ墨を消す準備を進めているといいます。
<↓の画像が、清原さんの入れ墨の写真>
そんな清原さんは、10月から薬物治療をスタートさせ、週1回は尿検査を受けるとともに臨床心理士のカウンセリングを受けているといいます。
事件の捜査にあたった警察官とは現在も連絡を取り合い、現在も色々と相談しているといい、警察官からは「清原さんは(離れて暮らす)子供との面会日や、その後に薬物を使うことが多かった」と言われたそうで、「激しい孤独感や寂しさを感じた時に使いたくなるようなので、そういう気持ちを持たない訓練をしています。」と明かしています。
2015年度の警察のまとめによれば、覚せい剤事件の摘発者のうち、再犯者の割合は30代が57.9%、40代が72.2%、50代以上が83.1%と、年齢が上がるにつれて再犯率も比例して上がるというデータがあり、中高年の場合は、仕事のストレスや家庭でのトラブルからの現実逃避など、目的がはっきりとしていることから、薬物からの脱却が難しいとされているそうです。
清原さんも今後一生、薬物の誘惑と闘いながら生活を送っていくことになるとみられるのですが、かつてはプロ野球界を代表するスーパースターだったことから現在も多くのファンがいるため、そうした人たちを二度と裏切らないよう、確実に更生をしていってほしいものですね。