女優・歌手の神田沙也加さん(享年35)が18日に急死し、今年の『第72回 NHK紅白歌合戦』への出場を辞退かとも言われていた歌手・松田聖子さん(本名=蒲池法子 59歳)が、紅白に予定通り出場する可能性が高いことが分かりました。
NHKは神田沙也加さんの訃報を受けて、20日に予定していた出場歌手の曲目発表を延期し、21日に松田聖子さん以外の歌唱曲を発表しており、22日にNHKは定例会見で、「松田聖子さんサイドと引き続き状況を協議しており、お気持ちを最大限配慮させていただく」「気持ちに沿うような形で、丁寧に対応を進めています」
と語っていました。
その後『日刊スポーツ』が関係者に取材したところ、松田聖子さんは最愛の娘を亡くし、周囲が心配するほど憔悴(しょうすい)していたものの、21日に密葬と火葬を終え、最後の別れをしっかりすることができたことで、「娘のためにもしっかりと歌わないと。娘に恥じないようにしないといけない」と話すなど、現在は仕事に前向きな思いを明かしているそうです。
なお、神田沙也加さんの父親で俳優・神田正輝さん(70)は、25日に生放送されるレギュラー番組『朝だ!生です旅サラダ』(テレビ朝日系 午前8時)に、予定通り出演することが明らかになっています。
そして、松田聖子さんの紅白出場報道を受けてネット上では、
- 「松田聖子」だから、そんな気はしてました。無理はしてほしくないけど、決めるのは本人。ただ当日の具合も大事にしてほしいです。
- 身内を亡くした時に何もしないより、忙しくしている方が悲しみも紛れると思う。無理せずに仕事を頑張ってほしい
- 松田聖子さんの強靭なメンタルを、沙也加さんが引き継いでいたらな…と思ってしまった。沙也加さんは優しすぎたのかもしれないね。
- 神田正輝さんも明日の『旅サラダ』に出る。どちらも生放送だから、その表情の一喜一憂に注目が集まる。
父や母としての姿は荼毘に付した後に見せた。次は俳優・タレントとして歌手として見せると。それもまた、娘への手向けになるだろう。2人とも強いなぁ… - プロ意識が高い人だから、きっと出演すると思ってた。娘との確執とか騒がれてるけど、親子にしか分からないことだってある。
娘との紅白共演の記憶を胸に、辛いとは思うがやり切ってもらいたい。 - やはり芸能人はこれくらい強いメンタルじゃないと、やっていけないのだろう。沙也加ちゃんは、才能に溢れていたけど繊細だった。
聖子さんは、これからも歌い続ける。聖子さんを見て、沙也加さんを思い出すだろう。 - こんな時にとか、ゆっくり休めばいいのにって人いると思うけど、仕事してる方が楽だったりするよ。だからこそ会社の弔事の休みも5〜7日くらいなんじゃない?
それ以上になると、そのことばかり家で1人で考え込んで、どんどん心を塞ぎ込みやすくなるから、仕事=日常に戻るのはいいと思う。
などの声が上がっています。
NHKサイドは松田聖子さんの気持ちに最大限配慮するとしていたので、予定通り紅白に出場するのだとすれば、聖子さん自らの意思によるものなのでしょうし、今年の紅白では、どの曲を歌唱するのかも気になるところです。
『サンケイスポーツ』が23日に報じた記事によれば、松田聖子さんは今年の紅白で、松任谷由実さんが作曲を手掛けた1982年リリースの8枚目シングル曲『赤いスイートピー』を歌唱予定だったといい、この曲は少し気弱な恋人に寄せる思いを歌い、聖子さんも好きな曲の1つで、2015年の紅白で自身2度目の大トリを務めた際にも歌唱しました。
サンスポの取材に関係者は、「聖子さんの今の心情を思うと、いたたまれない。『赤いスイートピー』を歌うことはNHKサイドからの要望だったが、現在は白紙に戻った」
と語ったとし、もし紅白に出場するにしても、どの曲を歌唱するかは松田聖子さんの意向を優先するのではないかとしています。
松田聖子さんは昨年までに紅白には24回出場し、2019年からは紅組のトリ前に歌唱しており、昨年の紅白では、神田沙也加さんを妊娠し産休中にレコーディングしたアルバム収録曲『瑠璃色の地球』のセルフカバーバージョンを披露しました。
ちなみに、『瑠璃色の地球』は神田沙也加さんを出産してから2ヶ月後、1986年末の紅白と『日本レコード大賞』でも披露したほか、親子共演を果たした2011年末のカウントダウンライブでも2人で歌唱していました。
現時点では、松田聖子さんが今年の紅白に出場することが確定したわけではなく、予定していたディナーショーも急遽中止としているので紅白もどうなるかは分かりませんが、もし出場した場合にどの曲を選び、どういった姿を披露するのか注目したいところです。