芸トピ

松本人志がテレビ復帰諦め新たな活動。芸能界引退撤回し再始動、週刊文春との裁判終結や会見なし巡り物議も

松本人志が活動再開へ。来年春にダウンタウンチャンネル開始予定。性加害疑惑騒動と今後の活動を語る

ダウンタウン・松本人志さん(61)が、元デイリースポーツの芸能記者・中西正男さんのインタビュー取材を受け、性加害疑惑報道を巡る週刊誌『週刊文春』との裁判に言及すると共に、来年から芸能活動を再開させることや、独自コンテンツを発信する『ダウンタウンチャンネル(仮)』を立ち上げることなどを明らかにしました。

松本人志さんは冒頭で、「まずこれはしっかりと言っておきたいんですけど、今回のことでたくさんの人にストレスを与えてしまったこと、ここに対してすごく申し訳ないと思っています。家族もそうだし、相方もそうだし、後輩もそうだし、吉本興業にもそうだし、もちろん応援してくださっている方にもそうだし、僕のことで負担を強いてしまった、悔しい思いをさせてしまった。そういう全ての人に申し訳なかったと思っています。」と謝罪しています。

<↓の画像が、松本人志さんと芸能記者・中西正男さんの写真>

続けて、後輩芸人たちが複数の女性を集めて行っていた飲み会については、「僕としてはみんなで楽しんでくれればという思いしかなかったです。でも、後輩たちにも気を使わせていたのかもしれないし、嫌な思いをした方がいたのかもしれないという部分はある。そうした様々な思いを、裁判を取り下げた時に出したコメントの中に『お詫び』という形で入れさせてもらいました。」としています。

松本人志さんは昨年末に性加害疑惑を週刊文春に報じられ、今年1月8日にX(旧ツイッター)で「事実無根なので闘いまーす」と週刊誌を訴えることを宣言し、裁判に注力することを理由に芸能活動を休止しました。

訴訟では週刊文春に対して、名誉毀損による損害賠償などとして合計約5.5億円、加えて謝罪広告を週刊文春に掲載するよう求めていました。

しかし、8月になって2回目の弁論準備手続き(争点と証拠の整理手続き)の延期が決まり、それを巡って様々な情報が飛び交う中で、11月8日付で訴えを取り下げ、裁判が“終結”したことを宣言しました。

松本人志さんは裁判の終結と共に弁護士を通じて声明を発表し、訴訟を取り下げた理由については、性加害を裏付ける物的証拠が無かったことを挙げ、これ以上関係各所に負担や迷惑をかけることは避けたいとの思いから、裁判で解決することなく終結させたと説明しました。

また、週刊文春の報道は事実無根だと完全否定していましたが、女性たちが参加する飲み会に出席していたことは事実とし、「参加された女性の中で不快な思いをされたり、心を痛められた方々がいらっしゃったのであれば、率直にお詫び申し上げます。」と謝罪しました。

松本人志さんは今回のインタビューで、裁判を取り下げた理由は11月に出したコメントに尽きるとしながら、裁判で決着をつけなかった理由について、「勉強不足というところもあったんですけど、始める前と、始まってからで『え、これは聞いていたことと違うぞ』『イメージしていた空気じゃない』と思うところが多々ありました。世間の皆さんがどんな結果なら納得するのか。そのためにどれくらい時間がかかるのか。当初僕がイメージしていたことと実際に起こっていることにズレがあった。」「もう少し早く決着がつくと思っていました」「自分から『裁判に注力するため』に仕事を休んだわけですけど、いつの間にか仕事に戻れなくなっている。裁判になってから、当初の思いとは違うところがたくさん出てきた」と、自身が思い描いていた通りに裁判が進まなかったことを挙げています。

<↓の画像は、インタビューを受けた松本人志さんの近影>

また、活動休止によって収入が激減したことを挙げ、「毎月送られてくるギャラの明細を見ると、恐らくアルバイトをされている学生さんよりも少ない」「純粋にプライドをへし折られました。何回も言いますけど、自分が決めたことです。でも、実際に現実を押し付けられるというか、明細を見ると屈辱を感じました。『これがあと何年も続くんや』。そう思ったのも実は大きいことだったんです。『いやいや、お前貯金があるやろ』と言われる方も多いと思いますけど、そういうことじゃなく心がズタズタになる。自分で決めた道ではあるんですけど、そんな状況にいることの不健全さを感じたんです。」と、自ら招いていたことではあるものの、これまでたくさん働き、高収入を得ることで保っていたプライドが深く傷ついたことも、裁判を途中でやめた大きな要因としています。

週刊文春の報道にブチギレ激怒しながらも、訴訟を取り下げるにあたって自分の中で落としどころとなったのは、物的証拠が無いという部分だったとし、「僕からすると、今回の記事において物的証拠がないと文春サイドが認めた。証拠がないなら、引き続き裁判をやって完全勝利を目指せばいいじゃないかという考え方もあると思うんですけど、それだと3年なのか、5年なのか、かかるかもしれない。しかも、収入もない。そして、ありがたいことに僕を待ってくれている人もいる。本当に、落としどころですよね。そういったものを総合的に考えた結果が今回の形だった」と説明しています。

世間からは裁判前後に、松本人志さんの記者会見を求める声が多く上がっていましたが、裁判終結後も会見をしなかった理由については、「文春側と話し合いで決着がついたことなので、僕一人が公の場で話すわけにはいかないし、こちらが話せる領域は決まっている。となると、結局聞く側も、こちらも、お互いにフラストレーションばかりがたまる場になるんじゃないか。伝えるべきことを伝える。それが純粋に成立しないというか、結果的に他の味も出てしまう。そう思ったので周りとも話した上で、自分の言葉を待ってくれている人たちに一番伝わるであろうやり方を選ぼう。そう考えたのが今回の取材だった」としています。

気になる今後の活動については、前から構想としてあったという『ダウンタウンチャンネル(仮)』の開設を挙げ、「“ダウンタウンを見るならここ”という独自の基地局を作る。月にいくらか払っていただいて、プラットフォームも独自に作って、見たい人に見てもらいたいものを直接届ける。すごく間口の広い劇場というか、好きなもん同士が集まって、好きなことをやる。そんな場になるだろうと考えています。すでに実際に会議もしていますし、来春あたりにスタートしたい。週に何本か見てもらえる番組も作りたいと思っていますし、お笑いをする松本人志を見る場としてはここが最初になると思います。今のところだと。」と、来年春ごろの開始を目指して動いていると明かしています。

続けて「テレビへの決別だとか、反テレビだとか、そういうものではない」と強調し、一連の騒動でいつテレビに復帰できるか分からない状況の中で、様々な面で“新たな可能性”を見出したいとの思いから立ち上げるとしています。

『ダウンタウンチャンネル』を開設しようと思った背景については、「今は言葉狩りじゃないけど、いろいろな幅が狭まっているのも事実」「そもそも僕らなんて人と違うことを言う仕事なのに、今は『人と違うことを言うな!』と怒られる。我々なんて所詮は動物園の動物みたいなものです(笑)。珍しいからみんな見に来ていたわけです。」「お客さんから直接お金をもらってスポンサーになってもらう。『あんたらのことが好きだから、好きな絵を描いてくれたらいい』という人に見てもらう。そうなると、自ずと可能性は広がるはずです。何か面白いものを作ろうと思っているけど、現実的に今の現場ではできない。そう思っている人に来てもらえたら、面白いものを先細りさせないことにも繋がるのかもしれません。」と語っています。

また、松本人志さんの性加害疑惑報道に巻き込まれ、現在も活動を休止している『スピードワゴン』の小沢一敬さんら後輩芸人たちの名前を挙げ、「そういったメンバーもこっちに来て一緒にやれたら。そんな意味も込めて、新しい場を作ったというのもあります。」とし、チャンネル開設にあたっては相方・浜田雅功さんとも直接会って数回話し合ったといい、「何をするんであろうが、とにかく一発目は浜田と二人でやりたい」との思いも明かしています。

最後に「このまま終わる気はない」と宣言し、もし一連の騒動がなかったら2~3年後には芸人を引退することを考えていたと明かしたうえで、「それがね、大きく変わりました。着陸態勢に入っていたところから、なんでしょうね、着陸しようとはしていたんですけど、今回のことで車輪がなくなったというか。着地するにもできなくなったというのが近いかもしれません。もう飛ぶしかない。最終的にどこまで飛ぶのか。どんな飛び方をするのか。それはまだ分かりませんけど、もう1回売れるためにやる。来年はそんな年になると思っています。」と意気込んでいます。

『吉本興業』もスポーツ紙の取材に対して、松本人志さんの完全復帰に向けて独自に新たなプラットフォームを開設し、発信を行っていくと明かしています。

そして、松本人志さんのインタビュー内容に対してネット上では、

などの声が上がっています。

松本人志さんは裁判を取り下げた理由として、当初のイメージと違い早期解決が難しかったことや、収入が激減したことなどを挙げていますが、これらは裁判をする前から分かりきっていたことですし、そして物的証拠が無いことを落としどころとして訴訟を取り下げたというのも疑問を抱きます。

また、会見をせずにインタビューで事の経緯を語り、これをもって一連の騒動に一つの区切りをつけた形にするのはどうなのかと正直思いますが、現状でのテレビ復帰は諦めた様子で、とりあえず今後は『ダウンタウンチャンネル』で独自にコンテンツ配信を行っていくとのことで、これならばアンチによる批判は回避できそうです。

松本人志さんは2016年から『HITOSHI MATSUMOTO presents ドキュメンタル』、2018年から『HITOSHI MATSUMOTO presents FREEZE』という自身が手掛ける番組をAmazonプライムビデオで配信し、それぞれ高い評価を受けており、『ドキュメンタル』は海外版も配信され、『FREEZE』はポルトガルのテレビ局の番組フォーマットが配信されるなどしています。

松本人志さんはテレビ以外でも成功を収めており、そして新たにダウンタウンチャンネルを開始し、そこには“アテンド芸人”と報じられたスピードワゴン・小沢一敬さん等も出演させる意向を示し、これを巡ってまた物議を醸すことになりそうですが、これからどういった動きを見せるのか引き続き注目していきたいです。

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