女優・泉ピン子さん(本名=武本小夜 76歳)がラジオ番組『垣花正あなたとハッピー』(ニッポン放送)にゲスト出演し、NHKに対する不満などを爆発させていたことで物議を醸しています。
泉ピン子さんは番組で、平均視聴率が50%超え、最高視聴率が60%超えを記録した代表作のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『おしん』(1983年4月~1984年3月放送)の話題になった際、「おい!NHK!金払え!“世界の金”払え!世界の金を払ったら、私はいつでも引退する」と不満を口にしました。
『おしん』は世界60ヶ国以上で配信され、海外でも高い評価を受けている作品ですが、海外で放送するにあたっての二次使用料などは一切貰っていないそうで、「一銭もくれないの」「どう思う?これ。払えよ、この野郎!ホントに」「世界進出、何が百何十カ国よ!」などと不満を爆発させ、「こういうことを言うタレントは(自分が)最後。私以後はみんな良い子で、ラジオ局とかテレビ局にごまをすっていこうという人ばかり」と語っていました。
このように泉ピン子さんは、NHKが出演者に支払うべきギャラを全く払っていないと主張していたのですが、『日刊ゲンダイ』は泉さんの発言に疑問を呈し、泉さんが『おしん』の二次使用料を受け取れなかった理由として、過去の借金トラブルが考えられると報じています。
泉ピン子さんは1999年に、18歳で歌謡漫談家としてデビューして以来所属していた芸能事務所『佐藤事務所』から独立し、その翌年に事務所の社長が泉さんに対して、これまで事務所が立て替えていたとするカード代金や飲食代、さらに税金や公共料金を含めて合計約3億5,000万円の返還を求めて訴訟を起こしました。
当時の報道によれば、泉ピン子さんは2000年3月末までに全額返済すると約束していたものの、返済しないどころか連絡もせず、そしてスポーツ紙の取材には「借金はありません」などと語っていたことから、事務所社長はブチギレ激怒してピン子さんの借金問題をマスコミにリーク、そして民事提訴しました。
日刊ゲンダイの記事では当時の事務所関係者が、「当時のピン子は高級ブランドのシャネルに凝っていて、事務所に莫大なバンス(前借り)があって、独立の際に返済していないとトラブルになっています。おしんの二次使用料もバンスで消えた可能性が高い。ピン子はそのあたりのことをきちんと調べてNHK批判しているのか疑問です」
と語っています。
また、泉ピン子さんがラジオで「NHKのドラマ入れてもらうから…」と、新作ドラマへのキャスティングを期待する発言をしていたものの、「『おしん』の脚本を担当し、母親のように慕っていた故・橋田寿賀子さんの死去を巡って物議を醸したピン子は、ドラマ業界からも距離を置かれている。ピン子はこれまで朝ドラだけでなく大河などでも世話になっているNHKに難癖をつけたわけですから、そんな都合のいい話はありませんよ」
とドラマ制作関係者は語り、好き勝手な言動によってNHKも敵に回してしまったとしています。
これに対してネット上では、
- たかだかウィークエンダーのレポーターだったのに、偉くなりましたなぁ。
- ネタじゃないの?本気ならかなりヤバい人だね。
- いつまで経ってもこの人には品性ってもんが無いね。顔にも出てるけどさ
- 渡鬼なくなったら、やっぱり収入とかきびしいのかな? こんな事でしか話題にならないのも淋しい。
- ピン子も落ちるとこまで落ちたな
- 渡鬼ファミリー全員から嫌われてる証拠です。えなりかずきが「ピン子」とは共演NGとの話が出た時は二人だけのトラブルかと思いましたが…やはり原因はピン子でしたね!
- つい先日も橋田壽賀子さんの遺族や財団とトラブルになっていましたよね その時もお金の話が含まれていたな かなり困ってるんでしょうかね
- 口を開けば金の話か自分の財産自慢、そして嘘や暴言ばかり。これまでの人生の役者としての評価も、彼女の素行や暴言で全てマイナスだな。
などの声が上がっています。
泉ピン子さんはラジオで『おしん』の“ギャラ未払い”に対する不満を語るだけでなく、『NHK紅白歌合戦』についても言及し、「今だから言いますけど、司会の話も来ましたよ。新聞にスッパ抜かれたの」「私は歌手だから絶対やりませんって」「すみません、夫とハワイ行きますからって」
と、紅白司会という大役を自ら断ったと明かしていました。
また、2014年放送の朝ドラ『マッサン』に出演した際に共演者と紅白に出演したものの、「今思うと、どうってことなかった」「安いギャラでさ、何枚も衣装作れって言うのよ?」「『一番最後に(マッサンの主題歌を担当の)中島みゆきさんが歌うから』って言ってたけど、『いや、その時間はおそば食べるから』って帰りました。『最初の方なら出ます』って言って出て帰っちゃった」
と語っていました。
この他にも若い頃のモテエピソード等も披露していたのですが、言葉の端々からにじみ出る驕り高ぶり等によってネット上では総スカンを食らっており、長年出演していたTBSドラマ『渡る世間は鬼ばかり』シリーズの共演者等からも疎まれ、距離を置かれるのも当然だと今回のラジオでの発言で改めて感じましたね。
今年4月には、渡鬼シリーズを手掛けた橋田壽賀子さんの追悼ドラマ『ひとりぼっち -人と人をつなぐ愛の物語-』がTBSで放送され、この作品には渡鬼に出演していた角野卓造さん、えなりかずきさん、船越英一郎さん、中田喜子さん、野村真美さん、藤田朋子さん、小林綾子さん、上戸綾子さん、一路真輝さん等がキャスティングされていたものの、橋田さんと公私ともに親交が深かった泉ピン子さんは出演しませんでした。
このドラマを手掛けた石井ふく子プロデューサーは泉ピン子さんが出演しなかった理由について、「ドラマに出てくださる『渡鬼』のみなさんは、こちらからお誘いしたわけではありません。誘わなくとも『橋田先生にずっとお世話になったから、何か役に立ちたい』『セリフはなくてもいい、ギャラもいらない』と言ってきたので、主人公が営むおにぎり屋さんのお客さん役で出てもらうことになりました。ピン子さんからは、ひと言もなかったので出演していないだけです。外したわけではありませんので、文句を言われる筋合いはない」
と語っていました。
石井ふく子さんはさらに、泉ピン子さんが橋田壽賀子さんの死去後に遺骨等を巡り、橋田さんサイドとトラブルになっていることについても、「ご親戚でもないのに、橋田さんが希望なさらないことをやって、嘘も吹聴されたら問題になっちゃいますよ。誰もお骨を渡してないんですから。」「ピン子さんは“嘘つき村の村長さん”なんです」「これ以上、彼女の言動に対しては、あんまり騒がないことにしています」
等と語り、好き勝手な言動に呆れ果てている様子でした。
そして、今度はNHKに対する不満をラジオでぶち撒けていたものの、石井ふく子さん曰く泉ピン子さんは“嘘つき村の村長さん”でウソが多いとのことで、ラジオで語った内容もどこまでが本当の話なのかは定かではないですし、恩を仇で返すような言動によって民放だけでなくNHKの作品に出演することもより難しくなったかもしれないですね。