今年上半期放送のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『半分、青い。』で主演した女優・永野芽郁さん(ながの・めい 19歳)が、来年1月期放送の菅田将暉さん(すだ・まさき 25歳)主演ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系 日曜22時30分)のヒロインに起用され、朝ドラ出演後初の連ドラ出演ということで注目を集めています。
『3年A組-今から皆さんは、人質です-』は、2年前に高校へ赴任してきた目立たない美術教師で、3年A組の担任教師・柊一颯(ひいらぎ・いぶき)が、高校卒業まで残り10日となる中、永野芽郁さん演じるヒロイン・茅野さくら(かやの・さくら)ら29人の生徒たちを集め、「今から皆さんは、……僕の人質です」と言って生徒を人質に取り、“最後の授業”を開始していきます。
<↓の画像は、菅田将暉さんと永野芽郁さんの写真>
この最後の授業というのは、数ヶ月前に自殺した学園のスター生徒の死の真相に迫っていくもので、遺書を残したり、周囲に何かを告げることなく、なぜ自ら命を絶ってしまったのか、人質に取られた29人の生徒たちは自らフタをし、目を背けていた真実と向き合っていくことになります。
なぜ、柊は生徒を人質に取るという方法で最後の授業を行ったのか、様々な謎や事件が連鎖的に絡み合ったオリジナル学園ミステリーとなっています。
このドラマの脚本を手掛けるのは、『日本シナリオ作家協会』の監事を務めている脚本家・武藤将吾さんで、これまでにドラマ『電車男』、『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』、『家族ゲーム』(全てフジテレビ系)、『仮面ライダービルド』(テレビ朝日系)、『怪盗 山猫』(日本テレビ系)、映画『クローズZERO』シリーズ、『テルマエ・ロマエ』など、数多くのヒット作品を手掛けています。
今回主演に起用された菅田将暉さんは、これまで様々なドラマや映画で主演を務めているのですが、民放のゴールデン・プライム帯(19~23時)の連ドラで単独主演するのは以外にも今回が初となっています。
一方の永野芽郁さんは、昨年7月期に放送された窪田正孝さん(30)主演の学園ドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)でヒロインを演じており、約1年半ぶりに民放の連ドラでヒロインを務めます。
『半分、青い。』に出演後初めて永野芽郁さんが連ドラに出演するということから注目度が高く、ネット上でも楽しみといった声が多く上がっており、好視聴率獲得が期待されています。
<↓の画像は、『半分、青い。』で主演した永野芽郁さんの写真>
しかし、ここ最近の朝ドラでヒロインを務めた若手女優たちは伸び悩むケースが多く、永野芽郁さんも同じパターンになることが懸念されている様子です。
ニュースサイト『日刊サイゾー』は、昨年度下半期放送の『わろてんか』で主演した葵わかなさん(あおい・わかな 20歳)、2016年度下半期放送の『べっぴんさん』で主演した芳根京子さん(よしね・きょうこ 21歳)を例に挙げ、この2人は朝ドラ出演後に出演した作品で結果を残せず、伸び悩んでいる感が否めないとしています。
葵わかなさんは『わろてんか』終了後に、嵐・二宮和也さん(35)主演の医療ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)でヒロインを務め、ドラマの視聴率自体は全10話の期間平均視聴率14.3%とまずまずの結果だったものの、葵さんの出演はあまり話題にはなりませんでした。
<↓の画像は、『わろてんか』で主演した葵わかなさんの写真>
8月公開の映画『青夏 きみに恋した30日』では、同じく『スターダストプロモーション』所属の若手俳優・佐野勇斗さん(20)とW主演した映画『青夏 きみに恋した30日』は、初週から映画ランキングTOP10圏外の大コケとなっており、作品自体の評価もかなり低いという残念な結果になっています。
一方の芳根京子さんは、朝ドラ出演後すぐに長谷川博己さん(41)主演ドラマ『小さな巨人』(TBS系)に出演したほか、今年1月期には月9ドラマ『海月姫』(フジテレビ系)で朝ドラ後初めて連ドラ主演しましたが、全10話の期間平均視聴率は6.1%と大コケし、9月公開の映画『累-かさね-』では土屋太鳳さん(23)とW主演し、映画ランキング初登場9位で微妙な結果に終わっています。
<↓の画像は、『ぺっぴんさん』で主演した芳根京子さんの写真>
こうした例があることに加えて、永野芽郁さんがヒロインを務める『3年A組-今から皆さんは、人質です-』が放送の日テレ・日曜ドラマ枠は、低視聴率作品が多い枠ということから“死に枠”などと揶揄されています。
今期放送の賀来賢人さん主演『今日から俺は!!』は、第5話終了時点で平均約9%となっているものの、この1年で放送された作品は期間平均視聴率が6、7%しか取れていないことから、もしも『3年A組-今から皆さんは、人質です-』が大コケした場合には、人気にも大きな悪影響を与えるのではないかと心配されています。
『日刊サイゾー』の記事ではスポーツ紙の記者が、「せっかく朝ドラでブレークしたのに、その次の出演ドラマが振るわなければ、評価を落としてしまいかねません。その意味で、わざわざ“死に枠”を選択した、永野の事務所の判断には疑問符もつきます。ましてや、日テレはほかの民放局より、ドラマの出演料が安いので、ドラマが振るわなければ、踏んだり蹴ったりになります。」
と、『スターダストプロモーション』の起用方針に疑問を呈しています。
永野芽郁さんが主演した『半分、青い。』は、全156話の平均視聴率が21.1%(『べっぴんさん』は20.3%、『わろてんか』は20.1%)と高い数字を記録したものの、視聴者の間では内容などをめぐって物議を醸していたので、朝ドラ後初の作品では失敗はしたくないところだと思います。
『3年A組-今から皆さんは、人質です-』は、若手俳優の中で比較的演技の評価が高い菅田将暉さんが主演ですし、脚本を手掛けるのも数多くのヒット作を生み出している武藤将吾さんであるため、そこまで心配する必要はないかと思うところではありますが、果たして初回にどれほどの数字を獲得し、視聴者はどういった反応をするのかに注目したいですね。