『第74回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表され話題になる中、日本テレビが今年の年越し特番を発表し、3年連続で『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)の大晦日特番『絶対に笑ってはいけない』シリーズの放送はなく、東野幸治さんとナインティナインが司会の10時間特番『笑って年越し!THE 笑晦日(わらみそか)』(16時15分~26時)を放送することが発表されました。
『笑って年越し!THE 笑晦日』は、開局70年特別番組として10時間にわたり人気バラエティ番組をリレー放送するとし、『テレビ70年!歴史を変えた笑いTOP100』では豪華ゲストと共に、伝説的な番組の爆笑名シーン、放送事故ギリギリのハプニング映像、今では考えられないおバカ映像を振り返る内容になっているそうです。
また、2大ネタ祭りとして『エンタの神様 大晦日スペシャル』と『ぐるナイ おもしろ荘』を放送、さらに2007年までレギュラー放送していた情報バラエティ番組『伊東家の食卓』が一夜限りで復活し、伊東四朗さんらレギュラーメンバーが集まって今だから話せる裏話、失敗談などを紹介するといいます。
ニュースサイト『ピンズバNEWS(双葉社)』の報道によれば、オープニングから『テレビ70年!歴史を変えた笑いTOP100』が放送され、18時から『伊東家の食卓』、20時台から『エンタの神様』、22時から『千鳥かまいたちアワー』、23時台後半から『ぐるナイ おもしろ荘』を放送というタイムテーブルになっているとのことです。
この他に、テレビ朝日系では5年連続で『ザワつく!大晦日』を放送し、『ザワつく!金曜日』レギュラーのヴァイオリニスト・高嶋ちさ子さん、タレントの石原良純さん、長嶋一茂さん、サバンナ・高橋茂雄さんに加えて、来年1月3日21時から放送のテレビ朝日開局65周年記念『松本清張ドラマスペシャル「顔」』で、事務所の後輩・武井咲さんとW主演する女優の“ゴクミ”こと後藤久美子さんも出演します。
まだ正式発表されていませんが、ピンズバNEWSによればフジテレビ系では昨年に引き続き『逃走中』を放送するといい、TBS系では『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』をメインにした特番を放送するとの話で、2009年の第2回大会以来14年ぶりに優勝した侍ジャパンの密着映像や感動の名場面、監督や選手等へのインタビューなどもあるかもしれないとしています。
テレビ東京では例年同様に、『年忘れにっぽんの歌』と松重豊さん主演ドラマ『孤独のグルメ』を放送するといいます。
民放で昨年放送の大晦日特番の視聴率は、テレビ朝日の『ザワつく!大晦日』が前年に続いて世帯・個人視聴率共にとトップとなっており、2位が日本テレビの『笑って年越し!世代対決 昭和芸人vs平成・令和芸人』、3位がフジテレビの『逃走中 大みそかSPお台場大決戦!』(フジテレビ系)、4位がTBSの『THE鬼タイジ 大晦日決戦~鬼と氷の女王』でした。
一方で、各テレビ局がいま重要視しているコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)は、『笑って年越し!』の前編が5.1%、後編が3.7%で1位、2位は『逃走中』で3.8%、3位は『ザワつく!大晦日』で前後編ともに2.1%、4位は『THE鬼タイジ』で1.9%となっていました。
また、昨年の紅白は前半の平均世帯視聴率が31.2%、平均個人視聴率が23.0%、後半が世帯35.3%、個人26.0%で歴代ワースト2位の低視聴率ではあったのですが、コア視聴率を見ると前半が19.3%、後半が22.7%と、数年前から演歌歌手の出場数を減らし、若者ウケを狙った歌手を多く選出していることもあってか、民放とはケタ違いの高い数字を記録していました。
そして、今年の紅白はジャニーズ勢を“完全排除”し、それに代わって若者に人気のK-POP勢が増加したことで物議を醸しており、さらに今年も大きな目玉の不在によって世帯視聴率の30%割れは濃厚とみられています。
そうした中、今日発表の『笑って年越し!THE 笑晦日』など、民放各局の大晦日特番がどれほどの数字を獲得できるのかに注目ですね。