タレント・ヒロミさんと南海キャンディーズの“山ちゃん”こと山里亮太さん司会で、2017年4月から放送されている人気クイズバラエティ番組『東大王』(TBS系 水曜19時)のチーフディレクターA氏が、女性ADに対する不適切行為で異動処分を受けていたことが明らかになりました。
これは『週刊文春』のWeb版『文春オンライン』が報じているもので、記事ではTBS関係者が、「『東大王』のチーフディレクターを務めるA氏が10月1日付けで制作局から総合編成室への異動を命じられました。局内でも理由は開示されていませんが、彼は今年8月のロケで問題を起こしたばかり。“懲罰人事”だったことは明らかです」
と語っています。
『週刊文春』の取材によると、問題が起きたのは今年9月11日放送の「ハワイ修学旅行編」のロケで、ハワイで行われたロケは8月23~25日までの2泊3日だったといい、その中でチーフディレクターA氏は宿泊先のホテルに20代の女性ADを呼び出し、不適切な行為を行ったとのことです。
<↓の画像は、『東大王』ハワイロケ時の写真>
番組関係者は、「2人きりになった部屋でA氏はADに関係を迫り、彼女は拒みながらもA氏の気持ちを静めるために上半身だけ裸になったといいます。胸を見せただけだという証言もありますが、派遣会社から来た立場の弱い彼女は社員のA氏に逆らうことができなかった」
と説明しています。
そして、TBSはこの問題を把握後にA氏に事情聴取を行い、自宅謹慎と10月1日付で制作局から総合編成室への異動を命じたそうなのですが、別のTBS関係者によれば、出演者らにこのトラブルの内容は知らされていないほか、局内でも事情を把握している社員はほとんどいないといい、「オンエアされた番組のクレジットにもA氏の名前は表記されたままで、外部に問題が漏れないようひっそり処分が下されていたのです」
と明かしています。
女性ADに対して不適切行為をしたチーフディレクターA氏は、早稲田大学出身で、在学中にはピン芸人・小島よしおさん等と出会い、コントグループの結成にも携わったという人物で、前出のTBS関係者はA氏について、「バラエティ番組での仕事ぶりには定評があり、『東大王』には途中からディレクターとして参加。芸人と親交が深く、後輩からも慕われる人格者だったのですが……」
と語っています。
<↓の画像は、コントグループ『WAGE』創設メンバーの1人で、TBSの井手比左士さんの写真>
また、A氏はTBS制作の映画監督を務めるなど将来を期待された有能な社員だったそうで、知人や関係者等は口々に「まさかあのAが」「信じられない」と驚きの声を上げているとのことです。
前出の番組関係者によると、A氏にも言い分があるようで、密室で何が行われていたのかは当事者しか知り得ないことではあるのですが、女性ADに対して不適切な行為をしたことをTBS側は重く見て、番組制作から外して別の部署に飛ばしたそうです。
『週刊文春』の取材班は真相を確かめるため、A氏に取材を申し込んだところ「その件は会社と話し合ってお答えしようと思います」と回答があったものの、それ以降何も返事が無かったといいます。
そして、TBSにも質問状を送付し、問題の行為やその後の処分の事実関係を質したものの、「一般社員の個別の人事案件については、お答えを差し控えます」と答えるのみだったとしています。
『週刊文春』の取材ではこの他にも、『東大王』にADとして関わっていたこともある若手社員Bが、タクシー運転手とトラブルになり逮捕されていたそうで、Bは運転手に対して暴言を吐くだけでなく、運転席と後部座席を仕切るアクリル板を破壊し、走行中に投げ捨てるといった行為をしたといいます。
このような悪質行為で逮捕されたものの、最終的には示談が成立してすぐ釈放されたため、特に処分は受けなかったとのことです。
このBも東京大学出身のエリート社員なのだそうですが、以前から自身のツイッター上で会社批判をしたり、上司の悪口をツイートするなど言動が問題視されていたそうです。
なお、TBSは『週刊文春』の取材に対してBの逮捕については、「暴行の事実はありません。この事案は、相手の方とお話し合いの上、解決したものと承知しております」と回答しています。
『週刊文春』はこのようにTBS社員の不祥事をスクープしているのですが、この報道に対してネット上では、
- 最近のTBSは問題多いね
- これが本当ならば、明らかに犯罪行為
- 異動だけですませるのはよくない。解雇させても良い事案だと思う。だからテレビ業界、芸能界は・・・といわれる
- 女性に上半身裸になるように強要するのは、立派な犯罪。クビでいいと思う。
- これはアウトだと思う。役職の力にものを言わせてセクハラは普通の会社ならクビの案件だと思うが。TBSが身内に甘いことは良く分かった。
- 上半身裸になったら気持ちが静まるどころか興奮させてしまうんじゃない?いずれにしても迫ったやつはクビにすべき
- こういう事は、昔は闇に葬られていたんだからね。つまり、やってる人間には変わりはないが、コンプライアンス注視によって表に出ただけ。まだまだあると思うよ。
などと、自宅謹慎と異動処分だけでは軽過ぎると批判の声が殺到しています。
TBSでは今年様々なトラブルが発生しており、8月にも『週刊文春』は深夜番組『クレイジージャーニー』を担当していたTBS社員のY氏が、ADに対するパワハラ問題で3ヶ月の出勤停止処分、加えて制作局からの異動を命じられていたことをスクープしました。
7月には『中居正広の金曜日のスマたちへ』の派遣ADが、隠しカメラを使ってタレントの着替えを盗撮していたことが『週刊女性』に報じられています。
そして、9月には『消えた天才』と『クレイジージャーニー』のヤラセが発覚したことを受けて、昨年6月にTBSテレビ・TBSホールディングスの代表に就任した佐々木卓社長は全社員を集めて緊急集会を行い、「放送局にとって視聴者の信頼こそが命。視聴者の目を意識してほしい」などと社員に話したと明かしていたのですが、また新たな問題がこうして表沙汰となってしまいました。
実力のある社員だからなのか、部下に対してかなりの問題行為をしたにも関わらず、他部署への異動処分に留めており、これでは視聴者からの信頼を得ることは難しいのではないかと思いますが、今後もこうした不祥事にも厳しい処分を下さず、甘い処分で済ませていくつもりなのでしょうかね…。