人気俳優・永山絢斗容疑者(ながやま・けんと 34歳)が、15日と4月に2度にわたり自宅で大麻を所持していた疑いで逮捕され、来年出演予定だったNHK大河ドラマ『光る君へ』からの降板が決定するなど、大きな波紋を広げています。
各報道によると、今年1月に永山絢斗容疑者の知人女性から「永山容疑者が薬物を所持している」とのタレコミが警視庁に寄せられ、これを受けて薬物銃器対策課(旧・組織犯罪対策第五課)が内偵捜査を開始し、自宅から出たゴミなどを複数回調べたところ、大麻の成分が複数回検出されたとのことです。
そして、15日夜に警視庁は東京都目黒区自由が丘の自宅マンションを家宅捜索し、リビングの照明スタンドにかけられたポーチの中からラップに包まれた乾燥大麻約1グラムを発見し、大麻取締法違反(所持)の容疑で逮捕しました。
<↓の画像は、逮捕された永山絢斗容疑者の写真>
永山絢斗容疑者の自宅からは現物の他にも、大麻吸引時に使用する巻紙など、複数の吸引器具を発見し押収したとしています。
ちなみに、永山絢斗容疑者は半年以上前から、20代半ばのモデル・A子さんと半同棲交際しているそうですが、警視庁にタレコミしたのはA子さんなのか現時点で不明で、家宅捜索時にもA子さんは部屋におり、警察に連行されたものの逮捕はされていないとのことです。
<↓の画像は、週刊文春撮影の永山絢斗容疑者と恋人のモデル・A子さんの2ショット写真>
警視庁の取り調べに対して永山絢斗容疑者は、4月に大麻を所持していた容疑については「記憶にないので分かりません」と否認している一方、15日に発見された大麻については「自分のもので間違いありません」と認めており、17日に原宿警察署から東京地方検察庁に送検されました。
永山絢斗容疑者の逮捕を受けて所属事務所『パパドゥ』は、夏以降に撮影入り予定だった大河ドラマ『光る君へ』からの降板をNHKに申し入れ、これを受けてNHKは出演者変更を決定しました。
<↓の画像は、NHK大河ドラマ『光る君へ』で藤原隆家役を演じる予定だった永山絢斗容疑者の写真>
また、WOWOWでは永山絢斗容疑者が出演の映画『冬薔薇(ふゆそうび)』、『泣き虫しょったんの奇跡』、『峠 最後のサムライ』、ドラマ『ダブル』の計4作品を20日から7月にかけて放送予定でしたが、逮捕を受けて放送取り止めを決定しました。
そして、30日から公開予定の実写映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』は、予定通り公開することが内定したとのことです。
『東京スポーツ』(東スポ)によると、映画公開まで2週間というタイミングでの逮捕で、撮り直しは不可能で公開延期もしくはお蔵入りしか選択肢が無く、4月からは2部作の前編『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』が公開中で、このまま予定通り後編を公開する形になったそうです。
この他にも永山絢斗容疑者は、Netflixで年内配信予定の吉沢亮さん&宮崎あおいさんW主演映画『クレイジークルーズ』にも出演しているのですが、こちらも予定通り配信予定となっています。
これらの対応を受けてネット上では、
- ワーナーは、外資なのにコンプライアンスの意識低いの??
- 大麻は違法ですって、テロップで注意すれば公開OK
- さすがに公開中止するだろ 常習犯って話しだし
- キントリも公開しちゃえよ
- やっぱり芸能界は薬物に甘かったな。これじゃあこれからも芸能人の薬物逮捕者が減らんわ
- 作品に罪はないとかホントご都合主義だな
- 犯罪に対してジワジワ甘いこんな世の中にしだすから調子に乗るし気を引き締めさせれないんだろう。
そういう認識を俳優にも持たせるべきで、公開とか断固反対だわ - 子供向けの映画で大麻で逮捕されたヤツ使ってんのに公開すんの?配給会社は反社か?
- 暴走族の話だしむしろ箔がつく
- 東リベ自体が犯罪助長作品だから痛くも痒くもないね
- 犯罪者が犯罪者の映画に出るんだから最高のキャスティングだろ
- 公開間近でお蔵とか出来るわけないしなあ 殺人とかなら目も当てられないが大麻ならまだマシという見解
などの声が上がっています。
直近では、“一家心中”事件で警視庁の取り調べを受けている歌舞伎俳優・市川猿之助さん出演の映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』が、一連の騒動を受けて急遽公開延期となりました。
また、正式発表はされていませんが、市川猿之助さんの登場シーンは代役を立てて、撮り直しの方針とされています。
過去には、元俳優・新井浩文受刑者が強制性交事件で逮捕されたことで、林遣都さんとのW主演映画『善悪の屑』がお蔵入りし、一方で薬物事件で逮捕された電気グルーヴ・ピエール瀧さん出演の映画『麻雀放浪記2020』は、「劇場での上映は有料で、鑑賞の意志を持った人が来るクローズドなものであるため、テレビドラマやCMなどとは性質が違う」として予定通り公開されました。
映画『居眠り磐音』は奥田瑛二さんを代役に立て、ピエール瀧さんの出演シーンを撮り直して公開しました。
永山絢斗容疑者と同様に大麻事件で俳優・伊勢谷友介さんが逮捕された際には、複数の映画が出演シーンのカットなしで予定通り公開されており、作品によって対応はまちまちですね。
映画は観たい人がお金を出して鑑賞するものであることや、大麻や違法薬物の所持事件等に関しては被害者がいないこともあり、撮り直しやお蔵入りといった対応は過剰すぎるとの声は以前から上がっています。
永山絢斗容疑者の大麻事件は、2人が亡くなっている市川猿之助さんの事件ほど深刻なものではなく、予定通り公開するというのは個人的にも賛成ですが、予定通りの公開には否定的な声も多く見受けられ、今後公開が正式発表された際には物議を醸しそうですね。