今年4月から金曜20時枠でレギュラー放送がスタートしたコントバラエティ番組『新しいカギ』(フジテレビ系)が、16日から土曜20時枠へ引っ越し、初回は『新しいカギ!ゴリエ&深キョン&金メダリストが新作コントに登場SP』と題して、19時から2時間スペシャルとして放送されたのですが、初っ端から視聴率が“大爆死”していたことが分かりました。
初回放送では、女優の“深キョン”こと深田恭子さんが番組に初登場し、コント『ウーザーイーツ 建前さんと本音くん』に出演したほか、8月27日放送回で15年ぶりに復活した『ガレッジセール』のゴリさん扮する「ゴリエ」がコントに登場、その他にも郷ひろみさん、東京五輪の柔道100kg級で金メダルを獲得したウルフ・アロン選手、フェンシングの日本代表選手、長州力さん、丸山礼さんらが出演していました。
豪華ゲストが多数登場し、視聴者の間では大きな反響を呼んでいましたが、16日の視聴率は平均世帯視聴率が4.3%、13~49歳の数字であるコア視聴率は3.4%でした。
この数字について、ニュースサイト『日刊大衆』の記事では制作会社関係者が、「土曜のゴールデンで、しかも2時間スペシャルで世帯4.3%というのは極めて低く、“爆死”と言われても仕方のない数字。その割にコア視聴率では健闘している感はありますが、3.4%も堂々と“高い”と言えるものではない(中略)ゴリエが出演した際は数字が良かったので、再び出てもらったのでしょうが、今回はその効果もなかった。新たなスタートにしては、かなり寂しい数字」
と指摘しています。
<↓の画像は、『新しいカギ』に登場したゴリエの写真>
『新しいカギ』の引越し後の初回放送が大コケし、一方で同時間帯に日本テレビ系で放送の特番『エンタの神様 大爆笑の最強ネタ大大連発SP』は、平均世帯視聴率が7.5%、コア視聴率が5.2%で、コア視聴率は『新しいカギ』よりも1.5倍高い結果でした。
なお、『エンタの神様』に出演した主なお笑い芸人は、NON STYLE、ミルクボーイ、アンタッチャブル、マヂカルラブリー、四千頭身、ぺこぱ、タカアンドトシ、ロッチ、おいでやすこが、3時のヒロイン、ニューヨーク等となっていました。
『新しいカギ』は、「お笑い第7世代」と言われる霜降り明星、ハナコ、丸山礼さん、第6世代のチョコレートプラネットらがレギュラー出演しているコントバラエティ番組で、今年の正月の深夜に放送され反響を呼び、4月から金曜20時台に『でんじろうのTHE実験』の後番組としてレギュラー放送がスタートしました。
フジテレビが得意とするコントバラエティ番組が、ゴールデン帯に放送されるのは2018年3月末をもって終了した『めちゃ×2イケてるッ!』以来で、勢いに乗っている第7世代を中心とした番組ということで大きな注目を集めていました。
<↓の画像は、番組で様々なキャラコントに挑戦している出演者の写真>
しかし、初回から平均世帯視聴率は4.7%、個人視聴率は3.1%と見事な大コケで、その後も世帯視聴率は4~5%、個人視聴率は2~3%台で推移を続けていたため、“土8”への枠移動には疑問の声が多く上がっていたほか、放送日を変更したところで厳しい結果になるだろうと予想されていました。
案の定、初回放送にはゴリエなどを登場させるも“爆死”しており、番組に対してはコント全般がつまらない、ネタや企画に目新しさを感じない、そもそも出演者に魅力を感じないなど厳しい声が多く、出演者や番組制作サイドは番組を盛り上げようと奮闘し、インタビューなどではその思いを熱っぽく語っているものの、視聴者にはそれがイマイチ伝わっていない様子で、出演者を入れ替えた方がいいのではとの声も多く見受けられます。
第7世代ブームは終焉も囁かれ始めており、霜降り明星に関しては、M-1グランプリ優勝などによってメディア露出が激増し、冠番組も持つようになったものの、数字の伸び悩みによって打ち切りが囁かれている番組もある状況です。
一方で、現在テレビで勢いに乗っているのは1つ上の第6世代で、その世代にあたるチョコレートプラネットのほか、千鳥、かまいたちなどが支持を得てレギュラー番組を増やし、現在第一線で活躍しており、ちょっとしたトークでも第7世代との実力の差を感じます。
『新しいカギ』も全体的に面白みに欠け、このままだと1年も続かずに深夜枠へ移動、もしくは年数回放送の番組に変更、最悪打ち切りという形になることが予想されますが、これからのテコ入れで少しずつでも魅力的な番組になっていくことに期待したいですね。