人気ギャグ漫画『浦安鉄筋家族』の実写ドラマ化が先日発表され話題になる中で、俳優・佐藤二朗さんが主演を務めることが新たに発表され話題になっており、原作のファンからは様々な反応が上がっています。
『浦安鉄筋家族』は、1993年から現在まで続く漫画家・浜岡賢次さんの人気ギャグ漫画シリーズで、これまでに発売されたコミックスのシリーズ累計発行部数は4400万部となっており、ギャグ漫画の売上部数で1位になったこともある人気シリーズです。
<↓の画像が、原作漫画『浦安鉄筋家族』の写真>
2020年4月期にテレビ東京系で放送され、放送枠は佐藤二朗さんも出演の『勇者ヨシヒコ』シリーズ、『孤独のグルメ』シリーズなどを放送しているドラマ24枠(金曜24時12分)となっています。
実写化が決定した『浦安鉄筋家族』は、下ネタやプロレスネタなどがふんだんに盛り込まれたドタバタコメディで、千葉県浦安市に暮らす小学生・大沢木小鉄(おおさわぎ・こてつ)と家族、個性豊かな仲間たちが様々な騒動を巻き起こす姿を描いています。
原作は小鉄が主人公となっているのですが、実写ドラマ化にあたって主人公は小鉄の父親で、超適当でだらしない一家の大黒柱・大鉄(だいてつ)に変更されており、主演を佐藤二朗さん、脚本を上田誠さん、監督は瑠東東一郎さんが務めます。
<↓の画像が、実写ドラマ『浦安鉄筋家族』で主演する佐藤二朗さん、原作の登場人物・大沢木大鉄の写真>
主演に抜擢された佐藤二朗さんは、「25年以上も連載が続く大人気漫画が原作ということで、『俺が主演でエエんかいな』というのが正直な感想です。」
と明かしつつ、「僕が演じる大鉄は『とにかく超テキトーでだらしがない』人。これは、もう、役作りは不要。なんなら演じることも不要。なにせ『精神年齢8歳の50歳児』の僕です。たまに、というか常時『ふにゃふにゃ』してる僕です。テレ東さんと手を携え、地上波のギリギリに、ふにゃふにゃしながら挑みたいと思っています。」
と意気込んでいます。
また、監督を務める瑠東東一郎さんは、『浦安鉄筋家族』の実写化にあたってテレビ東京のプロデューサーからは、「テレ東史上最大の問題作にして下さい」と言われて熱く燃えているとし、「前代未聞の問題作に昇華出来ればと思います。」とコメントしています。
テレビ東京の藤田絵里花プロデューサーは、「原作は、人間が投げられたり、食べられたり、凍ったり、漂流したり…とにかくハチャメチャです。地上波のコンプライアンスが厳しくなってきた昨今、一番実写化に向いていない作品なのではないかとも思います(笑)」
とした上で、「その中に垣間見える<浦安>に住む人々の生活感やご近所関係がどこか愛らしい作品でもあります。『テレビ東京にしかできない』いえ、浦安市出身で原作をこよなく愛する『私にしかできない』ドラマ作りにチャレンジしたいと思います。」
と語っています。
原作者の浜岡賢次さんは、佐藤二朗さんが大鉄役を演じることについて、「佐藤二朗さんはイメージ通り!!カートンごと煙草吸ってもらえるのかな~?」とし、視聴者に向けては「汚いドラマになったらゴメンなさい」とコメントしています。
そして、『浦安鉄筋家族』の実写ドラマ化や佐藤二朗さんが大鉄役を演じることに対してネット上では、
- マキタスポーツにしろ
- 小鉄は寺田心くんかな
- 絶対にコケる
- 早口小声のつまらんコントやめてな。大鉄は、めんどくせーだけいいながら何もしてないくらいでいいんだから
- なんか違うなぁ…大鉄は強面なんだけどテキトーなギャップがある神経質っぽい痩せた人でやって欲しいなぁ…佐藤二朗のテキトーとはまた違うと思う
- ギャグ漫画の中でも言葉じゃなくて派手な動きで笑わす作品だから実写向いてないだろ
- このご時世タバコ吸いまくる大鉄がテレビで見れるのか?
- 佐藤は『アオイホノオ』でジャンプ編集者やったときに大鉄みたいなタバコの吸い方してたなw
- 主役は小鉄だろ!モノマネ芸人いっぱい出てるのは想像出来る
- 国会議員は本人希望
- 国会議員のうんこどうすんの
- 実写化って言っても設定を借りるだけで漫画の内容そのままやるわけじゃないだろうし、ヨシヒコみたいな低予算シュール路線で成功しそうな雰囲気ある
- 現実的に子供らをメインにしたところで面白く出来ないってか無理だしな。初期にそって大沢木家はおかしな一家の構図がいい
などのコメントが寄せられています。
原作の大鉄と佐藤二朗さんのビジュアルには大きな差があることなどから、現時点では原作ファンからキャスティングミスという声が多く上がっています。
また、大鉄は気性が荒くて極度の面倒くさがり屋、ヘビースモーカーなどの設定があり、これらを実写ドラマでも表現するのか、その他にも常人離れした個性的なキャラクターばかりで、下ネタも非常に多いことから期待の声よりも心配の声の方が圧倒的に多いですね。
主演に抜擢された佐藤二朗さんはこれまでに、『今日から俺は!!』、『アオイホノオ』、映画『銀魂』、『斉木楠雄のΨ難』、『HK 変態仮面』など、人気漫画原作の実写作品にも数多く出演し、コメディ俳優としても高い評価を受けています。
そのため個人的には楽しみにしている部分もありますが、『浦安鉄筋家族』に関しては実写化が難しい演出も多々あり、微妙な感じの作品になりそうな気がするものの、実写化するからには振り切った演技をして、少しでも多くの原作ファンが満足するような作品に仕上げてもらいたいですね。