女優・タレントの泉ピン子さん(本名=武本小夜 74歳)が、和田アキ子さん(71)のラジオ番組『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』(ニッポン放送)にゲスト出演し、TBSドラマ『渡る世間は鬼ばかり』で約30年にわたって親子役を演じていた俳優・えなりかずきさん(本名=江成和己 36歳)との関係悪化、“共演NG”について言及する場面がありました。
番組では和田アキ子さんが、「一時期、週刊誌で、えなり君がピン子ちゃんのイジメがあって…」と2人のトラブルについて触れると、「あれさ、悪いけど、えなりと私、絡まないのよ」「だって、私は膨大に出てるし、膨大なセリフがあるし。人のことはどうでもいいのよ、悪いけど。その日のうちに何十シーンも撮らなきゃいけないんだし。自分の事で精一杯だから、人のことは覚えてないのよ」
と説明した上で、「誰のおかげで、あのガキも本当に…」と言い放ちました。
さらに、今年4月に亡くなった『渡る世間は鬼ばかり』の脚本家・橋田壽賀子さんも生前、えなりかずきさんのことを嫌っていたとし、「えなりが今年?先生にお手紙を書いてきたらしいの。そしたら、先生嫌いだから『許さない』って言ってたから、お手伝いさんがえなりの手紙を読ませなかったんだって。だから、えなりは『きっと先生は僕の謝った手紙を読んでくれた』と思っているだろうけど…読んでないんだよっ!」
と明かしていました。
他にも、えなりかずきさんとの共演NG騒動によってストレスが溜まり、「テレビで首を振るようになったの」「えなり君のことで自分が首を振るようになっちゃった」
とも語っていたのですが、このトークに対してネット上では、
- これは酷いな。暴露話にしてもちょっと最低限のマナーっていうか、ラジオの生放送で話す神経を疑う。
- 何でわざわざラジオでこういう話をするのかなぁ。今さら話したってメリットが無いのは明らかなのに。
- 言わないほうが良いことがある。大人はそこを理解しているものだけどな
- いい歳して大人気ないし下品。えなりももう大人なんだから、大人として扱わないとダメでしょ。たからこうなるのよ。
「誰のおかけで…」って言うけど、泉さんのおかげでは絶対ないし、彼は名子役だったので、脚本家のおかげでもないと思う。彼の実力。 - 単なる共演者なのに「誰のおかげで」という言い方はどうなのか。イジメはなかったかもしれないが、そういうところが嫌がられるのでは?
- 絡むことがないなら「誰のおかげで…」なんて言う必要もないでしょ。まるで自分が育てたような言い方。そういう態度だから、えなり君が怖がってたんじゃないかと
- 泉さんは、テレビで見ると、不快になる。高圧的で威張っているように見える。そういうキャラ作りしてるとは思うけど。
- 不仲の真相はさておき、手紙を読んでないってのは残酷な話。それをラジオで暴露するピン子氏はえげつない。そんな権利は彼女には無い。余りにも残酷。
- 自分の体調不良はえなりかずきのせいだったと言いたいの?それも含めてこの内容全体、ラジオで話すものではなく、えなり本人に面と向かって話した方がいいんじゃないの
- 山岡久乃さんが闘病で降板した時も、渡鬼の劇中ですぐに病死させちゃいましたし、自分に懐かない(媚びない)人には底意地悪く接するおばさんたちってイメージ
- 言葉の使い方に育ちの悪さが滲み出てる。なぜ人望もなさそうなこの人が芸能界にのさばっているのか…憎まれっこ世にはばかると言うやつですかね…
などの声が上がっています。
泉ピン子さんとえなりかずきさんの不仲、共演NGは、2015年放送のスペシャル以降に共演シーンが一切なくなったことで囁かれるようになり、橋田壽賀子さんが2019年9月に週刊誌『週刊女性』での連載で、2人が共演NGになっていることから劇中で絡むシーンを入れられないと告白しました。
この告白を受けて同10月に週刊誌『週刊文春』は橋田壽賀子さんに取材を行い、共演NGの真相について聞くと、「うーん、まぁ、(えなりとピン子を)一緒にしちゃいけない。一緒に出るとえなり君がおかしくなるんですって。発疹が出たり」「えなりさんから聞いたわけじゃないですよ。プロデューサー(石井ふく子)から『だから絶対に一緒にしないでくれ』と。それを聞いて私、えなり君にものを言うのも嫌なのね」
と明かしていました。
2人の共演NG問題については、「ピン子が何か悪いことをしたか、分かりませんけども、あれだけ世話になって育ててもらったという気持ちがないんじゃないですか。イジメられたって気持ちになるんじゃないですかね」「どうして男のくせにって思ったんですけども、まぁ石井さんがそうおっしゃるから。どうしても顔を合わせると、発疹が出る、おかしくなる、それくらいピン子ちゃんのことが嫌いになっちゃったって」「とにかく一緒に出るのが嫌、セットが一緒になっても困る、同じ日に本番になるのも困ると。控室で会ったり、廊下ですれ違ったりするから。会うと病的に拒絶反応が出るみたいですね」
と語っていました。
橋田壽賀子さんも泉ピン子さんと同様に、えなりかずきさん側の主張に対しては怒りをあらわにし、2人の共演が無理なことでストーリーに制限が生じており、「ライターにしてみれば、アホみたいな話ですよね。役者がケンカしてるから書けない」とし、それならばえなりかずきさんをドラマから降板させた方がいいと、石井ふく子さんにも言ったこともあると告白していました。
泉ピン子さんと公私ともに親交が深かった橋田壽賀子さんはピン子さんの肩を持ち、えなりかずきさんに対する怒りを明かしていたのですが、このトラブルの背景には泉ピン子さんと、マネージャーを務めるえなりさんの母親の対立があると『週刊文春』や『女性セブン』は報じており、ピン子さんの様々な言動に母親が怒り、板挟み状態になったえなりさんは2011年に連ドラが終了後に降板を申し入れ、最終的に共演シーンを無くす形になったとのことでした。
そして、今回ラジオで泉ピン子さんがえなりかずきさんに対する怒りを明かした理由について、『女性セブン』の記事ではTBSのドラマ関係者が、「えなりさんから、ピン子さんへの謝罪は一切無いそうです。そのことをピン子さんは寂しがっています。激しい怒りの裏には、共演者というよりも、子供に裏切られたという気持ちがあるのでしょう」
と語っています。
それにしても、ラジオ番組で「誰のおかげで、あのガキも本当に…」と言ったり、首を振るようになった原因はトラブルによるストレスだとしたり、橋田壽賀子さんに送った謝罪の手紙を本人は読んでいないことを明かすのはどうなのかと思いますね。
ちなみに、えなりかずきさんは橋田壽賀子さんの訃報が伝えられた翌日に、2013年以来8年ぶりにブログを更新し、「橋田先生が『小島眞』というキャラクターを生み出してくださったからこそ、わたくしは今もテレビの世界でお仕事をさせていただいております。」
などと感謝の言葉を綴っていました。
泉ピン子さんとのトラブルに関して、えなりかずきさん側は週刊誌の取材を断っており、どう思っているのかは分かりませんが、ラジオでの発言によって両者の溝はさらに深まり、『渡る世間は鬼ばかり』もシリーズ終了となってしまったことから、今後このまま和解することなく、共演NG状態が続くことになるかもしれないですね。