東京都知事選挙の投開票が7月31日に行われ、元防衛大臣で無所属・新人の小池百合子さん(64)が、元総務大臣の増田寛也さん、ジャーナリストの鳥越俊太郎さん等、候補者を100万票以上の大差で退けて初当選を果たし、女性の都知事が初めて誕生することとなりました。
そんな今回の都知事選で、野党4党の統一候補という条件付きで一度は出馬を表明したものの、突然の出馬表明により出演中のCMやテレビ番組の調整が間に合わず、スポンサー側からCMの差し替えなどによる多額の違約金といった金銭問題なども浮上したことから、出馬を断念した俳優・タレントの石田純一さん(62)が、出演を見合わせていた関西ローカルのレギュラー番組『おはよう朝日です』(朝日放送 月~金曜6時45分)で、テレビ復帰をすることが明らかとなりました。
『スポーツニッポン』(スポニチ)によると、石田さんは3日に番組復帰する予定で、1日に朝日放送側から発表があるといいます。
テレビ局の関係者によれば、石田さんの復帰についての話し合いは7月下旬に行われ、石田さんは番組側に対して真摯に謝罪したといい、現場の制作スタッフからも引き留める声が上がっていたことから、番組降板とはならずレギュラー継続が決まったとのこと。
なお、同局の脇阪聰史社長は7月22日に行った定例会見で、「石田さんの考え方なので、私からどうこうは言えないが、私自身はびっくりした次第」と語り、番組への復帰について「選挙期間中は見合わせる。」「石田さんに話を聞いた上で再度、現場プロデューサーの検討、判断になる」などと、レギュラー復帰については白紙状態であることを明かしていました。
石田さんは都知事選告示前の8日、条件付きで出馬を表明したものの、事前にその旨をCMスポンサーや番組側などに報告しておらず、根回しをしっかりと行っていなかったことから朝日放送側は態度を硬化させ、降板を含めた処遇を検討していました。
広告関係者によると、放送基準にも関わる出馬表明だったことから、局の上層部は降板も検討していたものの、最終的な判断は現場の判断に任せるということになり、何とかレギュラー継続ということになったそうです。
ちなみに、日本民間放送連盟の放送基準第12条には、「選挙事前運動の疑いがあるものは取り扱わない」というものがあり、石田さんはこれに抵触する可能性があったとのことです。
そして、石田さんがテレビ番組に復帰することに対してネット上では、
- 復帰って自重してたことすら全然知らなかったわ。自ら火傷しにいった感じだな
- 他の番組復帰は難しいかもね。これも自業自得だね
- 特に気の利いたコメント出来るわけでもないし、喋りが薄っぺらいから要らない。
- 今回の件で少なかった仕事がさらに少なくなるだろうな。なぜに立候補しようとしたのか理解できない
- 出馬したのは一体何だったんだろう。全く意味不明。
- 最近の芸能人は考えが偏った人が多いよね。この人も嫌いになったわ。
- 放送局は気にしないだろうけど、一般の方は観たくないだろうな。
などの厳しいコメントが多数寄せられています。
石田さんは昨年9月、国会前で行われていた安保法案反対デモに参加し、「そんなに米国のご機嫌を取りたいのか! 戦争は文化ではありません!」などといったスピーチを行い、政治色を強く出したことによって世間からは冷たい視線が送られるようになり、テレビ番組への出演も徐々に減少。
それに加えて、このような騒動を自ら起こしたことから、余計にイメージは悪くなっており、元々人気があったタレントではなく、石田さん一家は私生活を切り売りしてテレビ出演しているため、“私生活切り売りタレント”などと揶揄されているような状況で、今回幸いにもレギュラー継続が決定したものの、今後もタレントとしてかなり厳しい状態は続くでしょうね。