神奈川県川崎市の中学1年生・上村遼太さん(13)が、付き合っていた不良グループのリーダー格の18歳少年から度々暴力を振るわれ、カッターナイフで首を刺されて亡くなるという事件が発生し現在世間を騒がせていますが、この事件について、ダウンタウンの松本人志さん(51)が1日に放送されたトークバラエティ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)内で言及し、その発言内容が放送後から物議を醸しています。
その問題発言とは「すっとんきょうなことを言うようですけど」と前置きした上で「被害者にせよ、家族・知人といった関係者にせよ、(探偵)ナイトスクープにハガキ出したらええと思う」というもの。
松本さんがいう『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)とは視聴者からの素朴な疑問や相談を受けて、芸人を中心とした探偵役のタレントが問題を解決するというバラエティー番組。
松本さんは続けて「ハガキ出したら、探偵が行ってくれますよ。青タンの写真出したら、これアカンやろうって(なる)」と説明した上で「すっごい(世の中が)シリアスな状況になっている。芸人がカメラで来て、緊張感を和らげることができると思う。俺、甘いかなあ」と持論を展開しました。
同番組内で松本さんが語った内容が議論を巻き起こすことは少なくはありませんが、これを見てネット上では、
- とにかく相談できない生徒というのは、「どんな方法でも相談できない」ことが悩みなのです。ですから、第三者が異変を「勝手に」発見して、介入するシステムが必要です。それが可能ならば、番組の企画でもなんでも構わないと考えます。
- 本当に誰かに相談するべきだと思いますね。例えが良いように思えなくても、本当に誰でも良いから相談してほしいと思う。だからこそ、一人で悩まずに誰かに相談してほしかったと思います
- とりあえず誰にでも相談しようという例えだと思う、あの眼のアザで何も思わない周りもどうかしてる。
- テレビでもツイッターでもなんでも、どうしても解決できないときはメディアを使うのは有りっちゃ有りだと思う。
- 一つの役割として言ってる事はわかるけど、実際は そんな単純な話じゃないと思う。一過性で 暴力を容疑者がしなくなっても それは時間の問題。芸能人が恒久的にチェックしてくれれば何とかなるとは思うが、視聴率と言う利用価値が無くなれば 知らない顔するでしょ
などのコメントがありました。
上村さんは違うグループに18歳少年から暴力を受けたことを告白し、それを聞いた別のグループ数人が18歳少年の自宅に押しかけ、上村さんに対する暴行に対して抗議していたことが明らかとなっており、これに対して18歳少年は、上村さんが別のグループに告げ口したことに怒りをあらわにし、この2日後に上村さんに激しい暴行を加えていたことが明らかとなっており、殺害した動機に関してもこの告げ口に対する逆恨みだったと現時点でみられています。
テレビ番組を有効活用するのも一つの案かと思いますが、加害者から報復を受ける可能性は高く、テレビが関わる場合には慎重に行わなければより凄惨な事件に発展してしまう可能性もあるので、安易にテレビ番組が介入するのではなく、より身近な学校や自治体などの機関がしっかりとしたサポートをするべきなのではないかと思いますね。