東京五輪の閉会式が8日夜に行われ、閉会式の模様はNHKで生中継されたのですが、ネット上では演出に対して酷評の嵐となっていました。
7月23日に開幕した東京五輪のフィナーレを飾る閉会式では、『宝塚歌劇団』の真風涼帆さん、礼真琴さん、柚香光さんら20人のトップスターたちが袴姿で国歌斉唱しました。
<↓の画像は、国歌斉唱した宝塚歌劇団の写真>
また、演出では国内外で活動しているスカバンド『東京スカパラダイスオーケストラ』が生演奏を披露し、中央のステージ上では東京都立片倉高校吹奏楽部が加わり、世界的大ヒットとなった坂本九さんの『上を向いて歩こう』や、大ヒットアニメ『鬼滅の刃』の主題歌であるLiSAさんの『紅蓮華』の演奏を披露しました。
また、DJ大会で世界一になった腕前を持つヒップホップユニット『Creepy Nuts』のDJ松永さんがDJプレイを披露し、ソロシンガー・miletさん(ミレイ)が越路吹雪さんの『愛の讃歌』、ソプラノ歌手・岡本知高さんが『オリンピック賛歌』を歌唱しました。
<↓の画像は、閉会式に登場の東京スカパラダイスオーケストラ、DJ松永さんの写真>
中央ステージの周囲では子供を含むパフォーマーたちが、ブレイクダンス、BMX、けん玉、スケートボード、フリースタイルフットボール、ダブルダッチなどのパフォーマンスを披露しており、解説によれば「東京の昼下がりの公園」の様子を再現したものだそうで、「選手の皆さんは、選手村や競技会場以外に足を運ぶ機会がなかったということで、普段の東京の姿を少しでも感じて欲しいという願いが込められています」
と説明していました。
<↓の画像は、スケボー・BMX・けん玉・ダブルダッチ・ブレイクダンス等のパフォーマンス演出>
そして、『国際オリンピック委員会(IOC)』のトーマス・バッハ会長のスピーチが終了後は、女優・大竹しのぶさんと複数の子供たちが手を繋いでステージ上に登場し、詩人・童話作家の宮沢賢治さん作曲・作詞の『星巡りの歌』を歌唱していました。
<↓の画像は、大竹しのぶさんと子供たちの写真>
閉会式ではこの他にも、中盤に東京音頭など日本の伝統的な舞踊を披露するなどしていたのですが、閉会式の途中で会場を後にする選手も少なくありませんでした。
- 東京五輪・閉会式のハイライト映像(YouTube)
そんな東京五輪閉会式の内容に対してネット上では、
- なんか冴えない閉会式 何がテーマかわからない
- よくも無駄金投じて、日本のつまらなさを世界に拡散してくれたな
- 最後の盛り上がりを期待してみてたけど、ずっと「昭和」感がすごかった
- 光の粒が五輪に変化するのは綺麗でしたな〜坂本九さんの歌声も聞けて良かったですわ…パリの映像が凄かったね 以上!悪いが他はつまらなかったね
- 演出の専門的な事はわからないけど、素人が見て「つまらない」って思うのは、演出としては失敗だろうな
- ダラダラ、脈絡のない感じで退屈。開会式の入場でドラクエがかかった時は鳥肌が立ったんだけどね。
東京五輪、競技は最高だったけどセレモニーが残念だった。 - 完全にお通夜状態の閉会式。最後には選手たち半分以上いなくなってたし。利権に走るとこうなるんだね。取り返しがつかない事態に陥ってしまった。
- 完全に寝転がっている選手、立っていても背を向けている選手が多く目につき、なんか日本人として申し訳ない気分になった。
160億だかかけての開閉会式じゃなかったんですかね。本当にそれだけのお金が使われているのか。 - 低レベルな国際学芸会だった。リオでの東京五輪PRが最高すぎて、すごい期待してたのに開閉式は肩透かし。
野村萬斎と椎名林檎に任せておけばよかった。電通が入るとろくな事がない。 - リオの閉会式で流れたPVでメイン扱いだったマリオが、本番で全く現れないのは不自然しかないので、あれから5年の間に任天堂と揉めたんだろうね。
- ださい つまらない 電通がくだらない集団だってこととこんな会社のいいなりの政府を支持してるのが今の日本ってことがよく分かったオリンピックだった
- チマチマごちゃごちゃして、いかにも日本のテレビの作りでした。日本の広告代理店がいかに世界に通用しないか分かりましたね
これを機に歪んだピンハネビジネスの終わりの始まりになってほしい - 開会式で散々フラグは立ってたし、閉会式も変わらぬクオリティ、もう誰が出てきても滑るしかなかったね。
いままでのオリンピックで閉会式って見たことないけど、押し付けがましい謎パフォーマンスや寸劇を見せられるくらいなら、世界大会の閉会式らしく、各国の選手団を称えるようなものにすればいいのに。
などと酷評の嵐となっています。
開会式の演出内容も様々な方面からこき下ろされていましたが、開会式は選手団の入場行進曲として使用された人気ゲームの音楽、ドローンによるショー、体や道具を使ってのピクトグラム再現パフォーマンスなど、一部演出は評価されていました。
- 東京五輪・開会式のハイライト映像(YouTube)
その一方で閉会式に関しては、良いと思える場面が1つも無かった、記憶に全く残らない内容だったなどと酷評されており、タカラジェンヌによる国歌斉唱は高く評価されていましたが、スカパラの生演奏やDJ松永さんによるDJプレイを含めて、冷ややかな反応が多く見受けられます。
また、開会式前からネット上で熱望されていた俳優・歌手の松平健さんが『マツケンサンバ』を披露する演出は無かったことで、ツイッター上では「マツケンサンバは?」などの声が相次ぎ、トレンド上位に「マツケンサンバ」がランクインするなどしていました。
2016年のリオデジャネイロ五輪閉会式で行われた五輪旗引き継ぎ式では、日本らしい様々な演出が高く評価され、安倍晋三前首相が“安倍マリオ”に扮して登場するなどして大きな反響を呼びました。
それに比べて、東京五輪の閉会式の演出はゴチャゴチャし過ぎていて、日本らしさや統一感などは全く感じられず、一体何を伝えたいのかもよく分からず、閉会式の途中で退場する選手が相次いだのも納得の内容でした。
東京五輪の開閉会式の演出を巡っては、大手広告代理店『電通』の仕切りによって演出チームを率いていた演出振付家・MIKIKOさんが“排除”されるなど、様々なゴタゴタがあったことが明らかになっており、最終的に開閉会式全体のショーディレクターを務めていた劇作家・演出家の小林賢太郎さんは、過去のホロコースト揶揄問題で急遽解任となるなどしていたので、ここまで酷い仕上がりになったのは当然といえば当然のことですが、もう少し日本らしさなどを感じられたり、統一感のある内容にすることはできなかったのかと思います。
そして、閉会式の視聴率はまだ発表されていませんが、開会式は関東地区の世帯平均視聴率が56.4%、個人平均視聴率は40.0%、瞬間最高視聴率は世帯が61.0%、個人は44.7%となっており、不満の声が上がりながらも非常に高い数字を獲得していたものの、閉会式はどれほどの数字を記録したのか今後の発表に注目したいですね。