来年1月より日本テレビ系の日曜ドラマ枠(日曜22時30分)で放送のドラマ『視覚探偵 日暮旅人』で、俳優・松坂桃李さん(28)が主演を務めることが18日に明らかとなったのですが、ニュースサイト『サイゾーウーマン』は早くも、視聴率低迷、大爆死必至だと報じています。
このドラマは、昨年11月20日に金曜ロードSHOW!枠(21時~22時54分)でスペシャルドラマとして放送されており、平均視聴率は13.5%(関東地区)とまずまずの数字を記録し、放送後から続編を望む声や、ラストで残された謎を明らかにしてほしいという要望が多数寄せられていたといいます。
そうした声を受けて連ドラ化が決定したのかどうかは定かではありませんが、スペシャルドラマとして好視聴率を記録していた作品だけに注目を集めています。
『視覚探偵 日暮旅人』は、累計50万部を突破しているライトノベル作家・山口幸三郎さん(33)の人気推理小説シリーズ『探偵・日暮旅人』が原作となっており、松坂さん演じる主人公・日暮旅人(ひぐらし・たびと)は、五感のうち、聴覚、臭覚、味覚、触覚の四つの感覚を失ってしまったものの、唯一残った視覚を研ぎ澄まし、匂い、味、感触、温度、重さ、痛みといった目に見えないモノを視ることによって、様々な事件を解決してい探し物専門の不思議な探偵。
松坂さん以外の出演者についても、スペシャルドラマ版に出演していた方々が起用されており、ヒロイン役を多部未華子さんが務め、濱田岳さん、子役の住田萌乃ちゃん、木南晴夏さん、木野花さん、北大路欣也さんらが出演し、演出家・映画監督の堤幸彦さんが演出、脚本・演出家の福原充則さんが脚本を担当します。
<2015年11月にスペシャルドラマとして放送された『視覚探偵 日暮旅人』>
『スポーツ報知』が報じている記事によれば、松坂さんは今年の年賀状に「ぜひ続編をやりましょう!」と書き、で日本テレビの荻野哲弘プロデューサーに直訴するほどだったそうで、連ドラ化が決定し松坂さんは「うれしいです。うれしすぎます。最高にワクワクします。すてきな作品をお届けできるように全力で臨みたいと思います」とコメントしています。
松坂さんはこの作品で主演を務めて以降、映画『秘密 THE TOP SECRET』、『真田十勇士』、『湯を沸かすほどの熱い愛』、今年4月期放送の連ドラ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)に出演するなど、数多くの作品に出演し活躍しているのですが、連ドラで主演を務めるのは昨年10月期放送の『サイレーン 刑事×彼女×完全悪女』(フジテレビ系)以来となっています。
このドラマでは菜々緒さん演じる悪女が大きな話題になったものの、2ケタ台の視聴率を記録したのは初回と最終回のみで、全9話の期間平均視聴率は9.2%と2ケタに届かず。
それから1年以上が経ち再び連ドラで主演を務めることになるわけですが、低視聴率を記録するのではないかと早くも懸念されており、その原因は日本テレビ系の日曜ドラマ枠の視聴率が良くないことが1つ目に挙げられています。
同枠は昨年4月に新設され、EXILEのTAKAHIROさん主演の『ワイルド・ヒーローズ』が1発目に放送され、その後は窪田正孝さん主演の『デスノート』、上川隆也さん主演の『エンジェル・ハート』が昨年放送されました。
今年に入ってからは、斎藤工さんと窪田正孝さんW主演の『臨床犯罪学者 火村英生の推理』、岡田将生さん主演の『ゆとりですがなにか』、藤原竜也さん主演の『そして、誰もいなくなった』、沢村一樹さん主演の『レンタル救世主』が放送されているのですが、全話の期間平均視聴率が2ケタだったのは『デスノート』のみとなっており、現在放送中の『レンタル救世主』は第6話までの期間平均が7.3%ですでに2ケタは厳しくなっています。
2つ目は、堤監督の作品がここ最近結果を残せていないためで、堤監督といえば仲間由紀恵さんと阿部寛さんが出演の『TRICK』シリーズ、中谷美紀さんと渡部篤郎さんが出演の『ケイゾク』シリーズ、戸田恵梨香さんと加瀬亮算出園の『SPEC』シリーズなどを手掛け、ヒットさせたことで知られているものの、近年は大コケしている作品が多く、昨年4月期に放送された元AKB48の大島優子さん主演『ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜』は、全10話の期間平均が6.5%、今年7月期放送の向井理さん主演『神の舌を持つ男』は、全10話の期間平均視聴率が5.6%と大コケしています。
さらに、今年9月に公開された中村勘九郎さん主演の映画『真田十勇士』も、興行収入が伸びず初週の映画ランキングで7位という結果に終わっていました。
この2つが原因で早くも『視覚探偵 日暮旅人』は大コケするのではないかと懸念されているのですが、昨年11月に放送されたスペシャルドラマを見た視聴者の評価も賛否両論となっており、面白かったという声が上がっている一方で、脚本や演出に対して、雑で安っぽい、深夜ドラマみたいなどと厳しい声も多く上がっており、ドラマの感想・レビューサイトではユーザーの評価の平均が5点満点中約2.9点となっていました。
しかし、それぞれのキャラクターについては好評価されており、連ドラ化にあたって脚本と演出がしっかりと練り込まれていることに期待したいですね。