バイプレイヤー(脇役)として活躍している俳優・松重豊さんが主演の人気ドラマ『孤独のグルメ』の最新シリーズ「Season6」(テレビ東京系 金曜24時12分~同52分)の放送が決定し、2月18日にクランクイン、4月7日から放送されることが1日に発表されました。
このドラマは2012年1月からスタートし、これまで「Season5」(2015年10~12月)までが放送され、この他にも昨年は元日と8月にスペシャル、今年の1月2日にもお正月スペシャルが放送されており、深夜ドラマながら高視聴率を記録し、テレ東を代表する人気ドラマとなっています。
また、松重さんにとって初の連ドラ主演となる『孤独のグルメ』は当たり役となり、その後数多くのドラマや映画、CMに出演し活躍するようになったのですが、出演料をめぐってトラブルになっていることを週刊誌『週刊文春』が報じており、「Season6」を最後に降板する可能性があると伝えています。
『孤独のグルメ』は、「Season1」(全12話)の期間平均視聴率は1.4%だったものの、「Season2」で2.5%にまで上昇、さらに「Season3」は2.7%、「Season4」は3.5%、「Season5」は3.9%(第7話は5.0%)と右肩上がりとなっています。
<松重豊さん主演の『孤独のグルメ』>
そして、4月からスタートする「Season6」にも期待が集まっているのですが、『週刊文春』によれば松重さんサイドが「ギャラが安すぎる」と難色を示しているとのこと。
これについてテレビ東京の関係者は、「真っ当な要求だと思いますよ。誰のお陰でシーズン5までやってこられたのかと言えば、松重さんの存在をおいて他にいない。局内でも評価は高く、ファン向けの高額DVD・Blu-rayのBOXの売り上げも見込める。降板なんてことになれば大問題です」と証言。
それにも関わらずギャラが低いのは、テレ東の番組制作費が他の民放局と比べて少ないためのようで、広告会社関係者によると松重さん側に支払われている出演料は「1本35万円程度と言われています。これは事務所へ支払われる総額なので、本人の手取りはもっと安くなる」と証言。
<『孤独のグルメ』ワンシーン>
芸能関係者によると、テレ東は『YOUは何しに日本へ?』や『モヤモヤさまぁ~ず2』など、制作費がかからない番組作りによって成功を収めており、『孤独のグルメ』についても深夜ドラマ枠ということから、制作費については「1本2~300万円」の予算だと言われているそうです。
なお、テレ東と松重さんの所属事務所に、ギャラをめぐるトラブルが起きているのかどうか『週刊文春』が確認したところ、双方ともに「そのような事実はございません」という回答だったとのこと。
しかし、芸能関係者によると、もしもテレ東がこのままの姿勢ならば、次のシーズン6で最後になるかもしれないとのことなのですが、これに対してネット上では、
- DVDやネット配信なんかの収益が確実にある事考えたら、テレ東だとしても松重さんクラスでこれは安い
- 松重レベルを主役で使ってて1本35万は酷いな。
- スポンサー企業も、フジテレビの月9にカネを出すよりテレ東の深夜のほうが特じゃね?
- 松重さん自身はもともと少食な上に、年齢を重ねたためにさらに食が細くなってるのに、ドラマではあんな無茶食いさせられるんだから、割に合わないと思われるのも無理はない。1作目の頃は松重さんがまだマイナーな存在だったから多少無理でも頑張っただろうけど、今はもうあちこちのドラマに引っ張りだこだからね。
- お互い気持ちよく仕事をしてほしい。あの食いっぷりの裏に金払いが悪いだの何だの背景を視聴者に見せないで
- テレ東は昔から企画の斬新さと実力の割にはギャラの安い人を使って番組作りをしてきたけど、これだけ知名度のあるシリーズになったんだし、松重さんのキャラ無しではもう成立しない番組なんだから少しは出してあげても良い気がする
などのコメントが寄せられています。
2015年12月にも『東京スポーツ』(東スポ)が、番組の制作費が低いことやギャラが安いことを報じており、関係者が「総制作費は1本あたりわずか300万円弱なんです。基本、オールロケで美術セットも必要ないですし。しかも松重さんのギャラは30万円ほど。他の出演者も、エキストラなどを含めて計20万円ほどですからね」と語っています。
テレ東の番組制作費が他局と比較し低いことなどは有名で、深夜ドラマなのでギャラが低いのもある程度しょうがないかと思いますが、松重さんは様々な映画やドラマに出演し名脇役として高い評価を受け、『孤独のグルメ』のヒットにも大きく貢献しているわけですから、今の倍以上を支払っても少ないぐらいかと思います。
今や松重さんの代表作とも言える作品ですし、テレ東との関係もあることから、ギャラの問題ですぐに降板するということはないかとみられるのですが、お互いに気持ちよく仕事をするためにもこの問題は早急に解決し、今後も続けていってほしいですね。