日本テレビの事業局で副部長の要職に就き、やり手のプロデューサー・ディレクターとして活躍していた社員・X(40代)が、制作会社の女性ADにセクハラ行為をしたとして、6月1日付で更迭(こうてつ)されることが分かったと『東京スポーツ』(東スポ)がスクープしています。
Xを知る日本テレビ関係者は、「もともとはスポーツ局でプロデューサーやディレクターとして活躍していたヤリ手テレビマンです。以前はプロ野球の超人気球団の担当として活躍、今でも選手と交流がある。また、プロレスにも精通し、某人気プロレスラーのブログにも写真が掲載されるほど仲がいい。編成部に異動した後は、バラエティー番組や人気アニメを手がけ、WOWOWに出向後、現職だったのですが…」
と明かしています。
Xが事業局内で担当していたのは、日本テレビの有料放送を一手に扱う部署だったそうで、BSやCSだけでなくネット事業の有料コンテンツを扱っており、絶大な権力を持っていたそうです。
そんなXは上司からも好かれていたようで、小杉善信副社長からも可愛がられており、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを担当するスポーツコンテンツのプロデューサーを任されており、幹部昇進も確実視されるほど局内では信頼され高く評価されていたようです。
しかし、事情通はXについて「6月1日付で編成局制作推進部に異動になるとの内示が今月15日にあった」という情報を明かし、編成局制作推進部というのは「ある意味上がりのポスト」だといい、ここはこれ以上の昇進はもう見込めない部署で、ここは曰く付きの局員が多いことからXに一体何が起きたんだと社員からは驚きの声が上がっていたそうです。
事情通によれば、日本テレビには現在パワハラ・セクハラ行為などを人事関係者に直訴できる「日テレ・ホイッスル」という内部告発制度があるそうで、そこに制作会社の女性AD・Yさんから相談メールが寄せられ、これによって大きな騒動に発展することになったとのことです。
告発したYさんは日本テレビ内でも有名だったという美人ADで、誰が口説き落とすんだと話題になっていたそうなのですが、そんなYさんにXは接近し、当初はグループで会っていたものの、2人きりでの食事にも誘い始め、そこから卑猥(ひわい)な言葉をYさんに浴びせるといったセクハラ行為をしたほか、キスを迫ることもあったといいます。
Xは自身の立場を利用し、Yさんに大して高圧的な態度を取って断りにくい雰囲気を作っていたといい、こうした悪質極まりないセクハラ行為を受けていたというYさんは、相手が相手だけに当初誰にも相談することができず、1人で抱え込んでかなり辛い思いをしていたそうで、現在もセクハラのショックから会社を休んでいるという状態にあるそうです。
日本テレビ側はYさんからの告発を受けて早速Xに事情聴取を行い、Xは当初「彼女のためによかれと思ってやったこと。下心はみじんもない」などとセクハラを否定していたものの、LINEで送っていたメッセージも証拠として提示されると観念し、Yさんに対するセクハラ行為を認めたとのことです。
日本テレビでは今年4月にも、系列局の『熊本県民テレビ』(くまもと県民テレビ、通称:KKT)の社長で、日本テレビ時代にはプロデューサーとして活躍していた梅原幹さん(うめはら・もとい 61歳)が、女性社員に対する嫌がらせ行為を理由に社長を解任されており、取締役に降格処分となりました。
<↓の画像が、熊本県民テレビの前社長・梅原幹さんの写真>
このトラブルに続いて日本テレビ内でまた新たな騒動が勃発し、その原因について芸能関係者は、「視聴率3冠王のおごりですよ。」と指摘しており、「日テレ局員と話すと、二言目には『フジはダメ、能なし』『TBSとテレ朝は物マネばかり。プライドないのか』『テレ東はキー局じゃない。ローカル局だから』と言いたい放題。特に20代から40代の局員はヒドイです」
と明かしています。
実際にこの他にも黒い疑惑のある社員は多くいるようで、前出の日本テレビ関係者は「制作局のプロデューサーやディレクター、編成宣伝担当などにも訴えられたら一発アウトな案件が、山ほどあるので発覚したらヤバいですよ」と語っています。
そして、この報道を受けてネット上では、
- ADなら何しても良いと思ってるんだろうね。どうせ氷山の一角だろうし、パワハラなんかも日常茶飯事に横行してる業界なんだろう。
- 日テレに徳川時代の目安箱みたいなものがあってそれが機能してたことがちょっと驚き。驕っているのかしらんが、自浄能力があることはいいことさ。セクハラで更迭された日テレの船越元アナウンサーやフジテレビの長坂元アナウンサーは元気かなww
- 三冠王取ったからと言って調子こいたらこうなる。他局批判の前に自局をどうにかしないともっと痛い目に遭うね。フジテレビなんか比じゃないぐらいの凋落が。
- 日テレってモラルがない人ばかりですね。アナウンサーも人の名前言えない、未成年に変な質問、セクハラ24時間テレビはチャリティーにみせかけて実は金儲けしか考えていない。
- 昔からのマスコミの体質なのでしょう。そんなマスコミが、他企業、他業種のセクハラをとやかく言う権利はあるのかい?
- セクハラがある会社という汚名より、セクハラがあってもしっかり対応をする会社というほうが優秀な会社に思える。はっきり言ってセクハラやセクハラに近いものはどこの会社にもあると思うしね。さらに幹部だろうが処分するというのが当たり前だけどなかなかできないことだろうし
- 天下の三冠王様もバラエティー番組の高視聴率で調子に乗りすぎたみたいだね。高校生クイズのアンケートのセクハラ質問に続いて幹部のセクハラ行為か。こればかりはいくら日テレが他局以上にジャニーズ事務所に媚びてるからって、メリー喜多川は庇ってくれないだろうね(笑)
- X氏『彼女のためによかれと思ってやった』セクハラを?アメフトの監督と言い分は同じ。
などのコメントが寄せられています。
このセクハラ事件は東スポのみが報じているのですが、同紙は熊本県民テレビの前社長・梅原幹さんのセクハラ・パワハラ行為をいち早くスクープしており、トラブルの内容などについてはどこまで事実なのかは定かではないものの、実際に日本テレビ社員がセクハラでトラブルになったというのは事実の可能性が高そうですね。
これは視聴率3冠王の傲(おご)りが背景にあるのか、それとも日本テレビ内では未だに女性社員らに対して、セクハラ・パワハラが日常的に行われるような職場環境なのか否か実際のところは不明ですが、過去には報道番組『NEWS ZERO』を手掛けていたプロデューサーがセクハラ・パワハラ行為をしていたことが発覚し、更迭するなどの騒動が起きているので、企業風土に原因があるとされても仕方がないのかもしれません。
<↓の画像は、『NEWS ZERO』スタッフによるパワハラ・セクハラ事件の報道>
<↓の画像は、セクハラ・パワハラ行為で更迭された『NEWS ZERO』元プロデューサーの写真>
つい先日も、日本テレビ系で毎年恒例の『全国高等学校クイズ選手権』への出場希望者に対するアンケート調査で、「今、彼氏・彼女がいる?」「今まで付き合った人数は?」「ファーストキスは?」という質問欄あったとして物議を醸しており、このアンケートは匿名ではなく、本名、住所、性別、学校名、親の連絡先なども入力する必要があるもので、ネット上では炎上騒動に発展しました。
その結果、こうした“セクハラ質問”は削除されるという展開を迎え、番組スポンサーである『ライオン』が一部ニュースサイトの取材に対して、「このようなアンケート内容は、番組スポンサーとしては誠に遺憾に存じます。」とし、「クイズ大会に応募された皆様や関係者の皆様に対し、不快な思いをさせてしまい、深くお詫びを申し上げます」と謝罪をしていました。
この件と今回の社員によるセクハラ行為は直接関係しているものではありませんが、やはり視聴率3冠王という傲り、それに加えて昔ながらの企業風土が存在し続けていることによって、こうしたトラブルが発生しているのかもしれないですね。