バラエティ番組『所JAPAN』(フジテレビ系 月曜22時)が9月をもって終了し、今年秋から月曜22時はドラマ枠になるとの情報がありましたが、俳優・綾野剛さん(39)が主演の刑事ドラマが“月10”の第1弾として放送されるとの情報をニュースサイト『日刊大衆』が伝えています。
『日刊大衆』の記事ではドラマ制作会社関係者が、「『所JAPAN』は、『東スポWeb』で9月で番組が終了するとの報道が出ていて、どうやらこれが本当になりそうということです。ただ、驚くのはその後枠です。新たなバラエティ番組が開始するのではなく、火曜21時台にある関西テレビ制作のドラマ枠と交換をすることになりそうだというのです。そうなると、フジテレビでは月曜21時台に“月9”枠がありますし、2時間連続でドラマ枠が放送されることになるんです」「この驚きの編成は、フジテレビからドラマが絶好調のTBSへの宣戦布告となるかもしれません」
と語っています。
現在、波瑠さん主演の『ナイト・ドクター』を放送中の月9枠では、10月期に窪田正孝さんと本田翼さん共演の『ラジエーションハウスII ~放射線科の診断レポート~』を放送することが発表されていますが、同期に月曜22時枠では、「関西テレビが制作する綾野剛さん主演の刑事モノドラマが放送される予定」との情報があるとのことです。
バラエティ枠を減らして新たにドラマ枠を設置する理由として、ドラマが好調なTBSの存在を挙げ、「ドラマに関しては、『半沢直樹』をはじめ、『恋はつづくよどこまでも』、『私の家政夫ナギサさん』といった大ヒット作を連発しているTBSが絶好調です。フジテレビとしては、このところ低調が叫ばれていた月9枠で、竹野内豊さん主演の『イチケイのカラス』がヒットし、今クールも波瑠さん主演の『ナイト・ドクター』が初回、世帯視聴率13.4%と絶好のスタートをきって好成績が期待されています。ここで一気に攻めてTBSの牙城を崩し、フジテレビのドラマ復活を示したいのではないでしょうか」
と制作会社関係者は推測しています。
続けて、「綾野さんの作品は刑事ドラマと言われています。その前枠の月9では『ラジエーションハウス』という医療ドラマなので、視聴率がきっちり取れる2つの鉄壁のジャンルを並べてきている。フジテレビは攻めた編成ながら、手堅いジャンルのドラマを並べて、本気で月曜日の夜を制しにいっている感じがします」「大人気俳優の主演作2時間コンボで、“ドラマのTBS”のお株を奪って、“ドラマのフジテレビ”を印象づけたいのではないでしょうか」
と語っています。
フジテレビの月曜22時枠は、1985年からフジテレビ系の関西テレビ(カンテレ)制作の番組が放送されており、『SMAP×SMAP』(スマスマ)がスタートする前の1996年3月までは連続ドラマ枠でした。
もし実際にドラマ枠となれば25年半ぶりの“月10”復活で、人気俳優の綾野剛さんが主演するとなれば、脚本・演出次第ではありますが好視聴率獲得が期待できますね。
綾野剛さんは今年4月放送の『恋はDeepに』(日本テレビ系 月曜22時)で石原さとみさんとW主演を務め、2人は初共演だったことや、石原さんが結婚後初めて連ドラ主演するということで大きな注目を集めましたが、初回以外は世帯平均視聴率が1ケタで推移し、全9話の期間平均視聴率は8.4%と微妙な結果になっていました。
ただ、これはドラマの脚本・演出などに大きな問題があったと言われており、綾野剛さんと星野源さんW主演で、昨年夏放送の刑事ドラマ『MIU404』(TBS系 金曜22時)は、初回に13.1%、最終回で自己最高の14.5%を記録し、全11話の期間平均視聴率は11.9%と好視聴率を記録していました。
他にも、2018年放送の『ハゲタカ』(テレビ朝日系 木曜21時)は全8話の期間平均視聴率が10.3%、2015・2017年放送の『コウノドリ』シリーズ(TBS系 金曜22時)は、第1シリーズが全10話の期間平均視聴率11.5%、第2シリーズは全11話の期間平均視聴率11.9%でした。
このように綾野剛さんは数字を持っている方で、フジテレビの連ドラで主演するのは、2014年10月期放送の『すべてがFになる』以来7年ぶりとなるだけに、刑事ドラマでどれほどの数字を獲得できるのか楽しみですね。