2019年度後期(2019年9月30日~2020年3月)に放送予定のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)のタイトルが『スカーレット』に決定し、ヒロインを女優・戸田恵梨香さん(とだ・えりか 30歳)が務めることが発表されました。
タイトルの『スカーレット』は、窯(かま)で燃える炎の色「緋色(スカーレット)」にちなんでおり、戸田恵梨香さんは今作で、信楽焼(しがらきやき)の陶芸家・川原喜美子役を演じます。
<↓の画像が、『スカーレット』でヒロインを務める戸田恵梨香さんの写真>
『スカーレット』の脚本は、脚本家の水橋文美江さん(みずはし・ふみえ 54歳)が担当し、水橋さんがこれまでに手掛けた作品は、和久井映見さんの主演ドラマ『夏子の酒』や『妹よ』、福山雅治さん主演『いつかまた逢える』、岸谷五朗さん主演『みにくいアヒルの子』、SMAPが主演『僕が僕であるために』、美村里江さん(旧芸名=ミムラ)とオダギリジョーさんW主演『ビギナー』、綾瀬はるかさん主演『ホタルノヒカリ』などとなっています。
主人公のモデルになった人物は特にいないそうですが、制作統括の内田ゆきプロデューサーによれば、信楽焼の陶芸家・神山清子さんの手記がヒントになっているとし、主人公は高度経済成長期に初の女性陶芸家となり、モノを作り出すことへの情熱や喜びを糧にし、結婚や育児も経験しながら、ガムシャラな強さや天性の明るさで失敗や挫折にもめげず、波乱万丈の人生を送る姿を描くとしています。
また、内田ゆきプロデューサーは『スカーレット』について、「誰かを助けるヒロインも素敵だと思うが、本気で仕事に取り組み、自分だけでなく人のためにも働ける女性を描きたいと思った。戸田さんには15歳~50代くらいまでを演じていただく予定。高度経済成長期の昭和40~50年代が中心になる」
と説明しています。
<↓の画像は、『スカーレット』の制作統括・内田ゆきプロデューサー、戸田恵梨香さんの写真>
今回はヒロインのオーディションを行っておらず、企画段階から戸田恵梨香さんを主演に据えることを想定していたそうで、戸田さんは今年8月にヒロインのオファーを受けたといいます。
戸田恵梨香さんの起用理由については、「強さと繊細さを兼ね備えていらっしゃるということが非常に大きな決めてになりました」
と語り、クランクインは来年4月を予定していて、メインのロケ地は滋賀県甲賀市としています。
そして、この発表を受けてネット上では、
- 演技力に問題はないだろうけど、新鮮さは全くないね
- 戸田恵梨香さんなら演技力、実績ともに申し分ないけど、オーデション何度も受けて落ちてる女優さんからしたら悔しいだろうな
- やはり演技の上手な女優さんが主演というだけで見たいと思える。
若手の抜擢もいいけど、主演じゃなくても朝ドラに出るだけで箔が付くようになったんだからそういう枠は別に主演じゃなくてもいいし、やっぱ主演はドラマの顔だから安定している女優さんにお願いするのがいいんじゃない? - 新人女優のほうが良いか、知名度・経験値のある女優さんのほうが良いか賛否両論あるけど、自分は後者のほうだな。
脚本ももちろん重要だけど、この人が主役なら見てみようかな、という気になれる。安心して見れるし。 - べっぴんさん、わろてんか がダメだったのは主演女優が悪かったわけではなく とにかく脚本がダメダメだった。
NHK大阪はその点を真摯に反省して これから大きく開花しそうな女優さんにチャンスを与えてほしい。
あさが来た の波瑠さんの活躍を見るにつけ つくづく思う。
などのコメントが寄せられています。
朝ドラは新人女優がスターになる登竜門と言われ、近年ではのんさん(旧芸名・本名=能年玲奈)、芳根京子さん、葵わかなさん、永野芽郁さんなどの若手女優がヒロインに抜擢されているのですが、ある程度の実績がある女優が起用されることも珍しくありません。
今年10月からスタートの『まんぷく』では、個性派女優として評価が高い安藤サクラさんがヒロインを務めており、来年4月スタートの次作『なつぞら』では広瀬すずさんがヒロインに起用されています。
初々しい若手女優がオーディションを経て起用され、成長していく姿を見るのも楽しみの一つとされる朝ドラですが、ある程度の演技ができる女優がヒロインの方が安心して見られるという声も少なくないようです。
『スカーレット』に起用された戸田恵梨香さんは今年も、4月期放送のドラマ『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系)、現在放送中の『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)で主演を務め、演技力などが評価されている方なので、『スカーレット』の脚本や演出も良い仕上がりになっていることに期待したいですし、今後どのような方々が追加キャストとして発表されるのか楽しみですね。