日本テレビ系のバラエティ番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(月曜21時)と、『今夜くらべてみました』(水曜21時)が来年春をもって終了し、一方の『月曜から夜ふかし』(月曜23時59分)は、来年4月から放送時間を2時間繰り上げ、ゴールデン・プライム帯(19~23時)に昇格することが報じられ話題になっています。
『サンケイスポーツ』(サンスポ)によると、『深イイ話』と『今夜くらべてみました』は来年春で打ち切り終了となるそうで、打ち切りの理由として視聴率低迷を挙げています。
<↓の画像は、『深イイ話』出演者の写真>
『深イイ話』は2008年、『今夜くらべてみました』は2012年からレギュラー放送がスタートし、それぞれピーク時に平均世帯視聴率が10%を超えていたものの、それぞれ直近の放送回は8%前後まで落ち込んでいました。
<↓の画像は、『今夜くらべてみました』出演者の写真>
またサンスポは、2番組が打ち切られる背景について、「日本テレビは10月からプライム帯の番組(一部除く)を放送と同時に、インターネットでも無料で見られるリアルタイム配信を導入。新たな視聴者獲得のため、テコ入れの意味合いもあるとみられる。」
としています。
かつて人気があった2番組が打ち切られる一方、『今夜くらべてみました』と同じく2012年からスタート以来、深夜枠で放送を続けている『月曜から夜ふかし』は、番組開始から10周年を迎える来年4月に、放送時間が「月曜22時」に変更され、プライム帯に昇格することが決定したと『東京スポーツ』(東スポ)は伝えています。
<↓の画像は、『月曜から夜ふかし』司会のマツコ・デラックスさん、関ジャニ∞の村上信五さんの写真>
このタイミングで『月曜から夜ふかし』が2時間繰り上げとなる理由については、「たまに番組内容がコンプライアンスに抵触しそうになって騒ぎを起こしますが、局内の評価は良好。今年は元日21時から『月曜から夜ふかし』の正月特番を放送し、来年年も元日21時から正月特番を放送することが決まっています。来年4月で放送丸10年を迎えるタイミングで2時間繰り上げの昇格となりました」
と、テレビ局関係者が説明しています。
同関係者はさらに、「(司会の)マツコ・デラックスさんは、近年のテレビはコンプライアンスの規制やSNSの反応が厳しく、テレビに限界を感じている。『夜ふかし』も2時間繰り上げで昇格すれば、深夜帯ならではのエッジが薄まりそうです」
と指摘しています。
ただ、マツコ・デラックスさんの相方を務める『関ジャニ∞』の村上信五さんは、プライム帯への昇格に歓喜しているとし、「かねて『NHK紅白歌合戦』の司会を熱望しています。すっかりネット全盛の時代ですが、テレビが大好きみたい。『夜ふかし』の昇格も大喜びしているそうです」
と芸能プロダクション関係者が明かしています。
そして、『月曜から夜ふかし』の昇格によって、現在月曜22時台放送の『しゃべくり007』は、来年4月から1時間繰り上げて月曜21時からの放送になるといいます。
<↓の画像は、『しゃべくり007』出演者の写真>
これらの報道を受けてネット上では、
- 日テレに限らないけど、深夜で面白い番組を何でもかんでもゴールデンに移動しないでほしいな
- 夜ふかしは深夜帯の方が良いと思うけどな。深夜だからできる内容がウケてるんじゃないのかね。
- 深イイ話は最近、密着番組になって初期にやってた偉人などの言葉をやってた方が数倍良かった。
今くらも、もはや何をくらべてるのか良く分からない普通のトークバラエティーになってしまってたから仕方ないのかも - 昇格すると面白く無くなって番組が終わるパターン。これは永くやって欲しかったのになー。内容も過激なのはなくなるだろうし…
- 夜ふかしは、22時からになると下ネタとか下世話なネタが出来なくなって、つまんなくなりそう。今まで通りたまにゴールデンでやるくらいが丁度いい
- 深イイがまだ続いてることが不思議。行列と共にもはや内容が当初とすっかり変わってしまった。
日テレのバラエティは、どの番組も似たような芸人とゲストが映像見てちょっとトークしてと特徴がないので、今はほとんど見なくなった。
マンネリというか、この番組でなければできないというような企画が一つもない。 - 今くらは深夜帯のままにするべきだった。やりたいことやれるのが一番よかったのに、ゴールデンになったらどこかのゴリ押しやらが増えてきた
それで視聴率下がり、さらにテコ入れのつもりか偏っていったのは本当に残念。初期は楽しくみてたのにな - 今くらはゴールデンに上がってつまらなくなった典型例。月曜から夜ふかしも上がったとしたら内容は冴えなくなるんだろうね。
アメトークもゴールデンの特番になると「運動神経〜」「家電〜」をいまだにやってて、深夜を見ている視聴者からすると残念。
『逃走中』も深夜だから見てたわけで、ダラダラと数時間もかけてシナリオ通りの小芝居をゴールデンで見ることはない。
などの声が上がっています。
『深イイ話』の打ち切り話は先日、ニュースサイト『日刊大衆』も報じており、番組の内容がスタート時から変化し、テコ入れをしても数字の大幅アップに期待できず、ネタ切れ、マンネリ化も否めないなど、総合的に判断して終了が決まったようです。
一方の『今夜くらべてみました』は、“脱税”騒動で芸能活動を自粛していたMCのチュートリアル・徳井義実さんが、番組に復帰後の昨年12月ごろから複数のメディアに打ち切り終了説を報じられており、こちらもマンネリ化などによって視聴率が低迷し、伸びしろがないと判断されたとのことでした。
こうして、かつて人気だった2番組は来年3月ごろに終了し、一方の『月曜から夜ふかし』は現在も人気を維持していることで、来年4月から月曜22時台の放送となるようですが、番組視聴者からは否定的な反応が多く、番組のクオリティが大幅に落ちることが懸念されています。
昨年12月にも『日刊ゲンダイ』が、『月曜から夜ふかし』が放送時間を繰り上げるとの噂を伝えていたのですが、同様に深夜枠での放送継続を望む声が上がっていました。
『月曜から夜ふかし』は、深夜帯ならではの下ネタも多く、度々賛否を巻き起こしながらも攻めた企画で視聴者から支持されており、2012年から年数回、ゴールデン・プライム帯で2~3時間スペシャルが放送され、視聴率は10%以上を獲得しているものの、レギュラー放送が22時台となれば攻めた企画が減っていき、番組内容も徐々に変化していく可能性があります。
それによって視聴者離れが起こり、ゴールデン・プライム帯に昇格後、数年で終了した番組は枚挙にいとまがないですが、『月曜から夜ふかし』の放送時間変更は吉と出るか凶と出るか、果たしてどうなるでしょうかね。