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自殺疑いの女子プロレスラー木村花選手の死亡事件が波紋。ネットいじめ、リアリティ番組の問題で発信者情報開示手続きの見直しも検討

木村花が硫化水素中毒死で遺書も…テラスハウス制作のフジテレビにも問題か。誹謗中傷した人物特定し法的措置も検討へ

女子プロレス団体『スターダム』に所属し、人気リアリティ番組『テラスハウス』(フジテレビ系・Netflix)に出演中だった人気女子プロレスラー・木村花選手(きむら・はな 22歳)が23日、22歳という若さで急死していたことが明らかとなり、その原因もネット上での誹謗中傷を苦にした自殺の可能性が高いことで波紋が広がっています。

各報道によると、23日午前3時20分ごろに連絡がつかないことを不審に思った母親で、元プロレスラーの木村響子さんが木村花選手の自宅へ行ったところ、玄関ドアの前には「硫化水素発生中」と書かれた張り紙があったことで119番通報、3時半ごろに救急車と消防車が現場に駆け付け、10人ぐらいの救急隊員が部屋へと向かったといいます。

木村花選手はベッドの上でポリ袋をかぶり、仰向けの状態で倒れていて、近くには硫化水素を発生させたとみられる薬剤の容器があったとのことです。

部屋から救出された木村花選手はぐったりした状態で、救急隊員が懸命に心臓マッサージなどを行いましたが、午前5時ごろに搬送先の病院で死亡が確認されました。

遺族の意向で木村花選手の死因は公表されていませんが、捜査関係者によると検死の結果、「硫化水素中毒死」だと判明したといいます。

木村花選手の自宅からは数枚の遺書も見つかっており、そこには自殺をうかがわせる内容の他にも、母親や複数の知人に向けた感謝の言葉などが綴られていたとのことです。

木村花選手は今年3月ごろからSNS上などでの誹謗中傷に悩んでおり、母親にも「書き込みに傷ついている」などと相談していたといい、“ネットいじめ”が木村選手の死亡と深く関わっているとみられています。

<↓の画像は、木村花選手のSNS投稿写真>

木村花選手がSNS上などで誹謗中傷を受ける原因となったのは、昨年秋から出演していた『テラスハウス TOKYO 2019-2020』での言動で、木村選手は番組内で短期間交際後に別れた男性共演者の言動に不満を抱き、3月末にネットフリックスで配信された第38話の中では、積もり積もった怒りをぶち撒けるシーンがあり、それが放送後から木村選手のSNSにはより多くの誹謗中傷コメントが寄せられるようになりました。

週刊誌『フライデー』のWeb版が配信の記事ではスポーツ紙記者が、テラハはリアリティー(現実味)であって、リアル(現実)とは違う。セリフの書かれた台本はなかったが、物語の方向性や出演者のキャラ設定などはあった。コスチューム事件で炎上する中、5月に番組のYouTubeチャンネルで未公開シーンが公開され、そこでも彼女の感じの悪さをダメ押しする映像が含まれていた。普通逆でしょ!?これが更なる燃料投下となり、ここ1~2週間の彼女に対する人格攻撃は苛烈さを極めた」と、番組制作サイドにも大きな問題があったと指摘しています。

5月に公式YouTubeチャンネルで配信の未公開映像

また、テラスハウスの元出演者・水越愛華さん(みずこし・えみか 22歳)はインスタグラムで「画面に映ってるところなんてほんの一部」だと綴っていたほか、情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)の取材を受けた元出演者の男性は台本の存在は否定しつつも、「制作側がうまいようにキャラ立ちさせていく感じはある」「(それが視聴者に誤解を与える可能性は?)可能性もあると思います」などと明かし、制作サイドの演出や意図的な編集によって、その人の見え方が大きく変わることもあったとしています。

木村花選手が所属していたスターダムの創設者で、エグゼクティブプロデューサー、ロッシー小川さんもメディアの取材に対して、「制作側は一番面白い部分を使うから。そこだけが本人のパーソナリティーではない。ただ、見た人はそれが全てだと思ってしまう」と指摘した上で、「花はイエスかノーか白黒つけたがる性格。もっと年を重ねていれば白黒じゃなくてグレーで済むのに。でもそれにしては若すぎた…。プロレスを普通にやっていれば、練習や試合で常に仲間と一緒で溜め込むことはなく、SNSで何かを言われても吹き飛ばすものがあったと思う。コロナで全てが悪くなって…」と語っていました。

ロッシー小川さんはさらに、遺族に相談の上で今後はSNS上などで誹謗中傷していた人物を特定し、法的措置を講じることも視野に入れているとしており、「そういうことをやっていかないと被害が増加するだけ。(中傷をしたら)何らかの処置があるということを見せていかないと。(女子プロレスラーの)長与千種とも会って、みんなで(法的措置を)取ったほうがいいんじゃないかと話した」と明かしています。

木村花選手の突然の死は国会も動かし、菅義偉・官房長官はネット上での書き込みについて、発信者情報開示手続きの見直しなどを含めて検討すると明かし、「誹謗中傷の書き込みについては、ユーザー一人ひとりが他人を傷つけるような書き込みをしないよう、リテラシー向上のための啓発を行っていくことは重要だと認識している」としています。

また、自民党と立憲民主党の国会対策委員会の委員長も会談し、ネット上での誹謗中傷を防止するためのルール作りを今後議論するとの考えで一致し、これから協議を行っていくとしています。

そして、このような大問題に発展したことによって、テラスハウスは打ち切り濃厚、終了は避けられないとみられているのですが、木村花選手の訃報やネットいじめ問題、テラスハウスの打ち切りなどに対してネット上では、

などの声が上がっています。

SNSなどで多くの誹謗中傷を受ける大きな原因となったテラスハウスでのコスチューム洗濯事件に関しては、どこまでが実際に起きたことなのか、その後のやり取りも含めて、木村花選手が悪く見えるように意図的な編集を行っていたのか否かは定かではありません。

ただ、フジテレビなど番組制作サイドも、木村花選手に対して誹謗中傷コメントが殺到していたことを把握していたと明かしており、それにも関わらず何の対策もせずに見て見ぬ振りし、炎上商法による話題作りを優先していたのだとすれば問題で、木村選手が亡くなったことを受けて番組打ち切りは当然かと思いますし、それなりの責任を負う必要も出てくるかと思います。

海外のリアリティ番組でも、ネット上などでの誹謗中傷によって心を病んでしまい、自ら命を断ってしまうという事件が度々発生しており、そうしたリスクも考慮した上で番組を制作する必要があったと思います。

また、誹謗中傷を行っていたネットユーザーを特定し、損害賠償請求するなどの法的措置も必要との声が多く上がっていますが、これに関してはどこまでの誹謗中傷を対象とするのかなど線引きが難しいとは思うものの、何度も誹謗中傷コメントを送るなど特に悪質とみられるユーザーに対しては、相応の責任を負わせることは重要だと思いますので、これで終わりとはせずに様々な対応を協議していってもらいたいです。

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