日本テレビ系が大晦日に放送している年越し番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の「笑ってはいけないシリーズ」。
昨年末は「絶対に笑ってはいけない地球防衛軍24時」と題したものが放送され、平均視聴率は第1部(18:30-21:00)が19.8%、第2部(21:00-翌0:30)が17.2%を記録しており、この数字は歴代最高視率を記録しました。
しかし、今年の1月に行われたBPO(放送倫理・番組向上機構)が開催した議会で、不適切なシーンがあるとして同番組が審議入りすることが分かりました。
そしてこれついて、昨日深夜に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)でダウンタウンの松本人志さんが語り、同番組からの引退をほのめかす発言をしています。
松本さんのツイッターアカウントには今回のBPO審議入りを受け、多くの人から「がんばれ」と励ましの声が届いているそうで、松本さんは『すごくありがたいんですけど』と言いつつも、現在人権侵害などと問題視されている「明日、ママが居ない」を引き合いに出し、「BPOにもいろんな段階があって、あれ(『明日、ママが居ない』)は結構すごいことなんですけど、これに関してはそこまで『がんばれ』とか言われることでもなくて」
と今回のBPO審議入りについて冷静に受け止めている様子を見せている。
また、BPOが問題視している演出方法については、「でも、それは今に始まったことではなくて、昔からあって、そんなに僕も困ってもないし怒ってもない」「むしろこれをきっかけに『笑ってはいけない』をやめれるな、っていう。本当にキツイんで、やめたい。僕がBPOに言いたいくらい」
と本音を漏らしました。
そして、こういったきわどい内容のテレビ番組に多くの批判が寄せられることについては、「怒られながらやっていくしかないんですよ」「なんか変えたいなっていう思いがあるんです。サービス精神からちょっとハミ出さないといけない時ってあるじゃないですか」
と批判覚悟であえて過激なことをやる意義を説明した。
また、「規制がなかったらアカンと思うんですよ。規制の中でどうがんばって、ギリギリのところで遊んでいる部分もあるんですよ」と規制についての必要性を認めつつ、「サービス精神からちょっとハミ出してしまうこともあるんですけど、それをなしにしちゃうと、テレビは毒にも薬にもならなくなる」と危機感を表しました。
松本さんの一連の発言を受け、弁護士・犬塚浩氏が「表現の自由」について解説すると、松本さんは「我々のやりたいことって至ってシンプルで、ホントに笑ってほしいから、楽しんでほしいから。そこになんの悪意もないんですよね」とバラエティ番組へ取り組む姿勢を説明するとともに、「たまに悪人、罪人みたいに言われることがすごく悲しいですよね」と不満をこぼした。
これにネットでは、
「尻から粉を吹き出すような下品な芸が必要か? 芸人ならちゃんとした芸で笑いを取れよ」
「ずっと面白かった頃のガキ使の再放送でいいよ 再放送のが面白い」
「止めたらええやん。また舞台で漫才して過ごせ。世の中テレビだけじゃ無い。」
「だから昔みたいに罰ゲームって形でやればいい、24時間耐久鬼ごっことか。あと6時間もやらなくていい2時間で十分。2時間ならほとんどカットだから無理しなくていいし」
「言ったんだからやめろよ」
などのコメントがありました。
今月25日からBPOの審議がスタートするとのことなのですが、一体どのような処分や警告が下されるこになるのでしょうかね。
今回BPOからの指摘は、お尻の穴から粉を吹き出し顔にかける行為、オムツを交換するという風俗を連想させる行為などが挙げられていますが、この場面に関しては普段バラエティを見慣れている私でも不快に思い引いて観ていました。笑えない下ネタでしたね。
今年末に放送される同シリーズでは、不必要な下ネタは無くしてまた面白い企画を考えてもらいたいですね。