昨年4月に急性リンパ腫で亡くなった脚本家・橋田壽賀子さん(享年95)の追悼ドラマが制作され、『ひとりぼっち』のタイトルで来年に放送予定であることや、公私共に親交が深かった女優・泉ピン子さんは出演しないとの情報を20日発売の週刊誌『週刊文春』が伝えています。
週刊文春によると、橋田壽賀子さんの追悼ドラマ『ひとりぼっち』は、女優・上戸彩さんと嵐・相葉雅紀さんがW主演し、握りたてのおにぎりを提供する店に集う客たちが織りなすストーリーになっているといいます。
<↓の画像は、追悼ドラマ『ひとりぼっち』で主演するという相葉雅紀さん、上戸彩さんの写真>
キャストは相葉雅紀さん、上戸彩さんのほか、橋田壽賀子さんの代表作『渡る世間は鬼ばかり』シリーズにレギュラー出演していた角野卓造さん、中田喜子さん、藤田朋子さん、えなりかずきさん、他に“大物歌手”、またナレーションは渡鬼と同じく石坂浩二さんが担当し、監督は渡鬼シリーズの演出を手掛けていた元TBSのプロデューサーで演出家・清弘誠さんが担当するとのことです。
<↓の画像は、『渡る世間は鬼ばかり』主要キャスト(2003年時)の写真>
しかし、渡る世間は鬼ばかりシリーズで主演し、橋田壽賀子さんと公私共に親交が深かった泉ピン子さんはキャスティングされていないといい、その理由について芸能プロダクション関係者は、「やはり、あの件が響いているのではないでしょうか」「ピン子さんは橋田さんが亡くなってから、臨終の様子や葬儀のことを新聞や雑誌、テレビで喋り続けてきました。なかでもお骨上げのときに遺骨をもらい、橋田さんの好きだったクルーズ船から海に散骨したという話には、橋田さんに近かった人から異論が出ました。『遺骨をもらったはずがない』、『ピン子さんの出演する朗読劇の宣伝に利用した』と、批判が起こったのです」
と、橋田さんが亡くなった後の騒動が背景にあるのではないかと憶測しています。
他にも、渡る世間は鬼ばかりシリーズで親子役を演じていたえなりかずきさんとの不仲、共演NG問題も要因として挙げています。
<↓の画像は、『渡る世間は鬼ばかり』で親子役を演じていた泉ピン子さん、えなりかずきさんの写真>
週刊文春は真相を確かめるため、渡る世間は鬼ばかりシリーズ等で橋田壽賀子さんとタッグを組み、追悼ドラマでもプロデューサーを担当するTBSの石井ふく子さんに取材を行い、橋田さんの追悼ドラマ制作について聞くと、「まだ全然決まっていないんです。財団で作りたいなという話はありますが」と答えたとしています。
泉ピン子さんは出演しないのか問うと、「まだキャスティングも決まっていませんから」と答え、明言を避けたとのことです。
真相は定かではないものの、今年8月にも『週刊新潮』のWeb版『デイリー新潮』は、9月に橋田壽賀子さんの追悼特番をTBSで放送予定だったことや、渡る世間は鬼ばかりシリーズのレギュラーメンバーがキャスティングされていたものの、泉ピン子さんは出演しないとの情報を伝えていました。
泉ピン子さんが出演しない理由については、「『渡鬼』に関わる複数のスタッフ、出演者とピン子の関係は以前から険悪になっている。それが橋田さんの追悼番組にピン子が出演しない大きな理由だ。“泉さんが出るなら、遠慮したい”というスタッフ、出演者が複数いるため、ピン子は招かれないという。」
と伝えていました。
しかし、この記事は約1週間後に削除されており、週刊文春はその理由を探るため、TBSに橋田壽賀子さんの追悼番組について問い合わせたところ、「今年9月に橋田壽賀子さん追悼番組を放送する予定はありませんので、お答えしようがありません」と回答したとしていました。
また、デイリー新潮の編集部に記事を削除した理由を聞くと、「追加取材の必要があると判断し、記事を一度取り下げました」と回答したとし、実際に橋田壽賀子さんの追悼番組は9月に放送されませんでした。
橋田壽賀子さんの追悼ドラマに関しても、週刊文春はキャストやドラマのタイトル、制作時期など詳細な情報を伝えている一方で、石井ふく子さんはそうした話があることは認めつつも、具体的なことはまだ決まっていないとしているため、泉ピン子さんが出演しないとの情報もあてにならないですね。
もし本当に橋田壽賀子さんの追悼ドラマを制作、テレビで放送するのであれば、泉ピン子さんも含めて、久しぶりに渡る世間は鬼ばかりシリーズの出演者が揃った姿を見たいものですが、デイリー新潮が報じていたように、やはり共演は難しい状態にあるのでしょうかね…。