女優・武井咲さんが、7月期放送のドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系 木曜21時)で主演を務めることが18日に発表され、ネット上ではミスキャストを指摘する声が殺到しています。
『黒革の手帖』は、ベストセラー作家・松本清張さんによる同名人気小説を原作としており、過去に何度もドラマや舞台化されています。
2004年10月期に、テレビ朝日開局45周年企画として放送された連続ドラマでは、武井咲さんが所属する『オスカープロモーション』の先輩・米倉涼子さん(41)が主演を務めており、武井さんが先輩の後を継いで主演することが決定しました。
武井咲さんはオファーを受けた際に「これだけの大作が自分に務まるのか不安で、やりたくなかった」そうなのですが、徐々に気持ちも変わり、「これまでリアクション芸人みたいなお芝居が多かったから、もっとエッジの効いた役をやりたかった」「いままでとはひと味違った役をできることが楽しみです。」とコメントしています。
米倉涼子さんが主演を務めた『黒革の手帖』の第1話平均視聴率は17.4%、その後は15%の数字で推移し、全7話の期間平均視聴率は15.4%でした。
<↓の画像が、2004年度版の米倉涼子さん主演『黒革の手帖』>
物語は、派遣社員として勤務していた銀行から1.8億円を横領した原口元子が、東京・銀座のクラブを持つママに転身し、のし上がっていく姿を描いており、稀代の悪女・元子を演じる武井咲さんは「今回、元子という悪女を演じるということで、みなさんが抱く私のイメージも変わっていくかもしれませんが、その変化も怖くない、むしろそうならなくてはいけない、と強く思っています。このような大作に挑戦することに多少の躊躇いはありますが、勇気を出して一歩踏み出すことでひとつ上のステージに引き上げていただき、そこでどれだけ自分が頑張れるかが勝負なのかなと思います。」と意気込んでいます。
『黒革の手帖』のドラマ版では過去に、山本陽子さん(75)、大谷直子さん(67)、浅野ゆう子さん(56)、米倉涼子さんが主演を務め、米倉さんが主演を務めた当時は29歳で同年齢の主人公という設定でしたが、今回は25歳の銀座最年少ママという設定に変更されています。
しかし、武井咲さんはこれまで多くの作品で清純派な役柄を演じてきたため、銀座のクラブママを演じるのはかなり違和感があります。
<↓の画像が、主演に抜擢された武井咲さんの写真>
武井咲さん自身も「銀座にいそうじゃないじゃないですか。そこがネック」「年齢と役柄が合ってないように見られちゃうと嫌。(風格をつけるには)現場に行くのが一番いい」と語っており、6月中旬に迎えるクランクイン前に、銀座のクラブを訪問する予定であるとしています。
これまで演じてきた役柄とは大きく違うため、役作りにかなり力を入れていこうと考えている様子なのですが、『黒革の手帖』の主演が武井咲さんだと発表されるとネット上では、
- 年齢云々より、そもそも松本清張の作品に合わない
- 米倉涼子くらい迫力がないと! 武井じゃイメージが違いすぎる
- 武井はお呼びじゃないし、名作が台無しになる
- 武井には銀座のホステスの貫禄はない。せいぜいキャバ嬢だろ
- リアクション芸人みたいなお芝居って、リアクション芸人にも失礼
- さすが、オスカーのゴリ押し女優
- フィクサー役にまた津川雅彦とかを起用して、脇を固めればなんとか、、しかし、やはり武井咲は違うな。
- 武井咲はイオンのCMだけ出てればいいよ
などと厳しいコメントが殺到しています。
若くてもある程度演技に定評のある方であれば期待できるのですが、武井咲さんは非常に多くの作品に出演しているものの、演技は可もなく不可もなくといったレベルなので、批判的な声が上がるのも当然だと思いますね。
武井さん版の『黒革の手帖』に期待するという人はかなり少ないのではないでしょうか。
武井咲さんは昨年1月期に『フラジャイル』(フジテレビ系)でヒロインを演じ、同7月期放送の『せいせいするほど、愛してる』(テレビ朝日系)、同9月から放送の『忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~』で主演、今年4月期放送の月9『貴族探偵』(フジテレビ系)ではヒロインを演じていますが、どの作品も印象が薄く代表作と呼べるものがありません。
『黒革の手帖』が代表作となるように役作りをしっかりと行い、見事に悪女を演じ切ってほしいのですが、果たして初回放送後にどのような反応が上がり、視聴率はどれほどとなるのか注目したいところです。