1月末をもって芸能事務所『ユマニテ』から独立し、今後はフリーで活動すると報じられている俳優・東出昌大さん(ひがしで・まさひろ 33歳)が、5日に開幕する舞台『悪魔と永遠』で主演を務めることで話題になっていたものの、チケットの売れ行きが良くないことなどをニュースサイト『サイゾーウーマン』が伝えています。
東出昌大さんが主演する『悪魔と永遠』は、東京・下北沢の本多劇場で5日~13日にかけて上演予定となっており、東出さんのほかに、尾上寛之さん、前田悠雅さんなど舞台で活躍している俳優が出演します。
約1年ぶりの舞台出演で主演を務める東出昌大さんは、「演劇人の聖地本多劇場に、劇団『東京夜光』が新作を引っ提げて乗り込みます。天上から垂れた一本の蜘蛛(クモ)の糸を手繰り寄せようと、どうしようもなく、それでも生きる人間たち。妥協点は一切ない、生き馬の目を抜くような演劇をお届けしたいと思います。何卒宜しくお願い致します。」
とのコメントを出しています。
<↓の画像は、東出昌大さん主演舞台『悪魔と永遠』の写真>
東出昌大さんはこの舞台で、クラブで知り合った女・マリアとビルの屋上から心中を図るも、1人生き残ってしまい、薬物に手を染めて転落するサラリーマンの男を演じるといいます。
一般の前売りチケット価格(税込み)は、前期(5~7日)が6,300円、後期(9~13日)が6,800円、学生は前期が4,300円、後期が4,800円、それぞれ当日券は500円増しとなっており、ローソンチケットやイープラス等で販売されているのですが、現時点でローチケでは9日以降の公演チケットは残っており、3日から受付開始のイープラスでは全日空席ありとなっています。
これについてサイゾーウーマンの記事では芸能ライターが、「チケットの販売サイトを見ると、9日以降の前売りチケットが全日購入可能(2月2日現在)となっていて、2020年1月期の連続ドラマ『ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~』(テレビ朝日系・桐谷健太とダブル主演)をはじめ、民放ドラマで主演を務めてきた東出が出ているわりには、微妙な売れ行きにも見えます」
と指摘しています。
また、この舞台で東出昌大さんが演じる転落人生を歩む役どころにネット上では、「本人とリンクしすぎ」「そんなところ、リアルにしなくても」といった声が上がっているとしています。
ちなみに、この舞台を手掛ける『東京夜光』の川名幸宏さんは『スポーツ報知』の取材に対して、東出昌大さんのことを思い浮かべながら当て書きをしたと明かしています。
東出昌大さんとは、不倫スキャンダル後の2020年秋に上演された舞台で出会ったそうで、「僕は庶民なので、テレビで騒がれている彼の姿を見て『何をやってるんだ』という思いもあった。でも東出さんが『頑張るしかない』と心の底から言っている姿や、今でもそうなんですが、稽古の1時間前に来て、稽古場の掃除をしている姿は、それはそれで真実だなあと思っていました」
と語っています。
続けて、「『東出さんは悪くないよ』とか言いたいわけではない。ただ、誰しも“不徳の致すところ”ってあると思うんです。罪を犯し、罰を受けた人がどうやって生きていくのかを演劇にできないだろうか、ってことを僕なりに右往左往して描いた」「僕は東出さんのプライベートに興味があるわけではない。彼が葛藤してきたことを芝居に出してくれればそれでいいと思っています」
との思いを明かしています。
そして、前出の芸能ライターは東出昌大さんの今後について、「ユマニテを退所すると報じられた東出は、2月2日現在も事務所公式サイトにプロフィールが掲載されていますが、いまだ“不倫”イメージが拭えず、出演作品自体にも影響を及ぼすとなると、当面は起用に二の足を踏む業界関係者も多そうです」
と語っています。
とりあえず現時点では『悪魔と永遠』で主演を務めるほか、6日から放送がスタートするドラマ『にんげんこわい』(WOWOW 全5話)、年内公開予定となっている役所広司さん主演映画『峠 最後のサムライ』への出演が発表されています。
他にも、『天上の花』という主演映画も今年冬に公開との情報もあり、独立してフリーになったからといってすぐに表舞台から姿を消すことはなさそうですが、事務所が取ってきた仕事がなくなって以降は、なかなか厳しいとみられています。
芸能リポーター・井上公造さんによれば、不倫スキャンダルが原因で契約打ち切りとなったCMの違約金だけで1億円超えとも言われているとし、井上さんが取材した限りでは、「今までの事務所との間に覚書みたいなのを交わして今後も返済していく」と語っています。
違約金の返済に加えて、東出昌大さんは元妻で女優・杏さんとの間にもうけた3人の子供たちの養育費を支払う必要もあり、個人事務所で活動しているベテランタレント・上沼恵美子さんは「(独立して再起は)無理!」と断言し、「そんなに個人事務所ってたやすいもんじゃないですよ!45年ひとりでやってるけど、どんなシンドいか!」「東出さん、もっと頑張って、役者さんがアカンかったら転職したらよろしいのよ。ちょっと男前でチヤホヤされたからといって、なかなか一般業はできにくいやろうけども、それはせなアカン。まだ30(歳)なんぼでしょ?頑張ってくださいよ、3児の父なんですから」
と檄を飛ばしています。
このように業界内からも厳しい声が上がる一方で、『フライデー』が先日報じた記事によれば、東出昌大さんの演技や人柄を評価する業界人もいるとし、事務所独立に際して大手芸能事務所が暗躍しているとの話もあるといいます。
この情報もどこまで事実かは不明ですが、独立によってさらに転落することなく、少しずつでも状況が上向くように奮闘し、少しでも多くの仕事を獲得できるように演技の腕を磨いていってほしいですね。