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ガキの使い・笑ってはいけないシリーズで黒人差別? エディ・マーフィのモノマネ披露で問題に…ラッツ&スター・ももクロコラボも…

浜田雅功の黒塗りメイクは人種差別だと物議。絶対に笑ってはいけないアメリカンポリスのブラックフェイスが騒動に発展…

大晦日放送の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!SP 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時!』(日本テレビ系)で、ダウンタウン・浜田雅功さんが黒塗りメイクをして、ハリウッド俳優のエディ・マーフィさんに扮した姿を披露したのですが、これに対して「黒人差別」だという声が上がり、現在ネット上で物議を醸しています。

今年も例年通り年越し番組として『絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時』が放送され、関東地区の平均視聴率は第1部(18時30分~21時00分)が17.3%、第2部が16.3%(21時00分~24時30分)で、民放トップの視聴率だったことが2日に明らかになりました。

毎年テーマが変わる『笑ってはいけないシリーズ』の通算15作目(年末特番になってからは12作目)となる今回は、レギュラーメンバーたちが「アメリカンポリス」に扮し、絶対に笑ってはいけない研修などを受けました。

近年は、ダウンタウン・浜田雅功さんだけ他のメンバーたちと違う格好をするというのがお決まりとなっており、今回は黒塗りメイクなどをして、映画『ビバリーヒルズ・コップ』(1984年)で主演のエディ・マーフィさんがしていた格好で登場しました。

<↓の画像が、黒塗りメイクをして登場した浜田雅功さんの写真>

この姿でまず笑いを生み、ツイッター上でも面白いという反応が多く上がっていたのですが、2004年に来日して以来13年にわたって横浜に暮らし、作家・コラムニスト・教師として活動しているアメリカ出身のバイエ・マクニールさんは、この姿は黒人を差別していると自身のツイッターで訴え、これは差別なのか否かネット上で物議を醸しています。

バイエ・マクニールさんは1日に自身のツイッターやインスタグラムを更新し、「ブラックフェイスやってる日本人に告ぐ。ブラックフェイスはジョークのオチなんかじゃない。ジョークが欲しいならもっと良い脚本家を雇え。黒人キャラが欲しいなら日本語を話す黒人を雇え。ブラックフェイスはやめろ」「日本は好きだ。13年住んだし、日本に良いことが起きるように祈ってる。2020年オリンピックで黒人アスリートのためにブラックフェイスのドゥーワップをやらかすんじゃないかって真剣に不安だ。いますぐやめろお願いします」と、黒人のモノマネをするために黒塗りメイクをするのは止めるべきだと訴えました。

<↓の画像が、バイエ・マクニールさんの投稿>

このツイートが大きな反響を呼んでいることを受けて、アメリカのリベラル(自由主義)系メディア『HuffPost(ハフポスト)』日本版は、バイエ・マクニールさんに真意を聞くために取材を行っています。

バイエ・マクニールさんは、浜田雅功さんが披露した黒塗りメイクに対しどのような感情を持ったのかについては、「私の気持ちは半々です。半分の私は、日本のテレビコメディーや音楽でブラックフェイスを見るたび、見下されたような、馬鹿にされたような、そして表面だけを見られて、人間性を否定されているような気分になります。私の肌の色が、私自身の人間性が、芝居の小道具、あるいは脚本にされたかのように感じるのです。しかし、もう半分の私は、『彼らは子供で、わかっていないだけ。だから我慢しなきゃ』とも思うのです」「敬意を持って、一緒に生きていこうと決めた日本の人たちに対して、このような感情を抱いてしまうのは、つらいことです」と明かしています。

アメリカでは1800年代以降、白人が顔を黒く塗り黒人の役を演じるエンターテイメント『ミンストレル・ショー』が人気を博しましたが、人種差別的だとして廃れていったという歴史があり、現在では完全に差別だとする評価が定着しているといいます。

そして、バイエ・マクニールさんは日本人が黒塗りメイクは差別ではないという態度を貫いたまま、2020年の東京五輪を迎えてしまうことを危惧しており、「もし、オリンピック・パラリンピックの開会式で、誰かがこのようなブラックフェイスをしてしまったら…。全世界が、日本は人種差別主義、あるいは無知な国だと見なすでしょう。これは取り返しがつきません。日本は、オバマ元大統領やミシェル夫人から、人種差別主義的な国だと非難されるかもしれません」「この問題を解決する方法は、非常にシンプルです。こういう(黒人が登場する)シーンには、日本語が話せる黒人…できれば日本語が話せる黒人の俳優を起用すればいいだけです」と語っています。

バイエ・マクニールさんはこのように訴えており、これに対してネット上では、

などと、黒塗りメイクは問題視されても仕方がないという声が上がっている一方で、

など、差別だとする訴えに対して否定的な声が多く上がっており、ネット上では差別ではないとする声の方が多く感じられます。

日本ではお笑いだけでなく、歌手・鈴木雅之さんや田代まさしさんなどが所属する音楽グループ『ラッツ&スター』(旧名:シャネルズ)などが、黒塗りメイクをして黒人を模した姿で活動するなどしていたものの、それは決して黒人を差別して黒塗りメイクをしていたわけではありません。

しかし、約3年前の2015年3月にアイドルグループ『ももいろクローバーZ』と『ラッツ&スター』がコラボし、『MUSIC FAIR』でメンバーたちが黒塗りメイクをしてパフォーマンスをすることが発表された後に、アメリカのニューヨーク・タイムズ紙の田淵広子記者記者が人種差別的だと指摘。

これがネット上で物議を醸し、両グループがコラボした映像は番組では放送されずにお蔵入りとなりました。

<↓の画像が、ももクロとラッツ&スターがコラボし、黒塗りメイクした姿の写真>

また、2014年1月には『全日空(ANA)』のCMで、バカリズムさん扮するパイロットが金髪のカツラをかぶり、付け鼻をして白人を模した姿で出演したところ、これもまた人種差別的だという苦情が殺到し、このCMは放映中止となり、その後別バージョンのものが放送されていました。

<↓の画像が、『ANA』のCMで問題視された白人を模した姿の写真>

海外でもこうした騒動は最近も起きており、昨年2月にはファッション誌『VOGUE(ヴォーグ)」の撮影でアメリカ出身のモデルのカーリー・クロスさんが、黒髪のカツラをかぶり和を意識した衣装を着用したところ、人種差別だという批判の声が上がり、謝罪するという騒動がありました。

<↓の画像が、カーリー・クロスさんが日本人を模した姿の写真>

これらについても当人は全く差別意識が無く、外国人の姿を真似しただけで批判されるのはおかしいのではないかという声は多く上がっていたのですが、アメリカ以外の国でも近年は他人種を模した姿をするのはタブー視されており、何から何まで規制されるのはおかしいとは感じるものの、差別的なものだと認識されてしまう以上は、今後他の人種を模した姿をするのは避けていく必要があるのかもしれないですね…。

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