来年コンビ結成40周年を迎える『ダウンタウン』の“松っちゃん”こと松本人志さん(57)が、5日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で芸能界引退宣言をしたことで注目を集めており、ネット上では様々な声が上がっています。
5日放送の『ワイドナショー』では、『放送倫理・番組向上機構(BPO)』の青少年委員会が「痛みを伴うことを笑いの対象にするバラエティ番組」の審議入りを決定したという話題を取り上げ、この件について意見を求められた松本人志さんは、「僕は、どちらかと言うとBPO側だからね。年末の番組とか、むしろ辞めたい。頑張れBPOって思ってます。」などと冗談交じりに語っていました。
続けて、「ギリギリのルールを攻めて面白くしたい。でも、ルールが変わっていく。第3のビールみたいに、発泡酒ですよと(笑)。願いが叶うなら、僕を『BPO』に入れていただきたい。僕はいいんですよ。もう数年で辞めるんで、いや本当に本当に辞めます辞めます。でも、この後から出てくる人たちのことを考えると選択肢が広い方がいいのかな」
と、数年後に芸能界を引退すると発言していました。
こうした松本人志さんの芸能界引退宣言に対してファンからは、「松ちゃん辞めないで」「松ちゃんには生涯現役でいてほしい。引退なんて絶対イヤ」などの声が上がっていたのですが、松本さんは1994年に出版の著書『遺書』で、「ぼくのピークといわれれば、わからないですけどね、まあいって40じゃないですか。そのあと、俳優だとか司会だとか、とにかく形態を変えてまで芸能界に残りたくない」
などと綴り、過去に何度も芸能界引退をほのめかしつつも活動を続けてきたことから、何だかんだ言って引退はしないだろうとの見方もあります。
しかし、週刊誌『フライデー』のWeb版『フライデーデジタル』は、「近年の発言の中には、“どこで有終の美を迎えるか”を考えているのではないかと感じさせる発言があったのも事実」と指摘し、早ければ60歳で芸能界引退の可能性はあるとしています。
また、ダウンタウンはコンビ愛が非常に強いことから、「松本さんが本当に引退したら、浜田さんも引退すると言い出しかねない。そうなることを考えると、余計に吉本は松本さんを止めるでしょうね」
とスポーツ紙記者が語っています。
<↓の画像は、ダウンタウンの松本人志さんと浜田雅功さんの写真>
テレビ局関係者は、「もし松本さんが引退したら、60歳で引退すると過去に宣言したさんまさんも『そろそろ俺も…』となりかねない。そうなると寂しい気持ちはありますが、一方で若手や中堅からすると、ベテランがこれほどテレビ界を牛耳っているなか、世代交代のチャンスと考えている人も中にはいるでしょう」
としています。
こうした報道を受けてネット上では、
- 上岡龍太郎のように自ら言葉通りキッパリと辞めてしまうのが綺麗で格好良い
- 僕の芸が通用するのは20世紀までと言ってた上岡さんが辞めたの58歳の時なんだな。
島田紳助さんはダウンタウンの漫才を見てこいつらには勝てないとコンビ解散を決めたって言ってた。いま松本さんにそう言わせるような人は出てきてるだろうか。 - ワイドナ見てたけど、正直思ったのは「また言ってる」だね。若い頃から結構引退は口にしてるから別に驚くことじゃない。辞めたいと常日頃から思ってるんだろうね。
お金は十分あるだろうし、気苦労が絶えない仕事だろうから、辞めたいと思うのは当然だと思う。
でも周りの環境や状況が足かせになって、なかなか動けないというのが現状なのではないかな - まあ言ってるだけって感じはするけど、今のテレビ業界の対して、ある意味見切りのをつけてるところはあるのかもしれない。
規制やコンプライアンスなど昔に比べて、はるかに表現の幅が無くなってきてるだろうし。 - 紳助が身を引いたのがまず1つあると思う。絶頂期にリタイヤする道だってあるというのが、慕っていた先輩に示されたのは大きいと思う。
んなわきゃないと言ってる人もいるけど、浜ちゃんは司会業もいけるから、松ちゃんだけスパッと引退、もしくは軽く引退ってのは十分あり得ると思うね。 - ずっと前から60歳で辞めると何度も言っていたし、そういう引き際に何かしらの美学を持っているような感じもする。
表に出る仕事は引退しても、芸能界周辺でいろいろな仕事をされるのではないでしょうか。。。
ダウンタウンの漫才が見られなくなってから相当時間が経ちましたが、辞める前にもう一度、漫才を見せてほしい気もします。 - 求められているうちはやってほしい。松ちゃんが引退したとして、次の世代に同等の面白さがある人がいない。
MCがうまいとかコメントがさすがな人より、単純に面白いものが見たい
などの声が上がっています。
松本人志さんが本当に数年後の引退を視野に入れているのかは不明で、過去に何度も芸能界引退を口にしてきたことで真に受けていない人も多い様子ですが、数年前から芸能界引退について語る頻度が明らかに増えているため、60代になったら引退と考えている可能性は高い気がします。
2019年に、還暦を迎えた元歌手の森昌子さんが芸能界引退を発表した際に松本人志さんは、自身も5年後には還暦となるため引退はもちろん考えると語り、「俺もそこまで長くないんじゃないかなと思いますよ」と近い将来の引退をほのめかしていました。
今年1月には、「さすがに65歳でやめようとは思っている。最低でもね。それまで仕事あるか分からんけど。あと8年くらいかな」
と語っています。
5月放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)でも芸能界引退について言及し、シンガーソングライター・さだまさしさんから、65歳で引退すると語っていたことをツッコまれると、「僕はずっと言ってるんです。引退を。30過ぎからずっと辞めたい辞めたいって言いながら、今日まで来てしまいましたね」「僕の場合、やっぱりどっかにコンビって言うのがあって。勝手に辞めれないって言うのもなんかある」
と明かしていました。
松本人志さんは過去のインタビューでも、自身はずっと芸能界を辞めたいとの思いがあるものの、多くの仕事を抱えていることもあって辞めることが出来ないとし、「気がついたら吉本(興業)にメリーゴーランドに乗せられて、グルグル回ってる」と語っていたこともあります。
ただ、松本人志さんは過去に出版した著書の中で、「芸能人というものは、才能が無かったらこの世界に入ってきてはいけない」「その才能を思う存分発揮したら、辞めるべき」「自分の才能が枯れたら、スパッとこの世界を去る」
と記し、『ボクらの時代』でも長く続けて「老害」などとは言われたくないとの思いを明かしています。
松本人志さんは60歳前に芸能界を引退した上岡龍太郎さん、島田紳助さんの存在をかなり意識しているようですし、落ち目になる前にスパッと辞める決断を下しそうな気もしますが、松本さんはお笑い界を牽引する大きな存在なので、できれば生涯芸人を続けてほしいものですね。