ダウンタウン・松本人志さん(53)が8月27日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系 日曜午前10時)で、自身のギャラ事情についての不満を漏らしていたのですが、その発言に対して業界内で困惑の声が上がっているとニュースサイト『日刊サイゾー』が報じています。
27日放送の番組では、事務所との契約問題で現在トラブルになっているタレント・モデルのローラさん(27)についての話題を取り上げ、松本人志さんは所属している『吉本興業』との間で契約書を交わしていないことを説明し、「我々吉本はそれ(契約書)がないから。俺が他の事務所に行っても邪魔される筋合いはないわけでしょ。契約してないわけですし、お金もそんなにもらってないですし」と語りました。
そこから自身が出演する番組のギャラ事情について自ら切り出し、「他局で申し訳ないけど『クレイジージャーニー』(TBS系 木曜23時56分)が、45分番組からこの春1時間になったんですよ。ギャラ上がると思うじゃないですか、実際上がったんですけど、うまい棒5000本分(1本10円、計5万円)ぐらいですよ。びっくりせえへんか?」と愚痴り、「だったらもう、うまい棒でくれ!」「びっくりするよほんまに。明細見て、手震えたもん。よっぽどうちの会社の方がクレイジーやなと」と、ギャラの取り分について不満を漏らしていました。
<↓の画像は、TBS『クレイジージャーニー』出演の小池栄子さん、松本人志さん、バナナマン・設楽統さん>
『吉本興業』は、他の芸能事務所と比較してタレント側の取り分が少ないことで知られており、松本人志さんに限らず他の所属芸人たちも度々、テレビ番組などで取り分の少なさを愚痴っています。
ピース・綾部祐二さんは2014年11月放送の『ナカイの窓』(日本テレビ系 水曜23時59分)に出演した際に、「我々吉本は(ギャラの配分が)1:9ですから」と、事務所側が9割取っていると告白。
また、源泉徴収でそこからさらに差し引かれるため、もしコンビでの取り分が1万円だった場合、1人当たりの手取りは4500円だと明かしていました。
こうしたギャラ配分になっているため、松本人志さんは改めて取り分の少なさに文句を述べていたのですが、テレビ関係者は松本さんの発言に困惑しているといい、「確かに拘束時間が長くなれば、ギャラも高くなるのは当たり前です。ただ、ダウンタウンは業界でも収録時間が短いことで有名で、『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)などは1時間番組を70分ほどで撮ってしまいます。しかも『クレイジージャーニー』を見ると、松本が出演するのはほんの一部で、放送の大部分は、ゲスト出演者の旅の様子を収めたVTRです」と語っています。
松本人志さんがギャラに対して不満を述べた『クレイジージャーニー』は、バナナマン・設楽統さん、女優・タレントの小池栄子さんの3人でMCを務めている番組で、内容は世界の様々な場所を巡っている狂気の旅人(クレイジージャーニー)をスタジオに招き、ちょっとしたトークをするシーンはあるものの、番組のメインはVTRとなっています。
そのため、松本人志さんの発言に対してはネット上でも、
- 1ヶ月なのか1回なのかにも多少はよるかもしれないけど、金銭感覚はずれてるんだなと思う。15分拡大といっても深夜枠だし、基本は映像流してるだけだし
- 15分伸びて5万アップって時給20万やん。松本、、調子いいなあ〜。コメンテーターとして世間との価値観のズレは致命的でっせ。
- 天下の松本人志だからとは思うが、テレビで怒りぶちまけるほど安いとは思わなかった。うまい棒の例え方も要らない
- いや普通にいい値段じゃん。金銭感覚ズレてるねやっぱ一般人とは
- 15分50,000円も増えたのに何が不満なんだ。感覚ズレすぎ
- こーゆーところが世間とのズレを感じる
- 金銭感覚が違いすぎて、好感度下がる。
などのコメントが寄せられています。
松本人志さんがギャラに対して不満を漏らした原因は、共にMCを務めている設楽統さん(ホリプロコム所属)、小池栄子さん(個人事務所・イープロダクション)よりも取り分が少ないことを知ってしまったからという可能性もありそうですね。
それにしても、VTRメインの深夜番組の放送時間が15分伸びただけで、5万円もギャラが上がるというのは、一般人からしてみると相当な上げ幅で、改めて大御所タレントは庶民と金銭感覚が全く違うということが分かります。
そんな松本人志さんが現在、どれほどのギャラを得ているのか気になるところですが、週刊誌『週刊大衆』が今年1月に発表した「芸能界長者番付 最新ランキング」によると、松本さんは番組1本あたりのギャラが「200万円」、CM1本のギャラは「4000万円」、ギャラ総額の推定は「7.8億円」としています。
また、2005年まで公表されていた「高額納税者番付(長者番付)」によると、1985年~2004年までの松本人志さんの累計納税額は「18億5,904万円」となっており、1年あたり約9300万円も納税していました。
芸能リポーター・井上公造さんは以前、松本人志さんと同じく吉本興業所属の明石家さんまさんの収入事情について語っていたのですが、「今どう考えても月収7、8000万円はある。」「そのクラスの人は月収7、8000万円…月収5000万以上はないと。だって、芸能界には月収500万円の人っていくらでもいますよ。さんまさんは超トップなわけで」と説明しており、松本さんもこれに近い額、もしくはこれ以上の額をもらっている可能性があります。
松本人志さんは大きな影響力を持っている方なので、年収が数億円というのも納得はできますし、その状態をキープしていることによって、金銭感覚が一般人とはかけ離れてしまうのも当然だとは思うのですが、番組が15分伸びてたった5万円しかギャラが上がらなかったという発言をしてしまうと見る目が変わり、イメージにも悪影響を与えてしまうので、なるべく具体的な金額を言うのは避けた方が良いかもしれないですね。