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AI『アルデバラン』も疑い…NHK連続テレビ小説のテーマ曲は金で買う? レコード会社との癒着、金銭授受を女性セブン報道で物議

朝ドラの主題歌選びに黒い疑惑。ユニバーサルミュージックの歌手に偏りの理由、カムカムエヴリバディでも問題行為か

放送終了まで残り1ヶ月を切ったNHK連続テレビ小説(朝ドラ)『カムカムエヴリバディ』の主題歌を巡り、金銭絡みの黒い疑惑が浮上していることを10日発売の週刊誌『女性セブン』が報じ、ネット上で物議を醸しています。

『カムカムエヴリバディ』では、人気ソロシンガー・AIさんのバラード曲『アルデバラン』が主題歌に使用されていますが、女性セブンの取材によると、朝ドラの主題歌はここ数年、大手レコード会社に不自然な偏りがみられ、主題歌決定までに多額のお金が動いている疑いが浮上しているとしています。

カムカムエヴリバディの主題歌『アルデバラン』ミュージックビデオ

朝ドラの主題歌は通常、ドラマがスタートする1年以上前にタイトルやテーマなどを決定し、それに合わせてNHKが主題歌を担当するアーティストを選び、オリジナル曲の制作をレコード会社に依頼するという流れといいます。

しかし、ここ数年は主題歌決定までの流れの中に、外部のコーディネーターが介入して曲の選定に“口出し”をしていたことで、NHK内部でも問題視されていたそうです。

NHK関係者は女性セブンの取材に、「特にこの数年は、主題歌を手がけるレコード会社に不自然な偏りがあり、一部のレコード会社との露骨な“癒着”が疑われていました。民放ならいざ知らず、受信料で運営される公共放送の事業者が、特定の企業やアーティストを優遇することはあってはなりません」と語っています。

『カムカムエヴリバディ』から2018年度後期放送の『まんぷく』までの7作品中5作品で、『ユニバーサルミュージック』に所属するアーティストの曲が主題歌に採用されており、主題歌選定のキーマンになっているのは外部コーディネーターのA氏だそうです。

同関係者はA氏について、「歌手やアーティストだけでなく、NHKのドラマのキャスティングにも大きな影響力を持つという触れ込みで『NHK公認ドラマ音楽プロデューサー』と記された名刺を持ち歩いています。ここ数年はA氏を通さなければ、朝ドラの主題歌に選ばれないというのが音楽業界で暗黙の了解とされてきたのです」と証言しています。

<↓の画像が、外部コーディネーターA氏の名刺写真>

音楽業界関係者によると、朝ドラの主題歌を担当したい音楽レーベルのNHK担当者は、A氏に必死に営業をかけていたといい、「(レーベル側が用意した)資料などをもとにNHKが水面下で話し合い、A氏がレコード会社に『このアーティストで行きたい』と、名指しでオファーするのが通例でした」と明かしています。

別の音楽業界関係者A氏の素性について、「30年以上前から芸能事務所の社長としてNHKに出入りしていた70代前半の男性です。80年代に放送された『レッツゴーヤング』などの歌謡番組を通じて木田幸紀・前NHK専務理事の知遇を得た。2人の蜜月関係は長く続き、のちに木田さんがNHKの総局長に上り詰めると、NHK内部でA氏の存在感がますます大きくなっていきました」と語っています。

<↓の画像は、前NHK専務理事・木田幸紀さんの写真>

ドラマプロデューサーでもある木田幸紀さんは、東京大学文学部を卒業後の1977年にNHKへ入局し、その後はドラマ番組部のプロデューサーとして活動、2009年に名古屋放送局長、2015年に一般社団法人『日本映画テレビプロデューサー協会』の会長、2016年にNHKの専務理事に就任し、2020年に専務理事・放送総局長(放送統括)を退任、現在は『ワーナーミュージック』の顧問などを務めているのですが、A氏が朝ドラの主題歌選定に関与するようになった時期と、木田さんが現場のトップにいた時期が重なるそうです。

最も問題視されているのは、朝ドラの主題歌選びにおいて“巨額の謝礼”が必要だと囁かれていることで、レコード会社幹部は女性セブンの取材に、「主題歌が決まると、レコード会社からA氏に『プロモーション宣伝費』などの名目で、1,000万~1,500万円程度のコーディネート料が支払われていたのです。逆に言えば、まとまった金銭を支払えないレコード会社やアーティストは選ばれる機会を失う可能性すらあるのです」と、裏側を暴露しています。

女性セブンは真相を確かめるためA氏に直撃取材したところ、「僕が主題歌を決めているなんてウソですよ」と主題歌決定への関与を否定しています。

NHKとは40年の付き合いがあるとした上で、A氏がNHK側からの依頼を受けて行っていたのは、アーティスト関係者の身体・素行調査への協力だったとし、プロデューサーのお手伝いをしていただけで、僕が『このアーティストを使いなさい』と決めたと言われるのは心外ですねと語っています。

また、朝ドラの主題歌は、各レコード会社の担当者がアーティストをNHKにエントリーすることから選定が始まる。『カムカム』の時は、NHKの部長さんから『(AIは)どうだ?』と言われたので、僕が間に入って進めました。僕を通した方が強い場合は、僕が動きます。ドラマのプロデューサーは(音楽業界の)背景が分からないから、自分では決められないじゃないですか。だから、僕なりにアーティストの評価をさせていただくんですと説明しています。

「NHK公認ドラマ音楽プロデューサー」との肩書が記された名刺を持ち歩いている理由については、レコード会社がNHKの言うことを聞かないから、内部調査をするために木田さんに『何か黙らせる方法はないか』と言われた時に、17枚だけ限定で配ったんです。NHKの当時の上の方は承知の上で。『俺がやってるんだから、お前ら嘘つくんじゃないぞ』と。どこに何枚配ったかも全部覚えてますと語っています。

さらに『ユニバーサルミュージック』との関係についても言及し、ユニバーサルは現場のスタッフも役員クラスもよく知っています。あまり言ってはいけないけど、過去にGReeeeNが朝ドラ『エール』の主題歌になった時、もともとはアリアナ・グランデの曲のはずだったけど、イギリスでテロに遭遇して無理になり、同じユニバーサルのGReeeeNが急遽、曲を提供することになった。『半分、青い。』はユニバーサルのスピッツがギリギリで断り、別のアーティストに変わったんですと明かしています。

金銭の授受については、「NHKからは一銭も貰いませんが、レコード会社からは謝礼をいただきます。」と告白し、額は言えませんが、どのレコード会社も全部一律です。一部の相場では『2,000万~3,000万円』という話もありますが、それよりも安いですよ。民間と民間のやりとりなので、何の問題もありませんと語っています。

A氏はこのように自身がしていたことは全く問題ないことだと語っているものの、女性セブンは、「たとえNHK自身が受け取っていなくても、“NHK公認ドラマ音楽プロデューサー”の名刺を持つ人物にレコード会社が『成功報酬』として金銭を支払っていれば、朝ドラの主題歌がカネで買われたと言われても仕方あるまい。少なくとも、レコード会社には『カネが用意できないと朝ドラ主題歌は買えない』という認識は強い」と指摘しています。

続けて、「公共放送で毎朝流れて、国民が耳にする主題歌の選定の裏で、多額のカネが動いた責任は、外部コーディネーターに“実権”を持たせたNHKの杜撰(ずさん)さ、危機管理能力のなさにあるのではないか」としています。

そして、木田幸紀さんは女性セブンの取材に、A氏はただの仕事仲間で、NHKから何かをお願いしたり、名刺を持つことを許可した事実はない。(レコード会社との金銭の授受は)NHKは一切関知していなかったと回答しています。

『ユニバーサルミュージック』は、NHKとのドラマのタイアップ等については、いずれも契約に基づいて法令の範囲内で適切に行っております。内容の詳細については守秘義務の観点から、回答は差し控えさせていただきますとしています。

NHKは、A氏が主題歌選びに関与した事実関係や、レコード会社からA氏に報酬が支払われていた経緯について、ドラマ主題歌のアーティストについては、多くの方々から推薦を受けることはありますが、NHKが決定しています。A氏に『NHK公認ドラマ音楽プロデューサー』の肩書や名刺を許可した事実はありません。その他のご指摘のようなことについては承知しておりませんとしています。

この報道を受けてネット上では、

などの声が上がっています。

日曜日を除いて毎日放送される朝ドラは、平均世帯視聴率が現在も20%前後で推移している大人気コンテンツで、1本あたりの制作費は1,350万円以上で、半年にわたる放送で最低でも20億円が動くといいます。

そんな朝ドラの主題歌に起用された楽曲はヒットが保証されるだけでなく、『NHK紅白歌合戦』など様々な番組にも出演することができ、AIさんも昨年末の紅白で4年ぶりの出場を果たし、後半のトップバッターに抜擢されていました。

その裏で『ユニバーサルミュージック』と深い繋がりがあるA氏が、「NHK公認ドラマ音楽プロデューサー」という肩書で仲介役を担い、レコード会社側から成功報酬を得ていることをNHK側も把握していたのであれば問題で、朝ドラのイメージ悪化にも繋がりかねません。

女性セブンが報じた疑惑を払拭できない限り、『日本レコード大賞』と同様に今後も、朝ドラの主題歌枠はお金で買ったものなのではと疑いの目を向けられるのは必至です。

女性セブンによれば、こうした裏側を知ったNHKの幹部は激怒し、すでに実態調査に動き出しているとのことですが、今後また一部のレコード会社との癒着が起こらないように様々な対策を行い、公平に主題歌を担当するアーティスト選びをしてほしいものです。

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